「昨日はさすがに来なかったね」
姉が抑揚無く僕に向かってそう言った。
「昨日はちょっと・・練習がキツくて・・・」
僕は言い訳のように姉に言う。
一昨日は愛美の部屋で彼女を相手にSEXをした。
昨日は姉の部屋へ来る番だったが、練習で疲労が蓄積していた僕は、昨日はそうした行為をする気になれなくてすぐに眠りについたのだった。
「別に攻めてる訳じゃないよ・・・私だって、そうそう毎日来られても困るしね・・・」
姉はそう言いながら僕のTシャツを脱がせた。
「あ、あの・・・」
「なによ・・・今日はエッチするから来たんじゃないの・・?」
「あ、そ、そうだけど・・・何か・・・怒ってる?」
「べ、別に怒ってないわよっ・・・」
「それなら良いんだけど・・・」
僕もそう言いながら姉のTシャツを脱がせる。
姉は既にブラジャーもしていないから、シャツを脱がせるとすぐに僕の大好きな彼女の胸が露わになる。
でもその乳房はすぐに僕の眼前から消えてしまう。
彼女が僕のズボンとトランクスを脱がせる為に屈んでしまったからだ。
ズルっとズボンと下着を一度に降ろす姉・・・。
僕のズボンはまだ足首に絡んだままだと言うのに、姉は僕の半立ち状態のモノをパクリと咥えた。
「ね、姉ちゃん・・・」
「な、なによ・・・こうして欲しいんでしょ?」
確かにして欲しいが・・・まるで今日の姉は僕が来るのを待ち望んでいたようだ。
ブラジャーもしていなかったし、僕が部屋に入ると、会話もほどほどにすぐにズボンを脱がした。
そして何も言っていないのに勝手に僕のモノを今こうして咥えこんだのだ。
(し、したかったのかな・・・)
その行動は僕にそう思わせるに十分だった。
「んっ・・・んっ・・・んはぁっ・・・」
姉は最初から激しく頭を前後させた。
口内には僕のモノが深く差し込まれ、上から眺めていても美人の姉の口内に自分のモノが出たり入ったりしている様は興奮ものだ。
だが、正直言って一昨日受けた愛美のフェラチオほどのインパクトはなかった。
「ね、姉ちゃん・・・横になっていいかな」
「・・・うん」
僕は姉の口による愛撫に集中するために立位ではなく寝転がりたいと提案した。
姉はそれを許可したから、僕は足首に絡まる自分の衣類を抜き取ると、ベッドに全裸のまま寝転がった。
姉はその一連の行動の間も、動き回る僕の股間を追いかけ顔を移動させて男根を口から離すまいとした。
「んっ・・・んっ・・・」
姉のフェラチオだって相当に気持ち良い。
けれど、一昨日の美咲のフェラチオを経験している僕はまだその快感に耐える事が出来ていた。
「一昨日は・・・ずいぶんと気持ち良さそうだったじゃない・・・」
夢中で僕のモノをしゃぶった後で、姉は口の回りを自分の唾液でヌラヌラにしてそう言った。
「え?・・・」
「ここまで聞こえてたよ・・雄太の気持ち良さそうな声・・・」
(やっぱりか・・・)
姉の部屋までは聞こえていたかもしれない・・・薄々そう思っていたけど、やはり聞かれていたか・・・。
「い、いや・・・あれは・・・その・・・愛美が・・・すごくて・・・」
「すごい・・・?・・・」
僕は自分の喘ぎ声を姉に聞かれた事が恥ずかしくて、それを全面的に愛美のせいにした。
「う、うん・・・あいつネットで・・・その・・・フェラチオの仕方を勉強したらしくてさ・・・すごい事するんだよ・・・」
「ふ、ふ~ん・・・そう・・・じゃあ、お姉ちゃんにしてもらうよりも愛美にしてもらえば良いじゃない・・・」
所が姉はそれが面白くなかったらしく、そう言うと僕のモノを咥えるのを辞めてしまった。
「そ、そんな・・・姉ちゃん・・・こんな半端で・・・」
「愛美なら、今からでも喜んで口でしてくれるかもよ・・・」
「ね、姉ちゃん・・・俺、姉ちゃんとエッチしたくてきたんだよ・・・ねぇ・・・姉ちゃん・・・」
僕はそう言いながら全裸のままで姉にしがみ付く・・・何とか彼女に機嫌を直してもらいたい一心で。
「姉ちゃん・・・姉ちゃん・・・」
僕が姉にすがりついているうちに、姉の態度は軟化していった。
「もう・・・しょうがないなぁ・・・」
そして最後にはそう言ってくれた。
「エッチしてもいい・・・?・・・」
僕は伏し目がちに姉にそう訊ねた。
「・・・仕方ないから・・・相手したげるよ・・・」
姉はそう言って残りの衣類を脱ぎ捨てると自分からベッドに横になった。
「良かった・・・良かったよ~・・・」
僕はそう言いながら姉の胸に顔を埋める。
それから、彼女が機嫌を直してくれて本当に良かったと思いながら、これでもかと言うほどに胸に頬ずりを繰り返した。
――ギュッ
突然、姉が僕の頭を抱きしめて強く自分の胸に押し付けた。
僕はさっきまで不機嫌だった姉が突然僕の頭を抱きしめて胸に埋めた事を不思議に思いながらも、その心地よさに酔う・・・。
「・・・雄太・・・」
「ん?・・・なに・・・?」
「ううん・・・何でも・・・ね、お姉ちゃんのこと・・・気持ち良くして・・・」
「うん・・・」
僕は姉の要望通りに、彼女の一番敏感な部分に指を這わせた。
「はっ・・・あっ・・・」
姉の喘ぎ声とともに僕の指には、これまで感じた事がないほどの大量の愛液が絡んだ。
少し指を下の方・・・姉の尻のほうへ移動させてみると、彼女の秘穴から流れ出たそれは完全に尻のほうまで流れ落ち、シーツを軽く濡らしている。
僕は愛美と姉の2人しか女性経験がないが、こんなにも女性のアソコが濡れるものだと言う事を初めて知った。
「も、もっと・・・そんな所じゃなくて・・・もっと上の方を触って・・・」
しかし、姉はそんなシーツが濡れている事などはお構いなしに愛撫を求める。
「あ、うん・・・ここ?・・・この辺?」
僕は再び、彼女の秘穴から流れ出す愛液を指ですくい取って、それを塗りたくるようにクリトリスを擦った。
「あっ・・・そ、そう・・・そこ・・・もっと・・・あぁ・・・」
――クチュチュチュ・・・
僕が指の動きを速めると、卑猥な音も同じように早くなった。
「あっ…あっ…あっ・・・」
それに合わせるように姉の喘ぎ声も小刻みに早くなる。
「姉ちゃん・・・声・・ちょっと大きくなってきたよ・・・」
「わ、解ってる・・・よっ・・・」
姉としては、これでも一生懸命喘ぎ声が外に漏れないように気を付けている様子だった。
それでも思わず声が大きくなってしまう程に気持ち良い・・・そう言う事らしい。
「はっ・・・んっ・・・あ・・・っ・・・ゆ、雄太・・・」
「なに?」
「愛美の・・・フェラチオ・・・・そんなに気持ち良かったんだ?」
姉が喘ぎながら突然そんな事を訊いてきた。
「う、うん・・・あんな事初めてされたから・・・すごい気持ち良かった・・・」
「そう・・・ねっ・・・も、入れようか・・・」
姉が突然そう言った。
「あ、うん・・・じゃ、入れるね・・・」
僕はそう言って姉の足元に移動しようとする。
「あ、雄太はそのまま・・・寝転がってて・・・」
「え?・・・なんで?・・・」
「いいから・・・」
「うん・・・」
僕は姉に言われるままに仰向けに寝転がった。
姉はその僕の足元へ移動すると、僕の股間を跨いだ。
それから右手で僕のモノを軽く握ると、その先端を自分のヌルヌルに濡れた部分にあてがった。
――ヌルッ・・・
と、一気に僕のモノが姉の中に収まった。
僕は顔を少し上げて自分の股間を見ていたから、姉が自ら腰を下ろして、自分のモノが彼女の中に収まっていく様を最初から最後まで観察できた。
「あっ・・・あ・・・はぁ・・・」
姉はグッと背筋を伸ばすような仕草を一つ見せた後で、僕の胸に両手を置いた。
姉の表情を見たいと思ったけど、恥ずかしいのか俯いて僕の方を見てくれない上に、部屋を照らす小さな灯りは天井にあるから逆光になって尚更彼女の表情が見えない。
――ギッ・・・ギッ・・・
姉が腰を前後に揺すり始めた。
簡易な造りの姉のシングルベッドは姉の腰の動きに合わせて時々軋んだが、気になる程の音ではない。
「ゆ、雄太・・・っ・・・気持ちいい・・?」
姉がそう言って僕を見た。
その表情は恥ずかしさと気持ち良さ・・・それに優しさの入り混じった複雑な表情で、額に少しだけ浮かぶ汗がイヤらしい表情にも見える。
「うん・・・姉ちゃんの中・・・気持ちいい・・・」
「愛美より・・・?」
僕は予期しなかった姉の質問に驚く。
「え・・?」
「ま、愛美の中に入れるのと・・・どっちが気持ちいい・・?」
「そ、それは・・・だって・・・」
僕は言い淀んでいると、姉は突然腰の前後運動を激しくした。
「ねぇ・・・ねぇ・・・あっ・・んっ・・・どっち?・・・どっちがいいの?・・っ・・・あっ・・あっ・・・」
それから激しく腰を動かしたままで再び僕にそう訊ねる。
「ね、姉ちゃん・・・姉ちゃんの方が気持ち良い・・・っ・・・」
僕は姉の激しくイヤらしい腰使いに、考える間もなくそう言葉が口をついて出た。
実際に愛美の中だって十分に気持ち良かったが、こんな風に大の字に寝転がったままで何もせず、勝手に女の子が自分の上で動いてくれる・・・そんな体験をしたのも初めてだった。
それに、この体位は気持ち良さの他に「姉自身が快感を求めて腰を振る」と言う見た目の興奮もプラスされる・・・その事が僕に「姉ちゃんの方が良い」と言う言葉を言わせていた。
「そ、そう・・・ま、愛美には・・・内緒に・・・あっ・・・しといてあげる・・・うっ・・・んっ・・・よ・・あ、はぁ・・・っ」
――ギッ・・・ギシッ・・・
姉は相変わらずイヤらしく腰を前後に動かしながらそう言った。
姉自身もこの体位は当然初めてだろう・・・その動きは時間の経過とともに少しずつ変化していって、最初は単純な前後運動だったのが、時に円を描くように腰をクネらせ、時に前後運動だけでなく上下に抜き差しする動きを織り交ぜるようになった。
その動きは僕を気持ち良くしようと言う意識もあったかもしれないが、こうして下から眺めていると自分自身が気持ち良い所を探りながら動いているようにも見えた。
――ユサッ・・・ユサッ・・・
姉の動きが激しさを増してくると、姉の乳房も形を変える程激しく上下に揺れた。
僕は両手を伸ばして、その乳房を左右とも掴む・・・。
それから、激しく動く乳房の頂点にある突起を何とかして狙いを定めて刺激し始めた。
「あっ・・あっ・・・んっ・・・」
途端に背中を丸めるような仕草を見せて姉が反応する。
だが腰はイヤらしく快感を求めて動きを止めない。
――グチュ・・・グチュ・・・
姉が上に乗ってスッポリと僕のモノを飲み込んでいるから、僕は自分のモノがどうなっているのか見えない・・・でも、間違いなく股間に感じる強烈な快感が、2人は一つに結合しているのだと確信させる。
「・・・ま、愛美とエッチする時はコンドームしてるの?」
また姉が突然愛美の話題に触れた。
「い、いや・・・でも必ず外に出すようにしてるから・・・」
「そう・・・」
姉はそれを聞くと無言になった。
しかし腰の動きは決して止めない。
自分で腰を振り、快感を貪る姉の姿に僕の興奮も止まらない・・・。
「このまま・・・いいから・・・」
「なにが・・・?」
「このまま・・・お姉ちゃんの中に出していいから・・・」
姉が突然そう言いだした。
「そ、それはマズいでしょ・・・?」
「今日は大丈夫・・・だから・・・中で出して・・・」
「で、でも・・・」
僕は躊躇った。
合理主義者の姉のことだから「安全な日」と言うのをきちんとチェックしているのかもしれない。
しかし、それにしたって「確実に安全」と言う訳でもないだろうに、多少であってもリスクのある行動を取ろうとするのが姉らしくない。
僕はそう思って、思った事をそのまま姉に伝えた。
「そ、そんな事言ったら・・・こ、コンドーム使わないってだけで十分リスクあるじゃん・・・もっと言ったら、エッチするってだけでリスクあるよ」
姉は快感の中に薄らと笑みを含んだ表情でそう言った。
「そりゃそうだけど・・・」
それでも釈然としない。
何故急にそんな事を言いだしたのか。
そもそも、百歩譲って姉が中に出される事を望んでいたとしても、合理主義者らしく最初から「今日は中に出してもOKだよ」と行為前から僕に言うはずだ。
「で、でも・・・一応・・・念のために外に出すよ・・・」
僕は姉にそう言った。
姉弟でこんな関係にあるだけでも問題なのに、その上妊娠・・・なんて事になったら目も当てられないと思ったのだ。
少しだけ間が空いた。
部屋の中には2人の性器が摩擦される粘着音と男女の吐息と小さな喘ぎ声・・・それに時おりベッドの軋む音・・・。
「ま、愛美には・・・中で出した事あるの・・・?」
姉がまた愛美の事を訊いてきた。
「そんなこと・・・ある訳ないだろ・・・」
「な、中に出したいと思わないの・・・?」
それは思う。
彼女達の中に自分の男根を捻じ込んでいる時の快感と言ったら、それは筆舌に尽くしがたいが、最後の時・・・つまり僕が射精する時には例外なく僕は自分の手で自分のモノをシゴいて発射している。
このまま・・・彼女達の柔らかな肉壁に包まれたままの快感で果てる事が出来たら・・・その快感は計り知れないに違いない。
そんな事は前から思っていたのだ。
「そりゃ・・・思うけど・・・でも・・・」
「じゃあ・・・いいじゃない・・・お姉ちゃんの中に出しても・・・」
「でも・・・」
それでも煮え切らない僕に姉が業を煮やして言った。
「も、もうっ!・・・ま、愛美にもした事無い事してって言ってるのっ!!・・・ま、愛美より雄太を気持ち良くさせたいって言ってるのっ!」
そのセリフに驚いて僕は彼女の乳房から手を離して顔を見た。
だが、姉は目を逸らせて僕の方を見てくれない。
「は、恥ずかしい事言わせないでよっ・・・」
そのままユサユサと身体を動かしながら彼女はそう言った。
(そう言う事だったのか・・・)
嫉妬心だ。
おそらく僕が愛美のフェラチオを褒めたあたりから、姉の中には嫉妬心が芽生えていたのだろう。
しかし、姉はネットなどあまり使わないから愛美に対抗するだけのフェラチオテクニックは持ち合わせていない。
そう思っている所へ、今日はちょうど安全日だと言う事を思い出したに違いない。
そうして僕に対して「愛美に中出しした事はあるか?」と訊ねてみた。
僕は「そんな事はした事ない」と答えた。
だったら私は雄太に中出しさせてあげよう・・・。
それが姉の・・・愛美に対する対抗策だったに違いない。
「だ、出してっ・・・お姉ちゃんの中に・・・いっぱい出してっ・・・」
姉はそう言いながらさらに腰の動きを加速させた。
僕は彼女の中に思い切り射精する事に決めた。
勿論「女性の中に出す」と言う行為を経験したいと言う欲望もあった。
だが、それ以上に姉の嫉妬心が可愛かった。
僕は姉には「単なる性処理の相手」として見られていると思っていた。
だが、単なる道具に嫉妬はしないだろう。
その事が嬉しかったのだ。
「だ、出すよっ・・・姉ちゃん・・・中に・・・出すよっ・・・!」
僕は姉にそう言った。
「う、うん・・・出してっ・・・出してっ・・・あっ…あっ…あっあぁ・・・」
「うっ・・・ね、姉ちゃんっ・・・・出るっ・・っっっっ!!!」
僕は姉と結合したままで、下から腰を突きあげた。
「あんっ・・・!!」
その瞬間、姉は大きく一つ喘いだ。
それから目を瞑って、自分の中へドクドクと放出される僕の精液の感触を味わうようにジッと動きを止める・・・。
「あ、あぁ・・・うっ・・・」
僕は生まれて始めて女性の中へ精液を放つと言う経験をした。
それは僕が想像していた以上に気持ちの良い行為だった。
射精する時に、一切自分の手による刺激がない事がこれほど快感を倍増させる事に驚いた。
「はぁ・・・はぁ・・・ど、どうだった・・・?・・・」
姉は汗だくになって僕にそう訊ねてきた。
考えてみれば、今日は一方的に最初から最後まで姉が僕の上に乗って腰を動かし続けていたのだから相当疲れただろう。
「い、今までで・・・一番気持ち良かった・・・」
「愛美より・・・?」
「う、うん・・・今日が最高・・・」
「うふふ・・・毎回って訳にはいかないけど・・・安全な日だけなら・・・また中に出しても良いよ・・・」
姉はそう言いながら僕の唇に自分の唇を重ねてきた。
そのキスは何だか優しくて胸がギュウッとなるようなキスだった・・・。
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