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凛 騎 応 変!

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□ 姉妹遊戯(完結) □

第8話 …慰め…

僕の通う高校のサッカー部は、特別名門と言う訳でもない。

それでもサッカーは人気のスポーツだし、部員も多い。
そんな中、練習試合とはいえようやくスタメンとして起用してもらえた時にはすごく嬉しかった。

日曜日に僕の高校の校庭で行われた試合には愛美が応援に来てくれた。
前の日の晩に何となく、明日は試合だと言ったら、普段は出不精のクセに一生懸命にオシャレをして応援に来てくれたのだ。

僕はそんな愛美がいじらしくて、試合が終わったらファミレスにでも寄って、少しは「付き合っている」らしい事をしてやろうかと考えていたのだが・・・。

そんな気は一瞬にして無くなった。

大ミスである。

やってしまった。

ゴール前で不用意にボールを奪われた挙句に、そのミスから相手のチームに得点を許してしまったのである。

しかも、試合はそれが決勝点になって敗れてしまった。

チームメイト達は誰一人僕を責めなかったし、顧問の先生も反省は促しても、敗因を僕だけのせいにするような事は言わなかった。

それが逆に辛い・・・。

「残念だったね・・・お兄ちゃん・・・」
「ああ・・・そうだな・・・」

愛美は試合が終わっても、僕等のミーティングが終わるまでずっと校庭の片隅で待っていた。

「一緒に帰ろうと思って・・・」

愛美は僕がボールを奪われて、その後で得点を許す様を目の前で見ている。
そんな僕を励まそうと思って待っていてくれたのは僕にも良く解った。

愛美は帰りの道すがらも、なるべく無言の重苦しい雰囲気にならないように、アレコレと励ましてくれた。
こうして2人で並んで歩いていると、本当に付き合っているような錯覚に陥ったし、実際に帰りしなにはチームメイト達に「彼女?」と訊かれもした。

僕は「妹だよ」と短くチームメイトに愛美を紹介した。
愛美は少し不満そうな表情も見せたが、僕はこれ以上ないくらいに落ち込んでいたし、自分を「彼女」でなく「妹」として紹介した事も仕方がないと思ったようだった。

「ねぇ、お兄ちゃん・・・私・・・どうしたら良い?」

いくら励ましても元気を取り戻さない僕に、愛美はついに万策尽きたようで、そう訊ねてきた。

「お兄ちゃんが元気になるなら何でもするから・・・」

そう言って、隣で僕を心配そうに見上げる愛美は可愛らしかった。

「いいんだよ・・・しばらく放っておいてくれれば・・・」

愛美の気持ちは嬉しかったが、僕は怪我で出遅れた分を今日の試合に賭けていた。
それだけに落ち込みも大きかった。
ウチのサッカー部の部員だけで3チームは作れるほどの人数が居る・・・その中でもう一度チャンスを貰える保証はどこにもなかったのだ。

自宅に着くころには愛美は何も言わずにただ僕の隣を歩くだけだった。
時折何か言いたげに僕の方へ視線を向けている事には気が付いていたが、僕はそんな愛美へ何か言うだけの元気もなかったのだ。

「ただいま~・・・」

僕は愛美と2人で玄関を入る。

「あ、おかえり~。どうだった?試合」

ちょうどトイレから出てきて玄関先で僕と愛美に遭遇した姉は遠慮なくそう訊ねる。

「ああ・・・負けたよ・・」

僕は一言だけ姉にそう伝える。
隣を見ると、愛美が姉に目配せして何かを訴えている。
その話は辞めろ・・・と言う事らしい。

「そう。残念だったね」

姉は愛美の目配せから何か察したのか、それ以上は何も言わずに自室へ入って行った。



※※※



夕食が終わって、お風呂を済ませても僕は落ち込んだままだった。

小学生の頃から、他の友達が流行りのゲームや女の子にうつつを抜かす中、一生懸命サッカーだけをしてきた。

まさかプロになれるなんて思ってなかったけど、それでも大きな大会へレギュラーとして出場する事が夢だった。

(もうサッカー部・・・やめちゃおうかな・・・)

今日のミスで、もしかしたらその夢も潰えるかもしれない。
そう思うとサッカーに対するモチベーションも急激に下がっていくのを自覚していた。

(ああ、ダメだダメだっ!・・・)

1人でボンヤリしているから暗い事ばかり考えるのだ。
そう思った僕は自室を出た。

(愛美の部屋へ行けば、彼女は今日の帰り道と同じように僕を励ましてくれるに違いない・・・)

それは十分に解っていた。

――コンっ、コンっ

だが、僕の足は愛美の部屋ではなく自然に姉の部屋へ向かっていた。

「は~いっ」

そして当たり前のように姉の部屋をノックすると中からは彼女の元気な返答が聞こえた。

「あ、俺・・・」
「雄太?・・・いいよ、入んなよ~」

僕は姉の部屋へ入ると、無言のままで彼女のベッドへ腰を下ろした。

「く、暗いなぁ・・・」

姉は一言そう言う。

「一回負けた位でクヨクヨすんなって・・・ね?」
「負けたのは仕方がないんだけど・・・でも、俺のせいで負けたんだ・・・今日」

僕は事の次第を知らない姉に、簡単に今日の試合の事を話した。

「そっか。雄太はサッカーバカだからな~・・・そりゃ落ち込みもするよね」
「バカって・・・」
「だって、雄太からサッカー取ったら何も残らないでしょ!?」
「そんな事ないよ・・・」
「じゃあ、何が残るか言ってごらんよ」
「えっと・・・うんと・・・」

僕は一生懸命考えた。
しかし、姉の言う通りだ。
頭がいい訳でもないし、特別イケメンと言う訳でもない。
他に得意な事がある訳でもないし、今から何かを極められる程の器用さも持ち合わせていない。

「ほらね?・・・サッカーバカでしょ?」

返答に困る僕を姉は笑いながらそう言った。

「そだね・・・俺、サッカーしかないね・・・」

いつもなら「サッカー部がサッカーバカで何が悪いんだよっ!」となる所だが、今日の僕にはそれだけの元気がない。

「もう・・・そんな落ち込まないのっ」

俯いて何も言えずにいる僕を姉はギュウッと抱きしめた。

頬に当たる胸の感触が柔らかくて気持ち良い。
でも、今日はそんな気分にすらなれない。

「姉ちゃん・・・俺、サッカー部辞めようかな」
「うん・・・雄太の好きにしたらいいよ」

姉は僕を抱きしめたままで言った。

「だって、もう試合に出してもらえないかもしれないのに、練習しても仕方ないし・・・」
「うん・・・そうだね・・雄太の言う通りだ」

姉は少しも動かずにそう言う。

「しばらくはテレビでサッカー観るのもイヤだよ・・・思い出すから」
「うん・・・テレビはもう見ないようにしよう」

顔が姉の胸に埋まっているから、少しずつ苦しくなってきた。

「でも・・・好きなんだよな・・・サッカー・・・」
「うん・・・お姉ちゃんは一生懸命サッカーしてる雄太が好きだよ」

姉は最後にもっと強く僕を抱きしめてそう言った。

「姉ちゃん・・・」

姉は一言も僕を励ましてはくれなかった。
ただ黙って僕の話を聞いて、うんうんと頷いただけだった。

それなのに僕は、何故だか知らないけど心の中のモヤモヤが軽くなるのを感じた。

(そうだよな・・・いつまでも落ち込んでても仕方ない・・・俺はサッカーが好きだからやるんだ・・・それだけで十分だ・・・)

僕は姉に抱きしめられながら、自分が不思議と癒されていくのを感じた。
そして、さっきまでウジウジとしていたのが嘘のように気持ちが吹っ切れる。

ここで終わって、姉に礼でも言って自室へ戻れば、完全なる青春ドラマだ。
とても清々しい感じで終われるだろう。

ところが・・・。

人間・・・と言うか男と言うのはどうしようもない生き物だ。

一つの心配事にケリが付くと、途端に頬に当たる姉のふくよかな胸の感触が気になりだした。

姉はきちんとシャツを着て、ブラジャーもしていたが、そのブラジャー越しでもハッキリと感じる柔らかな感触に、僕は段々と興奮してきたのだ。

「ね、姉ちゃん・・・苦しくなってきた・・・」
「うん・・・もう大丈夫だね・・・いつもの雄太だ」

姉はそう言うと、僕を抱きしめるのを止めて隣にストンと腰を下ろした。
僕は隣に座った姉の胸の辺りに自然と目が行く。

「ちょっと・・・今まで落ち込んでたクセに、いきなりどこ見てんのよ」

相当露骨な視線で姉の胸を見ていたらしく、僕の視線は姉にすぐにバレてしまった。

「あ、いや・・・だって・・・姉ちゃんがあんな・・・抱きしめたりするから・・・その・・・柔らかいし・・・」
「あんたは・・・全く・・・あっ、思いついたよ、お姉ちゃん」
「何が?」
「雄太からサッカー取ったら何も残らないって言ったけど、エロが残るね」
「そ、そんなの男は皆そうだろっ」

僕は恥ずかしさを堪えてそう言い返す。

「ま、そっか・・・そうだね。雄太でなくても男は皆そんなもんか・・・」

どうやら僕の主張は姉に通じたようで安心する。
このまま主張が通らなければ、僕は「サッカー」と「エロ」の二つで形成された人間と言う事になってしまう。
それなら「サッカー」だけで形成された人間だと思われる方がまだマシだ。

「ちょっと元気になったじゃん」

姉が突然そう言った。
確かに・・・愛美にどれだけ励まされても、1人でどれだけ悩みぬいても落ち込み続けていたのに、今の僕は姉へ口答えするまでに元気になった。

「うん・・・ありがと・・・姉ちゃん・・・」

僕は素直に姉にそう言った。

「で、どうする・・・?・・・」
「何が?・・・」
「何がって・・・それ・・・」

姉は僕の方を指差しながら言った。
ゆっくりとその人差し指の先を辿って行く・・・どうやら、その指は僕の股間を指しているようだ。

「あ・・・」

本当にどうしようもない。
僕は姉の胸の柔らかさを思い出しながら、目の前の膨らみを凝視していた事で、すっかり勃起していた。

「こ、これは・・・その・・・どうしよっか・・・」
「もう・・・しょうがないな・・」

姉はそう言うとズボンの上から僕のモノを擦りだした。
ゆっくりゆっくりとした動きだったが、それが焦らされているようで気持ちがいい。

「ズボン・・・脱ぎなよ・・・シテあげるから・・・」
「う、うん・・・」

僕は姉に促されて、ズボンとトランクスを下ろした。

「うふふ・・・」
「な、なんだよ・・・」
「さっきまで落ち込みまくりだったのに・・・お姉ちゃんの胸見てこんなにしちゃってさ~・・・雄太のエッチ・・・」
「し、仕方ないじゃん・・・」
「ま、仕方ないか・・・」

姉は右手で遠慮なく僕のモノを握った。
それから間髪入れずに手の上下運動を開始する。

姉の手による奉仕は、相変わらず気持ちが良い。
だが、初めて・・・と言う訳でもないので、少しは僕も慣れてきた。

姉は僕のモノをシゴく為に少し前傾姿勢だ。
僕はやや前傾で僕のモノをシゴく姉の胸元に視線をやったまま、その光景を楽しみながら彼女の手による刺激を楽しむ余裕があった。

「いいよ・・・触っても・・・」

不意に姉がそう言った。

「え?・・・」
「触ってもいいよ・・・胸・・・服の上からなら」
「ど、どうして?急に・・・」
「だって、食い入るように胸ばっかり見てるから・・・触りたいんでしょ?」

今度も僕の視線が胸元に注がれている事に気が付かれていた。
その事は少し恥ずかしかったが、姉の言った事は図星だったから、僕は遠慮なくご厚意に甘える事にした。

「や、柔らかけぇ・・・」

シャツの上から姉の胸を触った僕は思わず口に出してそう言った。

「雄太もやっぱり好きなんだね・・・胸・・・」
「雄太もって?」

姉は服の上からでもそれと解るくらいの胸のサイズだ。
一言で言うなら「巨乳」と言っても良いだろう。
それだけに、学校でも遊びに行っても、制服でも私服でも、自分の胸元に注がれる男性諸兄の視線には敏感になっているのだそうだ。

「男の人ってさ・・・皆見るもんね・・・」

だから、弟である僕ですら、自分の胸元に視線を注ぐのか・・・と思ったのだそうだ。

(気を付けないとな~・・・)

僕の学校にだって胸の大きな子は居る。
サッカー部のマネジャーにだって、1人胸の大きな子がいるから、迂闊にそこばかりに視線を注いでいると、姉のようにバレてしまうかもしれない。
僕はそう思ったのだ。

しかし、右手に感じる姉の乳房の柔らかさは、僕の想像を超えるものだった。
だんだんと「触る」から「揉む」に勝手に移行していく僕の右手・・・。

「うわ~・・・イヤらしい、雄太の手つき・・・」
「だ、ダメ?・・・」
「ダメじゃないけど・・・」

姉の右手の動きが速くなってきた。

「姉ちゃん・・・気持ちいい・・・」
「うん・・・良かったね・・・」

男根をシゴき、しかも胸まで揉まれているのに姉の言動はどこか優しい。

「ね、姉ちゃん・・・出そう・・・出していい?」
「うん・・・いいよ・・・出しちゃっても・・・」

「んっ・・うっ・・・うっ!!」

僕は座ったままの姿勢で思い切り射精した。
僕の股間と姉の手に大量の白濁液が飛び散って汚す・・・。
そして、いつものような・・・決して自分の手では得られない満足感が僕を包む。

――チュッ

不意に僕の唇に柔らかいものが触れた。

「え?・・・」

僕は驚いて声をあげる。

「うふふ・・・雄太がなんか可愛いからさ・・・」

姉は自分の額を僕の額にコツンとブツけながらそう言った。
愛美とは何度かキスをしているが、姉とのキスはこれが初めてだ。

しかし、愛美とした時には感じなかった、不思議な感情が込み上げる。
この感情は何だろうか・・・何だかむず痒くて、恥ずかしくて・・・そんな感じだ。

「な、なんだよ~可愛いって・・・1コしか歳変わんないだろ~」

僕はそんな感情を姉に知られたくなくて、そう言い返す。

「1コでも2コでも同じだよ。弟は弟でしょ?」
「まぁ、そりゃそうだけどさ・・・」

僕は自分の抱える感情がどんな種類のものなのか解らないまま、身なりを整えて自分の部屋に戻った。


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Date:2011/12/04
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このコメントは管理者の承認待ちです
2011/12/05 []  # 

* マサオ様

その作品は、PCのどこかに保存したような気がする
ので探してみたのですが、発見できませんでした。

少し前にファイルの整理をしたので消去してしまった
のかもしれません・・・。

あしからず・・・。
2011/12/05 [凛騎] URL #- 

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