やっと右足首の捻挫が完治した。
もう走れるし、跳べる。
痛みもない。
「ただいま~・・・・」
今日から部活に復帰した僕は、僕にとっての今までの生活に戻った。
時計を見ると19時を少し回っている。
「シャワーしてらっしゃい」
母が汗だくで埃っぽい僕の髪を見てそう言う。
「でも腹減った・・・」
「シャワー終わるまでに準備しておくから・・・」
「は~い」
僕は鞄もその辺に放ったままで、自室にも寄らずに浴室へ直行した。
こうして疲れた身体にシャワーを浴びせていると、捻挫していた間の2週間ほどが嘘みたいだ。
僕はこの間に姉と愛美のレズ行為の喘ぎ声を聞き、その姉に手で気持ち良くしてもらうようになって、さらに愛美に告白された。
その上、先日などは自分のこの手で姉の秘部を弄り、彼女を果てさせた。
そんな事を考えていると、男根がムクムクと大きくなり、シャワーの滴が床に落ちるのを遮りだす。
部活では極限まで走らされる。
ましてや、久しぶりに復帰した僕にとっては、地獄のような練習メニューで身体は疲労困憊のはずだ。
(それでも立つもんは立つんだな・・・これが・・・)
僕は勃起した自分の股間を眺めながら苦笑いして、せっかくだから立っている間にと石鹸を使って、そこをキレイにして浴室から出た・・・。
※※※
――コンっコンっ
部屋をノックする音で目が覚めた。
夕食の後でドサリとベッドに倒れこんだ僕は、ノックの音が聞こえるまで、俯せのままで眠ってしまっていたようだ。
「ん~・・・?・・・」
僕は半分寝ぼけたままで、そう返答する。
「お兄ちゃん・・・」
愛美は僕の寝ぼけた返答を聞いて中に入ってきた。
「疲れてる・・・?・・・」
「まぁな・・・久しぶりの部活だったしな・・・」
「そっか・・・そうだね・・・」
愛美はそうは言うものの出て行く素振りは見せない。
「どうした・・・?」
「ん・・・んっとね・・・あっ、そうだっ!」
愛美は何かを思いついたらしく、トテトテと僕に近づいてくるが本当に疲れていた僕は身体が鉛のように重くて、俯せのままでそれを見ていた。
「マッサージしてあげるよ・・・」
いいって、そんな事しなくても・・・そう言おうと思ったのだが、愛美の顔がニコニコとしている。
(きっと、何か理由をつけて俺の傍に居たいんだろうな・・・)
そう思うと何だか愛美の事が可愛く思えて、僕は素直にマッサージを受ける事にした。
「よいしょっと・・・」
愛美は俯せに寝転がる僕の太もも辺りを跨ぎながらそう言った。
暖かくて柔らかい妹の尻の感触が大腿部から伝わってくる。
「お兄ちゃん、足太いね~・・・さすがサッカー部・・・」
妹の尻には、鍛え上げた僕の大腿の太さが伝わっていたようだ。
愛美は小さな手で一生けん命に僕の腰を揉み始めた。
力は弱いが、全身に疲労が蓄積した状態の僕には心地よい。
「気持ち良かったらそのまま寝ちゃっても良いよ~」
愛美はそう言いながら「んしょ、んっしょ」と力を込めてあちこちを揉んでくれる。
その様が愛らしくて、一途で、僕は少し心を動かされる。
「なぁ・・・愛美・・・」
「なに?」
「俺なんかとさ・・・その・・・つ、付き合ってて楽しいのか?」
「楽しいよ?・・・なんで?」
僕には今一つ「愛美と付き合っている」と言う実感はなかったが、とりあえず愛美の恋人ゴッコに付き合う事に決めた以上、そんな事を訊ねてみたのだ。
「だってさ・・・恋人らしい事何にもしてやれないし・・・それに俺、部活再開したから、今度から土曜日も日曜日も練習だぜ?・・・一緒に遊びにも行けないし・・・」
「いいんだよ・・・そんなの・・・その代り、お兄ちゃんは毎日ウチに帰って来るでしょ?・・・だから、夜だけでもこうして会えれば嬉しいの・・・」
こいつは・・・どうやら本当に彼氏が出来たら尽くすタイプらしい・・・いわゆる「都合の良い女」になってしまう要素が十分にありそうだ。
良い男と出会えればいいのだが、変な男に捕まるとロクでもない目にあいそうで心配だ。
「そんなもんかね・・・」
「そんなもんだよ・・・お兄ちゃんは?・・・愛美と居ても楽しくない?」
愛美は逆にそう訊ね返す。
「そんな事ないさ・・・こうしてマッサージまでしてもらえて、嬉しいよ」
「ホント?・・・じゃあ、頑張る・・・」
疲れてきて、少しマッサージをする手の力が弱くなってきていたが、愛美の手には再び力がこもり始めた。
「そんな無理しなくて良いって・・・もう十分だよ、ありがとな・・・」
「まだ大丈夫だよ・・・もうちょっと頑張る」
「ホントに無理すんなよ・・・」
「うん・・・」
愛美が身体の位置をズラした。
上半身のマッサージを終え、今度は脚を揉みほぐしてくれると言う。
愛美の暖かい尻の感触は、僕の太ももからふくらはぎに移った。
また少しずつマッサージする手の力が弱くなってきた。
「愛美・・・もういいぞ・・・ホントに十分だから」
「うん・・・じゃあ、今度はこっち向いて」
「こっち?」
「うん・・・」
「だ、だってマッサージって普通俯せで受けるだろ?」
「いいから~・・・お願いっ」
僕は何だか解らなかったが、愛美がそうしろと言うので、重い身体を裏返して仰向けになった。
「うふふ・・・充電っ・・!」
僕が仰向けになるや否や、愛美は僕に抱きついてそう言った。
「じゅ、充電って・・・」
「だって、部活始まったから、夜更かしも出来ないでしょ?疲れちゃって」
「まぁ・・・そうだけど」
「だから、今日はすぐ部屋に帰るから・・・その前に充電っ!」
愛美はそう言いながら、僕にグイグイと身体を押し付けてくる。
――フニッ
とした柔らかいものが、僕の脇腹に触れた。
抱きつく愛美の胸の位置がちょうどその辺りだ。
(こ、こいつ・・・)
姉の美咲には遠く及ばないが、それでも脇腹に感じるその膨らみは「女」を意識させるには十分のボリュームだ。
「お・に・い・ちゃんっ」
そう言って甘えながら抱きついてくる愛美の僕を見上げる顔は可愛い・・・。
――グイっ
愛美が益々僕に密着してきた。
脇腹に感じる柔らかさが、もっと確かなものになる。
「ちょっ・・・ま、愛美・・・」
僕は狼狽えた。
僕に抱きついていた愛美が右脚を僕に絡めるような姿勢になったからだ。
その右脚が、図らずも僕の股間の上に乗っている。
「いいじゃんっ・・・付き合ってるんだからさ・・・抱っこするくらい・・・」
少しでも気を抜いて変な所に意識を集中すると、途端にムラムラしてしまいそうで、僕はなるべく愛美を直視しないように天井を眺める。
「ねぇねぇ・・・チュウしよ・・・」
「え?・・・」
「だからぁ・・・ちゅう・・・」
僕は愛美のそのセリフを聞いて反射的に彼女の顔を見た。
下から見上げる表情は変わらず可愛いが、その前に僕は愛美の胸元に目が行ってしまう。
パジャマのボタンをきちんと上まで留めていない彼女のそこは、開いた胸元から薄いブルーのブラジャーときちんと存在を主張する胸の谷間が覗いている。
(こ、こいつ・・・わざとやってんじゃないだろうな・・・)
考えてみれば、どう言う経緯かは知らないが、愛美も姉と性的な関係を持っていた。
いわばそうした行為に関しては僕よりも先輩な訳だ。
愛美だって少なからずそう言う知識はあるはずだし、そうした欲求だってあるはずなのだ。
「あ~っ!・・・お兄ちゃん・・・」
「な、なんだよ・・・」
「愛美の脚に・・・何か当たってるんですけど~・・・硬いもの・・・」
「そ、それは・・・だって・・・仕方ないだろ・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・」
「どうして、硬くなっちゃったの・・・?・・・」
愛美はニコリともせずに僕を見てそう言う。
「それは、おまえ・・・」
まさか、チラリと覗いた愛美の胸の谷間に欲情したとは言えない。
おそらくこの感じだと、僕が愛美に性的な行為を求めれば、彼女は応じてくれるような気がする。
だからこそ尚更マズい。
このままでは本当に愛美に手を出してしまう。
「愛美が・・・可愛いからだよ」
僕は誤魔化すようにそう言った。
「ホント?・・・」
「ホントだって・・・愛美が可愛いからこんな事になっちゃったけど・・・まぁ、生理現象だから気にするな・・・」
「え~っ・・・気になるに決まってるじゃん・・・」
確かに・・・。
兄の股間の上に置いた脚に硬い棒状のものが当たっている。
愛美も中学3年生だ。
それが何なのかさすがに解らないはずはないだろう。
気にするなと言っても気になるのはやむを得ない事だった。
「ねぇねぇ・・・愛美とお兄ちゃんはさ~付き合ってるんだからさ~・・・アリだよね?」
「なにが?」
「何がって・・・エッチなこと・・・付き合ってたらするでしょ?ふつう・・・」
「そ、それは・・・」
僕は愛美にそう言われて何も言えなくなった。
確かに今時、付き合っていればエッチな事くらい普通にするだろう。
だがしかし、成り行き上こうして愛美と恋人を演じてはいるものの、僕らは正真正銘の兄妹だ。
(だ、ダメだダメだ・・・)
既に姉に手を出しておいて何だが、僕はこのまま妹にまで手を出す事は出来ないと必死で煩悩を払う。
「愛美ね・・・お姉ちゃんと気持ち良い事はした事あるけど、男の人とシタ事ないの・・・」
「お、おお・・・そうか。じ、自分は大切にしなきゃな・・・偉いぞ」
襲ってくる煩悩に、急に兄らしい事など言って抵抗してみる。
「でも・・・お兄ちゃんなら・・・いいよ・・・シテも・・・」
「ば、バカ・・・何を言ってるだ・・・今、自分を大切にしろと言ったばかりだろっ」
煩悩はすぐそこまで襲ってきている。
負けるものかと再び兄らしく叱ってみる。
「だって・・・お兄ちゃんのココ・・・硬くなってる・・・」
「それは生理現象だから気にするなと言っただろっ」
「ねぇ・・・お兄ちゃん・・・愛美はお兄ちゃんのものだよ・・・我慢しなくて良いよ・・・好きにシテ?・・・」
小首を傾げながら愛美が僕を見上げてそう言った。
煩悩バンザイ・・・僕はついに煩悩の波にすべてを飲み込まれた・・・。
※※※
「じゃ、じゃあ・・・脱ぐぞ・・・」
愛美は僕がズボンと下着を脱ぐのを、まるでワクワクしているように爛々と輝いた目で見ている。
「うんうん・・・いいよ・・」
目も逸らさずにそう言う愛美。
煩悩の波に飲み込まれた後で、それでも僕は少しだけ残っている理性を使って、彼女に覆いかぶさる事だけは避けた。
しかし、完全に勃起して収まりがつかなくなった男根だけはどうしようもなかったのだ。
だから、僕は愛美に言った。
「じ、じゃあ・・・手で・・・シテくれるか?」
「うん・・・上手に出来るか解んないけど・・・良いよ」
童貞の僕にとって、愛美とイーブンで渡り合える行為は「手コキ」以外になかった。
それならば姉に何度かシテもらっている。
いくら何でも、高校3年の美咲よりも、中学3年の愛美の方が上手い・・・と言う事はあるまい。
僕は何故だか解らないが、愛美に格好悪い姿を見せたくないと思った。
こうした行為をするのなら、自分が優位に立っていたい・・・そう思ったのだ。
(姉ちゃんにシテもらう時にはむしろ逆なんだけどね・・・)
自分でも不思議だったが、姉には自分の弱い部分を曝け出してでも、むしろそれを優しく包んでくれる心地よさを求めている。
しかし、愛美には違う・・・上手く言えないが・・・そう言うリードされるような事は格好悪くて嫌だった。
――ズルっ
僕はパジャマのズボンとトランクスをまとめてズリ下げた。
「きゃあ・・・っ」
愛美は僕がズボンとトランクスをまとめて下ろすと思っていなかったらしく驚きの声を上げた。
僕も愛美の前で陰部丸出しにするのに全く抵抗がなかった訳ではない。
しかし、姉の前で同じようにズボンを下げると言う行動を繰り返していた僕は、少しの恥ずかしさを感じる程度でそれが出来た。
「うわ~、うわ~・・・こんなになるんだ・・・男の人って・・・」
僕は下半身の衣類をすっかり脱ぎ捨てると、ベッドの上に上がり大股開きに座った。
姉との行為で身につけた習慣なのだろうか・・・愛美は僕が何も言わなくても、ベッドに上がってきて、その開いた両脚の間にチョコンと座った。
――ツンッ・・・ツンッ
愛美が何も言わずにいきなり僕のモノを一指し指で突く。
「ちょっ・・・おい・・・」
「硬~い・・・こんなの初めて見た・・・で・・・どうしたら良いのかな?」
「そ、その・・・握ってみて・・・」
「こう?」
「そう・・・そのまま、ゆっくりと手を上下に動かして・・・」
「こう・・・かなっ・・・」
「ああぁ・・・そうそう・・・そのまま・・・ゆっくり・・・」
愛美は初めて見る男根を臆する事なく握って、僕に言われるままに手を上下に動かし始めた。
「これでいいの?お兄ちゃん・・・気持ち良い?」
「気持ちいいよ・・・すごく・・・」
愛美の手の動きはゆっくりで、姉にシテもらうよりはずっとずっとタドタドしい感じだ。
正直言って、姉にシテもらう方がずっと気持ち良い・・・。
しかし、愛美には始めてだと言う初々しさがある上、自分でも説明できない・・・姉にシテもらう時には無い感情が湧き上がってきて僕を興奮させた。
「ま、愛美・・・もう少し・・・手、早く動かせるか?」
このままゆっくりとした上下運動を続けてもらっても、すぐに射精していただろうとは思う。だが、僕は少しでも早く込みあがる欲望を吐き出したいと言う気持ちになっていた。
「うん・・・こんな感じ?・・・痛くない?」
――シュシュシュッ
僕の部屋に、愛美が手を上下させるのに合わせて衣擦れの音が聞こえだす。
「痛くない・・・っ・・・す、すげぇ・・・気持ちいい・・・」
「ホント・・・?・・・」
「ホントに・・・マジで・・・もう・・・俺・・・」
「イキそう?イキそうなの?」
僕は愛美の口から「イク」と言う言葉を聞いて尚更興奮した。
考えてみれば愛美は、姉との行為でその「イク」と言う経験もしているのだろうから、まぁそんな言葉を知っていても当然だ。
だが、普段際どい会話をする事もない妹の口から「イキそう」なんてセリフを聞いたら、それだけでも興奮してしまうと言うものだ。
「あ・・・うっ・・・そう・・だよ・・・イキそうだ・・・」
「いいよ・・・イッても・・・あっ!」
「・・・っっっ!!!」
僕は愛美が「イッても良いよ」と言い終わったかどうか・・・と言うタイミングで、思い切り溜まっていたものを吐き出した。
「すごい・・・何これ~・・・わっ!・・・まだ出る・・・」
愛美はビクビクと躍動して、何度にも分けて白濁液を吐き出す男根をマジマジと見ながらそう言った。
「はぁはぁ・・・」
僕は快感の為に少し呼吸を乱しながらも、射精した事で急速に冷静さを取り戻した。
そして思う・・・。
(ついに愛美にまで手を出しちゃったよ・・・)
2人の姉妹の両方に手で奉仕させてしまう日常。
しかも、美咲と愛美は互いにその事を知らない・・・僕を手で気持ち良くしてやっているのは自分だけで、その事を互いに内緒にしなければ・・・とすら思っているだろう。
しかし、背徳感の入り混じった独特の快感を知ってしまった僕はもう後戻りする事は出来そうになかった・・・。
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