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凛 騎 応 変!

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□ 伝染する欲望~ブログのみで公開中(完結) □

第11話 …歯科衛生士の人妻~中編~…

「じゃあ…乾杯…」
2人は軽くグラスをぶつけると控え目に乾杯した。



※※※



「お鍋にカレー入ってるから…お父さん帰ってきたら一緒に食べて…」
和美は子供たちにそう言って家を出た。

「来週の土曜日…先生と皆と飲みに行こうって話になって…それで…私、普段あんまり参加しないでしょ…!?…それで…断れなくて…それで…」
先週のうちに夫には、今日帰りが遅くなる事を言ってあった。
しどろもどろで、お世辞にも上手な嘘とは言えなかったが、夫は妻が珍しく飲みに出ると言うのを不審な顔一つせずに「行っておいで」と言ってくれた。
初めて夫に嘘をついて家を出る…和美の胸がチクリと痛んだ。



※※※



「なんか…ご主人に悪いな…」
若い歯科医師は、そう言ってあの時のように頭を掻く仕草を見せた。

「どうして…?…食事くらい…」
和美は心にもない事を口にした。
彼女自身も、夫以外と2人きりで食事をする…しかも、普段は飲まないお酒まで口にして…この状況に罪悪感がない訳ではない。

「そ、そうですよね…食事くらい…」
しかし、彼は和美に賛同するようにそう言った。

飲みなれないお酒のせいか…それとも別な何かが原因なのか…和美は自分の身体が火照ってくるのを感じていた。

初めて歯科医院以外で会う2人は、いつものように会話する事が出来ない…自然と会話が途切れる事も増え、その分お酒が進む…いつしか2人は気持ち良くアルコールの作用に身を任せていた。


「ありがとうございました…またのお越しをお待ちしております!」
元気に店員がそう言う。

(|奢《おご》ってもらっちゃった…)

世間的に歯科医はお金持ちだと皆が思っている。
しかし、彼のように卒業したばかりで、今でも大学に籍をおく医局員の給料は、実は思いのほか安い…歯科衛生士である和美はそのことを良く知っていた。

「先生…私も出しますよ…」
「いや…良いんです…誘ったのは僕だから…」

彼は頑なに和美にお金を出させようとはしなかった。
女性とのデートに慣れていないのか、それが常識だと刷り込まれているようだ。
そんな彼の姿が微笑ましい…。

「その…もう少し…時間…大丈夫ですか…?…」
彼は遠慮がちに和美に尋ねた。
夫にも子供にも遅くなる事は言ってある。
もう少しくらい大丈夫そうだ。
それに一軒目の支払いは彼にさせてしまった…もう一軒行くのなら、そこを自分が支払えば良い。

「大丈夫ですよ…もう少し…」
和美はもう少し、この若い歯科医に付き合う事に決めた。



「僕…行きたい所があるんです…和美さんと…」
繁華街の雑踏の中で、彼はようやく聞き取れる程の声で言った。

彼の知っているお店があるのなら話は早い、あまり高いお店だと困るけど…。
「良いですよ…そこ…行きましょうか…」
しかし、和美は彼の「行きたい所」へ行こうと同意した。

「ホントに良いですか…そこで…」
「良いですよ…何でですか…?…」
訝しげに首を|傾《かし》げて聞き返す仕草が可愛い…。

「ちょっと…和美さんが嫌がるかもしれない…な…って…」
「そんな、女の人が隣に座るようなお店じゃなければ良いですよ…」
和美は冗談のつもりでそう言った。

「そんな所じゃないです…そんな所ではないんですけど…」
「じゃあ、良いですよ…行きましょう…そこ…」

2人は並んで歩き始めた。
並んではいるものの、彼が曲がる角で曲がり、彼が止まれば止まる。
和美は彼の行こうとしている所を知らないのだから当然だ。

そのうち彼は細い道を一本曲がった所で足を止めた。

「この並びにある所なら…どこでも良いんです…僕…」

どこでも良い?…知っている店に行くのではなかったのだろうか…?
言っている意味が良く解らないまま、その通りに並ぶネオンを見上げる和美。

「…!…せ、先生…ここは…」
そこには通りに沿ってズラリと数件のラブホテルが並んでいた。

「先生…それはダメですよ…」
全く予想していなかった訳でもない…でも、まさか現実になるなんて…。

「どうしてですか?…僕は和美さんが好きなんですっ…だから、ここへ一緒に入りたい」
いつもマスク姿で患者の口内を見つめる眼差しと同じ…真剣な眼。

和美は再び、忘れかけていた異性へのドキドキ感が湧き上がってくるのを感じていた。

夫は30代も半ばになった今でも、週に1度は私を愛してくれた。
それに満足していたし、それに和美自身もそんなにSEXが好きな訳ではない…いや、正確に言えば、自分がSEX好きだとは気づいていない…か。

とにかく、そんな夫を愛していたし可愛い子供達の顔が浮かぶ…彼らを裏切る訳にはいかない…。

だが、真剣な眼差しを和美に向ける彼は、夫や家族が与えてくれない「ドキドキする気持ち」を溢れる程与えてくれる…その感情を、和美の「女」の部分は振り切る事が出来なかった。

和美は彼に手を引かれるようにして、その中の一軒へ入って行った…。



※※※



「こう言う時って…どうすれば良いんでしょう?…」
彼は和美に聞いた。
要するに自分が先にシャワーをすべきか、それとも和美がシャワーを浴びるのを待つべきか…それを和美に確認したのだ。

(そんな事言われても…)

そんな事…和美のほうから彼に尋ねたいくらいだ。
和美自身、ラブホテル等入りなれている訳ではない。
それどころか、夫以外ときちんとSEXをするのもこれが初めてなのだ。

「あの…先生…お先にどうぞ…」
「そうですか?…じゃあ、すいません。お先に失礼して…」
彼は素直に和美の提案を受け入れてシャワー室に入って行った。

(どうして着いてきたんだろう…)

1人、キングサイズの大きなベッドの端に腰掛け、少し冷静になった和美はそう考えた。

別にSEXがしたいと思った訳ではない…世間にはそういう人妻もいるかもしれないが、自分はきちんと夫に愛されている…決して欲求不満などでない。

(じゃあ…何で…?…)

彼を愛している…と言うのも違う。
確かに彼には好感を持っている…だが、
|煌《きら》びやかなラブホテルの部屋まで着いては来たものの、和美の「夫や家族が大切だ」と言う気持ちに一点の曇りもない。

(何でだろう…?…)

その答えを見つける前に彼はシャワーを終えて戻ってきた。

「いやぁ…さっぱりしました…次、和美さん…どうぞ…」
温泉か何かにでも一緒に来たような場違いなセリフに一瞬笑いそうになる。

和美は彼に促されるまま、シャワー室へ入った。

シャワー室の床は濡れたままで、彼の洗身の跡を伺わせる。

キュッ…ザァ~

シャワーを出してみる…まさかこんな所でお風呂に入る事になるなんて…不思議な気持ちだ。

小柄な身体に…それでもきちんと存在を主張する2つの乳房…かつて2人の可愛い子供達を産んだ部分を控えめに覆う黒々とした毛…最近少しだけ気になるウエスト…それにもう少しカッコ良い形だったら良いのに…と思う、女性らしい丸みを帯びたお尻…。

そのすべてを丁寧に洗う和美。
ここまで来て何もないと思うほど子供ではない…それらの部分がこれからおそらくは彼の下に晒されるであろうことは十分に理解できる。

和美はシャワー室から出ると、水滴をきちんと拭き取って動きを止めた。

(また、服を着たほうが良いのかな…それともバスタオルだけ…?…)

本当にこうした経験の乏しい和美には、どうするのが常識なのか解らない。

さっきシャワーから出てきた彼は上半身は裸にバスタオルを羽織って、下半身はトランクス一枚だった。

(だからと言って、女性である和美が同じ格好と言う訳にはいかない…)

和美は迷った末、さっきまで来ていた服を同じように再び着て、ベッドへ戻った。

戻ると、彼は所在なさげに部屋の中をうろついて、そこかしこを見廻していた。

「あ、結構広かったでしょう…お風呂場…」

また場違いなセリフを吐くのは照れ隠しか本音なのか…。

「そうですね…気持ちよかったです…」
差し障りのない返答をする和美。

無言のままで和美に歩み寄ってくる彼…一瞬ビクッとする和美。
ここまで来ても、まだ頭の中には夫や子供達の顔がチラつく。

「和美さん…大好きです…」
そう言って和美を抱き寄せる若い歯科医師。
飾らない…真っ直ぐな言葉にキュンとした感覚が和美の胸を襲う。

2人は唇を重ねた。
舌を絡ませるような濃厚なキスではなかった。
唇と唇が触れ合うだけの…そんなキス…こんなソフトなキスも久しぶりだ…。

「ベッドへ行きましょう…」
彼は最終確認のように和美を誘った。

優しい彼ならば、ここで嫌だと言えば、きっと何もないまま返してくれるに違いない。

(拒否しなければ…夫を…竜一を裏切る事は出来ない…さぁ…早く…このまま返してと言うの…早くっ!…)

良き妻であり、良き母である彼女がそう彼女を止める…だが一方で、ただの「女」の部分が、彼に抱かれてドキドキしたくないのか…と囁く。

しばらくの葛藤の後で、和美は彼に導かれるままベッドに転がった。
女の部分に逆らう事が出来なかった。



※※※



「チュッ…チュッ…」

2人は再び唇を重ねた。
今度は恋人同士のそれのように粘っこく…舌の絡み合う大人のキス。

一しきり彼とのキスを楽しんだ後で和美は思い出したように言った。
「あの人に…夫に悪いわ…」
「今は…そんな事言わないで…」
夫の事は忘れろと言う彼…だが、そう簡単に忘れられるものでもない。

「でも…」
と言いかける和美の服の中に彼は手を入れた。
せっかくシャワーを浴びたと言うのに、また服を着たものだから、身体が汗ばんでいる。

やがて彼は和美の服を脱がしにかかる…されるがまま大人しく両手を上げてそれに協力する和美。

形の良い乳房を覆う白いブラジャーが見える。
彼は手を止める事なくブラジャもーも外しにかかった…それにも協力して背中を浮かせてあげる和美…なぜこんなにも簡単に夫以外に身体を許せるのか…自分でも解らない。
不倫なんて…これでは、先日の「大きなおちんちん」を探していた女の子と変わらないではないか…。

和美は元々、浮気など出来る女ではなかった。
夫以外の男に抱かれる事を想像した事はある…それに、過去に1人だけ夫以外に身体を許しかけた男のことも…。

だが、あくまでも想像だけの話で、それを現実にしよう等とはこれっぽっちも思った事はない。

それなのに…和美は何度も繰り返した疑問に戻った。

(なぜ…彼に抱かれても良いと思うのか…)

どうしてもその答えが出ない。

和美は腰を浮かせた…彼が和美のスカートと、その下のパンティも脱がせようとしていたのに協力したのだ。
和美はついに彼の前で全裸になった。
ふと見れば、いつの間にか彼はとっくに全裸になっている。

「チュッ…チュッ…」
彼が和美の乳房に舌を這わせる音が聞こえだした。
もう片方の乳房も彼の右手に揉まれ始める…。

驚くほどの快感が和美を襲った訳でも、感動的な快感が襲った訳でもない…ただ、普通に気持ち良い…。

そのうち、彼の右手が和美の股間に伸びた…そして、1本の指が彼女の一番恥ずかしい部分へ触れた…。

「クチッ…」

和美の耳にも届いた音…これは…

(私…濡れてる…?…)

和美自身にも自覚はなかった。
当然、こうした行為をしているのだから気持ちは良い…濡れもするだろう。
だが、まだ一度も触れていない…最初のタッチで和美の耳にまで届くほどの卑猥な音…。

そんなにまで濡れている事を和美自身も自覚していなかったのだ。

だが、和美はそんな事に構っている余裕はなかった。

彼の指が本格的に和美のグチョグチョに濡れた部分を刺激し始めたからだ…。

(恥ずかしい…っ…)

平静を装いつつも和美は内心、火が出る程恥ずかしかった。

彼が指を動かす度に自分の股間から聞こえる「グチョグチョ」と言う卑猥な音…夫とのSEXでもここまで卑猥な音を聞かれた事があったかどうか…。

「あ…っ…」
和美は一つ小さく喘ぎ声を上げた。

彼が和美の一番気持ち良い、核の部分に触れたからだ。

彼の刺激が蜜の溢れる穴の部分から遠ざかり、核の部分に移っても
「クチッ、クチッ」
と言う小さな音が聞こえる…もはや陰部全体がヌルヌルになっている証拠だった。

夫を裏切っていると言う背徳感と恋愛感情にも似た異性へのドキドキ感…それに具体的な陰部の快感を加えられた和美は、もはや全身を彼に委ねていた。

恥ずかしさに目を閉じて彼の愛撫を受ける和美。
だが、ゴソゴソと音がして彼が移動した気配に目を開ける。
と、途端に陰部に甘くネットリとした感触…。

彼が和美の股間に顔を埋めて秘部を舐め始めたのだ。

「あっ…あぁぁ…っ…」

(気…持ち良い…)

恥ずかしさのために不自然に閉じ気味だった脚が自然と開きだす。

「ピチャピチャピチャ…」
ワザとやっている訳ではないのだろうが、濡れすぎる程に濡れた和美のオマ○コは彼が舌を這わせる度に卑猥な音を奏でた。

(これ以上はダメだ…)

和美は自分の理性が瓦解する寸前である事を経験から知っていた。
これ以上は…まずい…。

「ちょっ…待っ…って…」
切れ切れにそう告げる和美。

だが、その訴えが聞こえなかったのか、和美の蜜壺に舌を這わせたままで指を挿入し、出し入れし始める彼…。

「あぁ…っ…あっ、あっ…」

先週、夫との営みがあった。
彼と食事に出かける約束をした後の話だ。

その時に夫にも全く同じ性技を使われた。
気持ち良かった…だが、和美はその時のことを鮮明に思い出していた。

あの時…夫に愛撫されながら、和美は

(この指が彼の指だったら…今、私のアソコを舐めているのが彼だったら…)

夫に愛されながらも、そう思いながら快感に耽っていたのだ。

「あっ、あっ、あっ…いい…気持ちいい…先生…」

今、夫に愛されながら耽っていた妄想と同じことが繰り広げられている…私のアソコを舐めているのは夫ではないのだ…。

「…いい…いい…先生…私…イッちゃいそう…」

それを聞いて一層指のピストン運動を激しくする彼。

彼女に、遠くから真っ白い波が押し寄せて来る…。

「イクッ、イクッ…イっっくぅ…」
和美は真っ白い波に押し流されて、そのまま真っ白い世界を奈落の底まで落ちていくような快感とともに果てた…。

(そうだ…私は…先生と…彼とSEXがしたいと最初から思ってたんだ…夫以外とシテみたい…と。私は…SEXが好きなんだ…)

ずっと考えていた疑問の答えが、突如彼女の脳裏に浮かんだ。
もう彼女は快感しか求めていなかった…。


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Date:2011/11/25
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