(こんなの入れたら、もう俺の粗末なモノじゃ満足できなくなっちゃうかなぁ)
僕は手に持ったバイブを眺めながらそう思った。そんなに大きな物ではない。コレを購入する時に見たサイトには、これの倍、もしかすると3倍もありそうな大きなバイブが売っていた。販売しているバイブの中では中くらいか、むしろ小さいくらいだと思う。
だが、それでも、僕の男根や坂井君の男根よりは大きい。僕はともかく、坂井君のモノはなかなか立派だと思うから、一般的な成人男性の男根の大きさよりは、少しだけ大きいのかもしれない。
(でも、今更止められないよな)
そんな葛藤が心の中で一瞬あったけれど、それは本当に一瞬で、僕は電源の入ったままブルブルと振動するそれの先端を、十分にヌルヌルになった妻の秘穴に当てた。
「あっ・・・もう・・ダメ・・・ホントに・・・」
バイブを使った愛撫が再開される雰囲気を悟って、綾乃が慌ててそう言う。
「でも、まだ入れてないよ」
「入れなくて良いよ、今度は私の番・・・ね?」
「せっかくだから、ちょっとだけ・・・入れてみようよ・・・いいでしょ?」
「でも・・・」
「ね?お願い・・・ね?」
妻の弱い「お願い」をする僕。
「ちょっとだけ・・・だよ?」
「うん、ちょっとだけ」
結局妻はこのバイブを挿入する事を拒否できなかった。
「いくよ・・・」
僕は小さくそう呟くと、再びバイブの先端を綾乃の秘穴に当てがった。
――ヴヴヴヴヴ・・・ヌチッ・・・ヴヴヴ・・・
バイブの亀頭部が妻の秘穴に当たると、粘着音が響いた。僕はそれに構わずに、ゆっくりとバイブを挿入していく。
――ヴヴヴヴヴ・・・クチュ・・ヴヴヴ・・・クチュチュっ・・・
亀頭部が入った。
「あっ・・・あぁぁ」
それだけで、妻は再び腰をクネらせながら喘ぎ始める。
(大丈夫そうだな)
そんな妻の姿を見て、僕はそう確信すると、バイブを半分程度の所まで一気に捻じ込んだ。
「あっ・・・あぁぁぁっ・・・っ」
「どう?痛くない?」
「い、痛くっ・・・ないっ」
「気持ち良い?」
「何か・・・あっ・・・・スゴいっ・・・あっ」
「もっと・・・奥まで入れるよ?」
「あっ・・・あ・・・あ・・・」
妻の返答を待たずに、さらに奥深くへバイブを入れる。
「あっ・・・あ・・・あぁっ」
バイブの先端が、妻の行き止まりに達した感触が手に伝わる。
僕は、それを合図にバイブのスイッチを一段強くする。
――ヴヴヴヴぅ・・・
くぐもった音。
「あっ・・・ああああぁぁぁっ」
同時に響く、綾乃の切無げな喘ぎ声。
「どう?」
僕は、拘束具で両脚を開かれたままの妻の秘穴にバイブを突き差しながら、彼女に感想を求めた。
「あっ・・・あっああああぁっ」
身を捩るようにして、快感から逃げようとするような仕草を見せる妻。
両脚を開いたまま拘束されているから、バイブの攻撃から逃げるには、そうするしかない。
「ほら・・・ほら・・・どう?」
僕は妻の秘穴に突き刺さったバイブをグリグリと動かしながら、容赦なくそう訊ねる。
「あっ・・・は・・・っ・・・あっ・・・」
何か答えようとしているようだが、上手く声にならない様子の彼女。
「ほらほら・・・ほら・・・っ・・・どうなの?」
さらにグリグリとバイブを動かしながら、何度も僕は訊ねる。
「あっ・・・あぁぁっ・・・も・・・ダメ・・・ダメ・・・ぇ・・・」
哀願するように「ダメ」と繰り返す妻。
「気持ち良くないの?」
「はっ・・・あっ・・・」
ブンブンと妻が首を振る。
「じゃあ、何でダメなの?」
意地の悪い質問だ。
「お・・・おかしく・・・なっちゃ・・・うぅ」
両脚は強制的に開かれ、その中心にバイブを突き刺されたまま、そう言う妻。
僕はSっ気があるつもりはないけれど、こんな姿を見せられると、背筋がゾクゾクとしてしまう。
「いいよ、おかしくなっちゃいなよ」
「ダメ・・・ヤダ・・・ダメ・・・あっ・・・あぁぁ・・・また・・またぁ・・・」
「また?・・・また・・・どうしたの?」
「あぁぁ・・・あぁぁぁっ・・・・イク・・・も・・もう・・・イッちゃうっ」
「いいよ・・・イキな?・・・ほら・・・いいよ?」
「やだ・・・もう・・・ダメ・・ダメ・・・ダ・・・あっ・・・あぁぁぁっ・・・んっ」
ビクンッと大きく妻が震えた。
それから小刻みにピクピクと何度も震える。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
全力疾走の後のように、大きく呼吸を乱す妻。
その股間には、バイブが刺さったままだ。
僕は再び、そのバイブを掴んで、グイッと彼女の奥深くへ捻じ込んだ。
「あっ・・・やっ・・ホントに・・もうダメっ・・・あっ」
全力で身体を捩って抵抗する妻。
しかし、拘束具がそれを邪魔する。
「やっ・・・んっ・・・ダメ・・・あっ・・・ああぁぁっ」
僕は無言のままで、さらにバイブを使って妻を攻撃し続けた。
※※※
「やっ・・・あっあっあっ・・・あぁぁぁぁっ」
――ビクンッ
妻が大きく仰け反って果てた。
同じような光景をもう何度見ただろう。
僕は妻が何度「ダメ」だと懇願しても、バイブで攻める事を止めなかった。
後で妻には怒られるかもしれないけれど、事前にネットで拘束プレイの動画を見た時には、女優が同じように何度も果てていたから、それと同じようにしたのだ。
「・・・・・」
「・・・・・」
もう随分前から、2人の間に会話はなかった。
部屋の中にはバイブの震える機械音と、段々と激しさを増す妻の喘ぎ声だけが響いた。
そうして、ついには、綾乃は「イク」と言う言葉すら発しないまま、ただ嬉声を上げて痙攣するだけになった。
「あぁぁぁっ・・・あぁぁぁぁっ・・・・あっ」
振動するバイブを、ただ出し入れしているだけなのに、彼女は面白いように果てた。
僕自身は右手でバイブの出し入れをしているだけだから、全く疲れないし、何度だって彼女を果てさせる事が出来た。
(そうだ・・・)
綾乃の痴態を眺めるのに夢中で忘れていたが、このバイブにはもう一つスライドさせるスイッチが着いていたのを思い出した。
――カチっ
僕は思い出すやいなや、そのスイッチをスライドさせた。
――ウィン、ウィン・・・・
振動音に混じって、機械が作動する音が聞こえた。
「あっ・・・あぁぁぁぁっ!・・・や・・・止めっ・・・てっ・・・あぁっ!」
と、途端に綾乃が悲鳴のような声を上げた。
バイブの先端部は、彼女の秘穴の奥深くに収まっているから、その動きは全く見えないけれど、今、バイブの先端部が円を描くように動き始めたはずだ。
「あっ・・・ああぁぁっ・・・な・・・なに・・・これ・・・ぇ」
不意に体験した事のない感触に襲われて、不安げに妻はそう言った。
バイブを持つ右手越しに、機械が作動している事が伝わってくる。
「こんな動きもするんだよ。忘れてたんだけどさ・・・どう?」
30分ほど、会話らしい会話もなく、淡々とバイブの攻撃を受けていた妻に、そう問いかけてみる。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・あぁぁっ」
だけど、目の前の妻はとても返答できるような状態じゃなかった。
(う・・・わ)
僕は眼前の光景を見て息を飲む。
「あっ・・・あぁ・・・ひ・・・ぃ・・・ああっ」
全身汗だくでダウンライトの光をわずかに浴びて光る妻の身体。
股間の周辺は、とくに濡れているのが解る。
ピンと硬く立ったままの乳首。触れてみると、ガチガチに硬くなっている。
それから、今まで気がつかなかったけれど、妻の口元も濡れている。
最初は、あんな風になっていなかったから、僕に繰り返し責められているうちに、口から涎が流れ出たのだろう。
一番僕を興奮させたのは、妻の腰の動きだ。
バイブを自分の奥深くに突き刺したまま、控えめながらも、ウネウネと腰をクネらせて快感を享受している。
その動きは、妻がそうしているのではなく、勝手に腰が動いている・・・そんな様子だ。
(綾乃っ・・・・綾乃っ)
その光景を見て我慢できなくなった僕は、彼女の上半身を少しだけ起こすと、その口元に屹立した自分の男根を差し出した。
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