初めて見る、拘束具を身につけた妻は、筆舌に尽くしがたい程、卑猥に見えた。
右手首に取り付けられた拘束具は、そのまま彼女の右ひざ上あたりでベルトで固定され、左も同じように取りつけられている。
いわゆるM字開脚と言う姿勢のままで、もうこの拘束具を外さぬ限り、妻はずっとそのままでいるしかない訳だ。
それだけでも、卑猥なのに、顔にはエナメル質のアイマスク・・・。
「ねぇ、電気つけないでね?絶対に」
本人も、自分が今、どれだけ恥ずかしい姿をしているのか想像できるようで、僕に繰り返しそう言う。
そんな妻の傍らには、まだ一度も使った事のない真新しいバイブが転がっている。
「電気はつけないよ・・・」
僕は興奮を押し殺して、そう言いながら、彼女の股間に舌を這わせ始めた。
「あっ・・・あっ」
既に一度果てているとは言え、少し間を置いた事もあって、僕は再び丁寧に彼女の秘部を舐めまわした。このまま舐め続けていても、綾乃はそのうちにイクだろうけれど、僕は舐めるのを止めて、彼女の秘部へ指を滑り込ませた。
「あぁっ・・・んっ」
グイっと延びをするような動きを見せて喘ぐ妻。けれど、拘束具がそれを阻むから、上半身だけを反らせて、両脚は開いたままと言う、アンバランスな姿勢になる。
(これは・・・エロいな・・・)
普段の彼女が見せない動きを、拘束具が実現してくれる。
――クチュ・・・クチュクチュクチュ・・・
僕は指を鍵型にして、彼女の感じるツボを擦った。いわゆるGスポット・・・と言う部分にあたるのだろうか。
「あっ・・・あぁっ・・・あんっ・・・」
さらにグイっと身体を仰け反らせて悶える綾乃。
「ここ・・・気持ち良いんでしょ?」
僕は意地悪くそう訊ねる。
「んっ・・うん・・・うんっ・・・気持ち・・いいっ」
時折、グイッと身体を仰け反らせながら、僕の質問に答える妻。
「だったら、イッちゃって良いんだよ?ほら・・・ほら・・・っ」
ほら、ほらと言いながら、鍵型にした指で激しくスポットを擦りつける。
「あっ・・・あっあっ・・・あっ」
いつものように可愛らしい喘ぎ声をあげながら悶える妻。
いつもなら、こうして指で愛撫を受けている間も、僕の勃起したモノを握っているのだが、今日は拘束具のせいでそれは出来ない。
「ほらっ・・・気持ち良いんでしょ?いいよ?イッちゃって良いよ?」
「あっ・・・あっ・・・あっあっ・・・い、イクっ・・・イキそうっ」
素直にそう言う綾乃。
「あっ・・・イクっ・・・イクっ・・ぅ」
程なくして、ビクっ・・・ビクッと身体を震わせながら、彼女は果てた。
(いつもより、イクのが早いなぁ)
彼女の身体が開発されたからか、それとも、拘束されると言う異常な状況に興奮しているのだろうか。
「はぁはぁ・・はぁ・・・」
とにかく、彼女は大きく息を付きながら、目の前で開脚したままの姿勢で寝転んでいる。
――ジュルっ・・ジュルっ
「っ・・あ」
その彼女の、開いたままの秘部へ僕は再び吸い付いた。
堪らず、驚きの入り混じった喘ぎ声を漏らす妻。
「も、もう・・・イッちゃった・・・よ?」
僕にそう訴える彼女の声を無視して、僕は攻め続ける。
「ね、ねぇ・・・もう・・・イッちゃった・・よ?」
繰り返しそう訴える綾乃。
「解ってるよ」
「じ、じゃあ、今度は私の番・・・あっ・・あぁ」
攻守交代を申し出る彼女の秘部で硬くなっているクリトリスを擦りあげると、綾乃は最後までセリフを言えないまま、グイッと身体を反らせた。
「あっ・・・んっ・・・ぅ」
上半身を反らせると、比較的形の良い乳房がグイッと強調されて卑猥だ。
僕は、その乳房の頂上でピンッと存在を主張する乳首に吸い付く。
「あっ・・・あぁっ・・・あっ」
ここに至って、僕の攻めがまだ終わらないと悟った妻は、大人しく愛撫に身を任せはじめる。
――クチュクチュクチュクチュ・・・
それを良い事に、さらに激しく綾乃の核を擦りつける僕。
―――クチックチックチュクチッ・・・
寝室には卑猥な水音が響き続ける。
「あっ・・・またっ・・・あっ・・・」
ややもすると、再び、綾乃はそう言いだした。
「またイクの?」
僕は間髪入れずにそう訊ねる。
「あっ・・・うんっ・・・ま、またっ・・・イク・・・イキそう・・・っ」
「いいよ、イッちゃいなよ・・・ほら・・・ほらっ」
――クチュクチュクチュクチュっ・・・
「あっ・・あっあっあっ・・・・イク・・・あ・・・イク・・・あ・・あぁっ・・っ」
最初よりも彼女を果てさせるのに時間も労力も要しなかった。1回目よりも2回目・・2回目よりも3回目のほうが敏感になっているだろうから、まぁ、当然と言えば当然か。
(ここから先がどうなるか・・・)
目の前で股間をヌルヌルにしたままでグッタリしている妻。当然、今度こそ拘束具を外して、攻守交代・・・そう思っている事だろう。
(そうはいかないんだよ)
僕は内心でそうつぶやくと、傍に転がっていたバイブを手に取った。
それから、何段階かに別れているスイッチを一段だけオンにする。
――ヴヴヴヴヴィ・・・
途端に小さな機械音とともに震えだすバイブ。
それを、力なく横たわる綾乃の秘部に静かに当てる。
「あっ・・・な・・・なに?」
アイマスクをされている妻は、不意の音に驚いて怯えたように声をあげた。
「新しく買った大人のオモチャだよ・・・試してみて良いでしょ?」
「でも・・・もう・・・あっ・・・あっ」
僕は彼女が承諾する前に、それをクリトリスに当てた。堪らずに喘ぎだす妻。
「も・・ダメ・・・あっ」
「気持ち良くない?」
「わ、わかんない・・・」
「わからないの?ほら、これを、ココに当てると・・・」
「あっ・・・やっ・・・あぁっ・・・っ」
「気持ち良いでしょ?」
「・・・き、気持ち良い・・・気持ち良い・・けど・・・」
「けど・・・?何?」
「ダメ・・・ダっ・・あっ・・・あっ」
「何がダメなの?」
「ダっ・・・あっ・・・すぐ・・・あっ・・・あっ・・・イッちゃう・・・から」
「いいよ、イッちゃっても・・・何度でもイクといいよ」
「あっ・・・あっあっ・・あっ」
ブルブルと震える先端部・・・本物の男根で言うと亀頭の部分をクリトリスに押し付けると、綾乃は腰をクネらせながら喘ぎ始める。
「あっ・・・ダメ・・・あっ・・・また・・・ヤダ・・・イク・・・」
バイブを当て始めて、ものの3分程度しか経っていないのに、綾乃は悲壮感すら漂うような声で、そう訴え始めた。
「いいよ、我慢しないで・・・イッちゃいなよ」
僕は優しく声をかけながら、バイブを細かく左右に動かす。
「あっあっあっ・・・ダメっ・・・もうっ・・・イクっ・・イクっ・・・イクぅ・・・っ!」
ビクッビクッと綾乃が震えた。それから、グイッとひと伸び胸を反らすと、そのままドサリとベッドに落ち、グッタリと動かなくなる。
「どう?コレ・・・気持ち良いかな」
僕は綾乃にそう問いかけたけど、彼女は返答せずにグッタリとしたままだった。
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