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凛 騎 応 変!

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□ ネトラレ実現日記~第5章 変わっていく妻~ □

~69~

最初の映像は、僕の予想をはるかに上回る出来だった。
思えば「俺、ハメ撮りなんかしたことないっすよ」と言う坂井君に「普段、坂井君が見ているアダルトDVDと同じような映像が取れれば良いんだよ」と言ったのが良かったのかもしれない。

口内射精の後で、ああして、口から流れ出る精液を撮影するのは、そうしたDVDで良く見る光景だからだ。

DVDで見るときには、さほど興奮するシーンでもないが、画面の中でそれをやっているのが自分の妻となると話は別だ。

僕よりもずっと若い男のモノから放たれる精液を、自分の妻が口で受けている・・・その映像は僕にとって格別なものとなった。

(坂井君、ナイス!)

そう思っていると、映像はすぐに次のシーンへ移った。

次の映像はナイトビジョンで撮影されているようだ。
そもそも、綾乃が明るい所で、卑猥な行為をする事自体が珍しいから、こちらの映像の方が僕にとっては当たり前の光景だ。

そのナイトビジョンに綾乃の姿が映った時、既に彼女は全裸だった。
脱がせるまでにどういう経緯があったのかは、とても興味をそそられるが、坂井君が脱がせる事に一生懸命で、カメラを廻し始めたのは綾乃を脱がせた後だったのだろう。

しかし、せっかく動き出したカメラの映像はあちこちに動き回って、まともに綾乃の姿を見る事が出来ない。

「はぁ・・・はぁ」

ただ、時折、綾乃の悩ましい吐息が聞こえるところを見ると、どうやら、画面の中では坂井君が綾乃に愛撫の真っ最中らしい事は想像がつく。

彼女を愛撫しながら、まともな映像を撮る事が出来なかったのだろうと想像できる。

動き回って観にくい映像の中で、チラチラと、坂井君のゴツい手が綾乃の乳房を揉みしだく様なんかが映るから、おそらくそれは間違いあるまい。

「あっ・・・はぁはぁ」
「気持ち良いっすか?」

そんな会話が挟まれるのが、唯一、画面の中で行われている事を想像する手がかりだ。

(おいおい、このまま何も映らないで終わるんじゃないだろうな)

そう僕が心配になった時、カメラが大きく動いて、画面の中にはベッドに横たわる妻の姿が映った。
それから、おもむろに妻の両脚の間に移動する坂井君の姿も。

「あぁっ」

綾乃が小さく喘いだ。
それは、坂井君の顔が彼女の股間に伏せられるのとほぼ同時だった。

映像では坂井君の頭頂部が、妻の股間で蠢く姿。

「あっ・・・」

その動きに合わせて、時折、小さく、可愛らしく喘ぐ妻の姿。
坂井君の部屋は、真っ暗ではなく、何か小さな灯りがあるらしく、ナイトビジョンの映像は比較的鮮明に映し出される。

「あっ、あっ」

坂井君の頭が左右に激しく動いたのに合わせて、2度、大き目の声をあげる妻。

「奥さん、ここ、結構、隣の話声とか聞こえちゃうんで・・・」

坂井君が、そう綾乃を諌めている声がカメラ越しに聞こえる。どうやら彼の部屋では、あまり大っぴらに嬉声を上げる訳にはいかないようだ。

綾乃の表情は見えないけれど「喘ぎ声を我慢して」なんて、そう親しくもない若い男に言われたのだから、恥ずかしいに決まっている。

それでも、その後、我慢しきれなかったのか、何度か大きめの声をあげてしまう綾乃の姿をカメラは映し続けた。



※※※



いいだけ、綾乃の秘部を舐めまわす坂井君と、それにビクビクと反応する妻の姿を固定のままで撮影していた映像に変化があったのは、それから5分近く経ってからの事だ。

見ている限り、綾乃は坂井君の愛撫で果ててはいないようだったけれど、彼は上半身を起こし、綾乃の耳元で何か囁いた。

それを受けて、身体を起こす綾乃。それから、おもむろに彼の足元に移動する。どうやらフェラチオをするようだ。

「あ、奥さん、そうじゃなくって、こっち来てください」

ところが、坂井君が、カメラに入るくらいハッキリとそう言った。

「え?どう・・・?」
「こっちきて、俺の顔跨いでください」
「え?」
「俺も奥さんのこと、もう少し気持ち良くしたいし」

どうやらシックスナインを要求しているようだ。

(応じるかな・・・?)

僕とは普通にする行為だけど、野本さんとその行為をするまでには随分と時間がかかった。全裸のまま、僕以外の男性の顔を跨ぐなんてことは、綾乃にとっては相当の羞恥らしい。いや、僕を相手にしている時ですら、恥ずかしそうにしながらその姿勢になるのだ。

(おっ・・・)

だけど、それはいらない心配だった。
綾乃が、一瞬の躊躇を見せた後で、比較的簡単に彼の顔を跨いだのだ。
仰向けに寝たまま、少しだけ顔をあげて、眼前にきた濡れた秘部を早速舐め始める坂井君。

「んっ・・ん」

それと、ほぼ同時に、顔を彼の股間に近づける妻。
映像は妻の尻を斜め後ろから撮影するような形だから、その表情は見えないが、さっきまでの坂井君がそうだったように、彼の股間で妻の頭が蠢いているのが見える。

(綾乃、綾乃っ)

僕は思ったよりも簡単に、恥ずかしいはずの姿勢になった妻に複雑な心境になりつつ、興奮しながらその様子を見続ける。

――ピチャ・・・ジュルっ

イヤらしい音を、おそらくわざと出しながら秘部を舐めあげる坂井君。
それに呼応して、頭の動きが一瞬止まるけれど、少し落ち着くと再び蠢きだす妻の頭部。

それらは、決して売り物のアダルトDVDのように鮮明なものではなかったけれど、何をしているのかが解れば、僕の興奮を煽るに十分だ。

この後、2人はカメラの前で、さらに10分近く、互いの敏感な部分を口で愛撫し合っていた。



※※※



坂井君は撮影に慣れている訳じゃないから仕方がないが、延々と同じ構図の映像を見せられるのは、普通なら退屈なものだろう。

しかし、僕は違った。

カメラ側に尻を向けて、僕ではない男の眼前に性器を晒す妻。
ジュルジュルと音をたてて、坂井君がそこに吸い付けば、快感のためか一瞬妻の動きは止まってしまうが、すぐに持ち直すと、頭は上下に動き出す。

そうして妻に快感を与えられると、坂井君はその報復のように、さらに激しく妻の秘部を舐めまくる。

やはり快感のために一旦は動きを止める妻。
しかし、また持ち直すと、今度はさっきよりも激しく頭を上下に動かす。その繰り返しだ。

そうやって段々と激しくなる互いの愛撫。

ややもすると、画面に映る2人は狂ったように眼前にある互いの性器を口で愛撫し続ける。妻と自分がシックスナインの姿勢で愛し合っている姿を、僕はこうやって第三者的な目線で見た事がない。

ひょっとしたら、僕も同じ事をしているのかもしれないけれど、あんな風に互いの頭と足を逆さにして、お互いに性器を舐めている様を見ていると、快感だけを貪っているのがよく解って、興奮を通り越して何だか恥ずかしい気持ちになってくる。

そして、その恥ずかしい行為をしているのは自分の妻で、しかも相手は夫の僕ではないのだから堪らない。

――ジュポんっ

時々、派手な音をたてて、妻が勃起した男根を口から吐き出すようになった。快感に耐えきれなくなってきたのだろう。
彼女は僕とこの姿勢で愛し合っている時も、快感を制御できなくなってくると、誤って男根に歯をたててしまわないように、慌てて口からそれを吐き出す。その時に出す音だ。

実際にもっと若い頃には、妻が僕のモノを咥えている状態の時に、彼女に快感を与えすぎて、咄嗟の喘ぎ声と同時に歯をたてられた事が何度かあるのだ。

年齢を重ねてからは、気持ち良くて喘ぎ声が我慢できなくなる刹那に、急いで口から男根を離す事が出来るようになった。

けれど、急いで口から離すものだから、ジュポンっと言う派手な音が出てしまうのだ。

画面の中は、相変わらず同じ構図のままだけど、妻のそうしたクセを知っているから、段々と坂井君の愛撫によって余裕を失っていく様を感じ取る事が出来て興奮する。

他にも、ここ最近の妻のクセがある。

ほんの数か月前までは無かったクセなのだが、快感が高じてくると解りやすく腰をクネらせるようになったのだ。
わざとらしくクネクネと動く訳ではないのだが、何というかクネクネと言うよりモジモジと表現した方が近い。

この動きは、おそらく「挿入して欲しい」と言う動きなのだろうと思う。
ハッキリと当人に訊いた訳ではないけれど、僕との行為でこの動きを見せる時は、いつも決まって挿入直前のことだから、おそらく間違いあるまい。

(今日は、あの動きを見せるかな・・・)

そんな事を思って、画面を凝視している僕の目の前で、ややもすると妻は、坂井君の顔を跨いだままで、尻を小さくモジモジと蠢かせ始めた。



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Date:2015/05/16
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