(若さって良いなぁ)
こんな卑猥な映像を見ながら何だけど、真剣にそう思う。
何故そう思ったのかと言うと、理由はモニターに映っている坂井君の下半身である。
つい、今、彼は綾乃にフェラチオしてもらって、思い切り彼女の口内に精液をぶちまけた。
にも関わらず、そこに映る彼のモノは、少し勢いを失ってはいるものの、ダラリとだらしなく硬度を失うような事はなく、まだ重力に逆らって屹立していたのだ。
「奥さん、やっぱ最後までヤッちゃダメっすか?」
そうして、明け透けに、妻にそう訊ねる。
「えっ!?で、でも・・・今・・・」
「いや、今のもメッチャ気持ち良かったっす、でも、やっぱ、最後までヤリたいな・・・なんて」
ここ数年、僕ら夫婦は2回戦に突入すると言う事は無かった。僕ももういい歳だし、1回射精すればそれで満足していたのだ。
だから、セックスをしても1回戦だけだし、綾乃に口で抜いてもらうような時も、彼女の口内に射精したら、その日はそれでおしまいだった。
妻も若い頃は、当時の彼氏に立て続けに求められて応じた事もあるだろうが、そんなのは随分と昔の事だから、当然「今日はこれで終わり」と思っていたのだろうと思う。
ところが、彼女のそんな常識は若い坂井君には通用しなかった。
「お願いします、最後まで・・・」
「で、でも、もう・・・」
「大丈夫っす、俺、まだ全然イケますから」
「あ、その・・・」
「だから、お願いします、奥さんのこと見てたら、マジで我慢できなくなってきました」
「あっ、ちょっ・・・」
我慢できなくなってきたと言いながら、妻の両肩を持つ彼。
抵抗する間もなく、コロリとベッドに転がされる妻。
「俺、頑張りますから、お願いします」
そう言いながら、スウェットの上から妻の胸をイヤらしく揉み始める。
「あ、でも・・ちょっ・・・待っ・・・」
「待てないっす、すんません」
それから当たり前のように衣服の中に手を滑り込ませる。
「あっ・・・やめっ・・・」
――チュッ、チュっ
衣服の中でゴソゴソと手を蠢かせながら、妻の首筋に忙しくキスをする。
(これも若さのなせる技なんだろうな)
野本さんには、この押しの強さが全くなかった。妻が「待って」と言えば、大抵は素直に待ったし、あまつさえ口だけでも「イヤ」なんて言ったら、すぐに手を止めてしまう。
彼女が本気で嫌がるような事をされては困るが、モニターの中の妻の「イヤ」は、そう言う「イヤ」とは違う。
(このくらいの押しの強さがあるほうが、ちょうど良いんだよ)
僕はそんな風に思いながら、事の成り行きを見守る。
――グイッ
と、坂井君がスウェットを捲りあげた。
そこには、すでにブラジャーも上にズラされて、露わになった妻の乳房・・・。
「・・・っ・・・ちょっ」
――レロレロっ・・・チュっ
妻に何か言わせる隙を与えずに、すかさず乳首に吸い付く彼。なかなかどうして、若いのにたいした手際の良さだ。
いつの間に外したのか、ブラジャーのホックは既に外れているようで、彼の手の動きに合わせて、ただ身体に纏わりついているだけのそれは、既に下着としての役割を果たしていない。
――チュッ・・チュっ・・レロっ
その先端にプクリと立っている乳首を舌を突き出すようにして舐め続ける彼。その間、もう一方の乳房は、柔らかさを楽しむように、大きくイヤらしく揉んでいる。
妻は顔を背けて無言のまま、彼にされるがままだ。
背けた顔がちょうどカメラの方を向いているから、妻の表情が良く見える。
眼は瞑り、口は真一文字に結んで、若い坂井君に乳房を弄ばれる妻。
喘ぎ声は聞こえないけれど、時折、結んだ口元が小さく「あ」の形に開くのを見ていると、彼の攻撃は確実に効いているようだ。
(随分長く胸を愛撫するんだなぁ)
野本さんの時も思ったけれど、胸を愛撫する時間が長い。
もしかすると、僕は平均的な男性よりも胸に執着がないのだろうか。
ひたすら胸を揉んだり、そこへ舌を這わせたりし続ける坂井君。
そうして、その光景にも少し飽きてきた頃に、彼は次の行動に出る。
「あっ、それはっ・・・ダメっ」
胸を揉んでいた右手を静かに妻の下腹部に移動して、そのままズボンの中に手を入れたのだ。
ダメと言いながら、両脚をピタリと閉じる妻。
その両脚の間に、手を割って入れる坂井君。
足は閉じているが、手は妻の一番敏感な部分に届いているように見える。
「あっ・・・そこっ・・ダ・・メっ」
――チュッ、チュっ・・・レロレロっ
その間も、左手と舌は休まずに妻の胸を刺激し続けている。
「やっ・・・あっ・・・ダ・・・」
もはや「ダメ」とハッキリと言葉にする事も出来ない様子の妻。
ズボンが邪魔で、細かい様子は解らないけれど、彼の右手は間違いなく妻の股間にあり、そこで蠢いている。
(下着越しかな、それとも、もう直接アソコを触ってるんだろうか)
映像では、それを確認する事は出来ないけれど、そんな事はどうでも良かった。僕はただただ、モニターの中の光景に興奮して、硬くなった自分のモノをズボンの上から触っていた。
※※※
「奥さん・・・腰、上げてください」
ややしばらく、右手で綾乃のアソコを刺激した後、坂井君が一言そう言った。
――ゴソっ
言いながら、愛撫を中断し、両手で妻のズボンを脱がそうとする。
綾乃は腰を上げるような仕草は見せなかったが、逆に抵抗する姿も見せなかった。
それでもスルリとズボンは脱げる。
どうやら、下着も一緒に脱がせてしまったようで、妻の下半身は一糸まとわぬ姿になった。
「上も・・・脱ぎましょう」
次には、そう言いながら寝転んでいる綾乃の上着にも手を延ばす。
寝転んだままでは脱がせにくかったのか、肩を抱くようにして彼女の上半身を起こしてから脱がせる。
抵抗もせずに脱がされる綾乃。もう諦めたのか、少しバンザイをするような格好で、衣服を脱がせやすいように協力したように見えた。
ついに一糸纏わぬ全裸になった綾乃。
その綾乃の横で、無言のまま、自分も上の衣服を脱いで全裸になる坂井君。
それが終わると、今度は妻の下半身へ移動して、彼女の一番敏感な部分に顔を伏せる。
これから何をされるのか解らない訳もないだろうに、素直に全裸のままで寝転んでいる綾乃。
――ジュルっ・・・ピチャっピチャ
すぐさま、彼の口元からは水っぽい音が聞こえだす。
「んっ・・・あっ」
さすがに快感の声を漏らし始める妻。
――ピチャピチャっ・・・
ややもすると、自然と開き始める妻の両脚。
「あっ・・・あぁ」
――ジュルっ・・・ピチャっ
そうして、5分ほど彼に愛撫を受け続けると、彼女の両脚はほとんど愛撫に支障が無いほどに開いてしまう。
僕の愛撫を受ける時には、もっと恥ずかしいくらい全開に両脚を開くから、あれでも少しは恥らっているのだろうが、モニター越しに見ると、すでに坂井君の愛撫に完全に堕ちているように見える。
「・・・あっ・・・あっあっ」
すこしずつ大きくなっていく喘ぎ声。
――ピチャっ・・・クチュクチュクチュっ
妻の股間で激しく動き回る坂井君の頭部。
「んっ・・・ああぁっ」
それを受けて、さらに激しくなる声・・・。
(もう少しでイキそうだな・・・)
妻がシーツをギュッと掴む仕草を見て、そう考えていた時、坂井君が綾乃の股間から顔をあげた。
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