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凛 騎 応 変!

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□ ネトラレ実現日記~第5章 変わっていく妻~ □

~盗撮~

(よしっ!)

最初に、盗撮した映像を見た時、僕は心の中でガッツポーズした。
いくら、勝手知ったる自宅内とは言え、きちんと録画されているか心配だったし、映っていたとしても、鑑賞に堪えるレベルのものかどうか心配だったのだ。

録画された映像は、僕の性欲を十分に満たしてくれる質のものだった。

画面にはベッドだけが映し出されている。

カメラは、ベッドの対面に置かれている本棚の中に隠した。よく見ればそこにカメラが隠されている事は解ってしまっただろうが、綾乃は眼が悪いし、なにより、若い坂井君とコトに及ぶと言う緊張状態だったから、カメラには全く気が付かなかったようだ。

ビデオカメラのバッテリーは1時間半程度しかもたないから、僕はカメラにACアダプタを装着して電源の心配をしなくて良いようにセットした。電源さえ失わなければ、録画可能時間は数十時間にも及ぶ。

カメラのモードは予めナイトビジョンに設定しておいたから、寝室の灯りを消されても、綾乃と坂井君が絡み合う映像はきちんと撮れていた。

ただ、カメラの録画ボタンを押す所を綾乃に見られる訳にはいかない。
僕は、彼女の眼を盗んで、かなり早めに録画ボタンを押しておいたから、映像の最初の方は、ただただ誰もいないベッドが映し出されているだけだった。



※※※



あの日、坂井君から「終わりました」と電話をもらった僕は、徒歩で帰宅できる距離であるにも関わらず、流しのタクシーを拾って帰宅した。
ほんの数分でも早く「行為が終わったばかりの彼ら」に会いたかったのだ。

「ただいま~」

僕が帰宅すると、坂井君は居心地悪そうに居間でテレビを見ていた。居間のテーブルの上にはビールとポテチが出されている。
坂井君が自分で準備する訳がないから、セックスの後で妻が彼のために出したものだろう。

綾乃は台所にいた。

「おかえり・・・なさい」

僕に元気なくそう返答した彼女は、台所のシンクを洗っていた。気まずくて坂井君の居る居間には行けなかったのだろう。洗い物もすべて洗い尽くしてしまって、仕方なくシンクを磨いている綾乃。

(野本さんの時と似てるな)

僕は、初めて野本さんに綾乃を差し出して、自分は自宅前の車に避難した数年前の出来事を思い出す。

(あの時は手コキだけだったけどね)

そうなのだ、あの時は綾乃が野本さんの性欲を「手で処理する」のが目的だった。ところが、今日の目的は最初から「2人にセックスさせること」だ。
隠し撮りした映像を見るまで、その企みが成功したかどうか解らないけれど、2人の様子を見る限り、何もなかったとは考えにくい。

(綾乃も成長したものだ)

そんな風に思う。最初は野本さんのモノを握らせるだけでも、あんなに苦労したのに、今では初対面の坂井君にフェラチオし、2回目に会った今日は、セックスしたのかもしれないのだ。僕から見れば、随分と進歩したと感じる。無論、綾乃にとっては迷惑千万なのだろうが・・・。

台所から動かない綾乃を置いて、僕は居間へ移動した。

「どうだった?坂井君」
「はぁ、普通に・・・」

彼は僕を見ながらそう言った。

「ホントに良かったんですよね・・・?」
「なにが?」
「だから、奥さんと・・・その・・・しちゃって・・・」
「今さら何言ってんだよ、最後までヤッたんだろ?」
「あの・・・はい・・・すんません」
「なんで謝るんだよ、俺が言い出した事なのに」
「いや、何となく」

(よしよし、きちんとセックスは出来たんだな)

「ところで、綾乃にカメラはバレなかった?」

僕は声のトーンを落として彼に訊ねる。
坂井君には盗撮の事は言ってあるのだ。

「はい、たぶん・・・バレてないと思います」
「そうか、解った。ありがとう」
「いや、俺のほうこそ・・・」

――ガチャっ

居間で坂井君と話し込んでいると、浴室の戸が開く音が聞こえた。どうやら綾乃がシャワーに行ったらしい。

「で、どうだった?ウチのやつ」
「どうって・・・」
「やっぱり、坂井君にとってはオバサンすぎたかな?」
「とんでもないっすよ、すごい、良かったっす」
「へぇ、綾乃もまだまだイケるんだなぁ」

彼と綾乃は一回り近くも歳が離れている。そんな若者に褒められるのだから、多少はお世辞が混ざっているとしても、たいしたものだと思う。

「綾乃の様子はどうだった?感じてたみたい?」
「どうでしょう、俺、奥さんに満足してもらえたかわかんないっす」
「でも、普通に感じてただろ?」
「たぶん・・・でも、女の人は演技とか、するじゃないっすか」
「演技?」
「えぇ、あんまり気持ち良くなくても、気持ち良いふりしたりとか」
「あぁ、綾乃はそう言うの出来ないと思うけどね、たぶん」
「そうっすか、それなら良かったっす」
「良かった?」
「はい、見た感じ、感じてくれたような気はするんで」

(ほほぅ、それは後から映像を確認するのが楽しみだ・・・あ)

そこまで話して思い出した。カメラの録画を停止させるのを忘れていた。綾乃がシャワーから出てくる前に、カメラを撤去しなければ。
僕は慌てて、2階の寝室に駆け上がった。



※※※



そうして今、僕は2人の情事が映っている映像を再生している。今回は録画そのものを妻に内緒にしているから、実に、彼女の眼を盗んでこの映像を見るチャンスが訪れたのは、あれから3日経ってからだった。

まだ真昼間だったけど、妻は子供を連れて遊びに出かけてしまったのだ。

僕はこの3日、それはもう、昔、楽しみにしていたテレビゲームの発売日を指折り待っていたのと同じような気持ちで過ごした。
そうしてようやく再生ボタンを押したのだ。

冒頭の、ただベッドの映像だけが延々と続く部分を、面倒な気持ちで早送りする。

(後できちんと編集しなきゃな)

なんて、冷静を装ってみるけれど、どうしても気持ちが逸る。

(あっ)

部屋の灯りが点いて、画面に妻の姿が映った。僕は慌てて、少しだけ巻き戻す。
髪が少し湿っているようだから、コトに及ぶ前にシャワーを浴びたらしい。
少しだけ時間を置いて、坂井君が画面に映る。彼の髪はもっと濡れている。どうやらこちらもシャワーの後のようだ。

「あの・・・ホントにするのかな?」

綾乃の声がスピーカーから聞こえる。

「はい?」

それに返答する坂井君の声も。

「ホントにエッチしなくても、話を合わせれば、孝介は満足してくれるんじゃないかな」

綾乃が続ける。

「それは・・・」

なるほど、彼女はカメラで盗撮されている事を知らない。坂井君さえ、上手く話を合わせてくれれば、本当にセックスをする必要がないのではないか。そう言うことだろう。

「それはマズいっす」

坂井君は間髪入れずに返答する。

「どうして?」
「それは・・・だって」

坂井君だけは、今、この瞬間が録画されている事を知っている。だけど、綾乃にその事をバラす訳にはいかないし、難しいところだ。

「奥さんはイヤっすか?」
「なにが?」
「俺と・・・その・・・エッチとか」
「坂井君だってイヤでしょ?私みたいなオバサン」

綾乃が少しだけ表情を柔らかくしてそう言う。

「とんでもないっす、オバサンなんて、俺は奥さんがイヤじゃなきゃお願いしたいっす」

若さと言うのは素晴らしい。こんな真っ直ぐに口説かれた事なんて、綾乃はここ最近ないだろう。何と言っても野本さんの時は、思い切り年上だったから、年の功と言うやつで上手く丸め込まれている。目を真っ直ぐに見て、こんなに直球で口説かれる場面など、あまりなかっただろう。

「そんな・・・坂井君、若いんだから、もっと若い女の子を相手にしなきゃ」

案の定、ドギマギとして目を逸らし、そう返答する妻が映っている。これじゃあ、どっちが年上か解らない。明らかに坂井君のペースだ。

「俺、あんま女の子とか興味ないっす、でも、奥さんは・・・奥さんとは、正直ヤリたいっす」

カメラ越しに見ている僕のためなのか、それとも、本音から綾乃とヤリたいのか解らないが、必死で彼女を口説く坂井君。

「この間、あんな事があったから、なんか気持ちがおかしくなってるんだよ、きっと」

あんな事と言うのは、つまり、僕に促されるままに綾乃にフェラチオされた、あの日のことだろう。あの出来事のせいで、坂井君がおかしくなってるに違いない・・それが綾乃の言い分だ。

「そんな事ないっす、俺、もう我慢できないっすよ、ダメですか?」
「・・・・・」
「孝介さんは、奥さんとエッチしても良いって言ってくれましたけど・・・ダメなら諦めます・・・」

黙ったまま、顔を背けてしまった妻を見て、捨てられた子犬のようにシュンとしてそう言う坂井君。
長い沈黙が続く。

「あの奥さん・・・俺・・・」

長い沈黙に耐えられなくなって、坂井君が先に口を開く。

「やっぱダメっすかね」
「・・・・・」
「ここまできて、我慢するの、結構キツいっす・・・」
「口で・・・」
「はい?」
「ズボン・・・脱いでください」
「いいんすか?」
「口で・・・。だからそれで・・・」
「解りました。ありがとうございますっ」

我慢するのが辛いと言う彼に、綾乃から口で処理してあげると言う提案が出される。
それに喜んで、元気にズボンを下げようとする坂井君。憎めない男だ。

「あ、待って、電気っ・・・電気消しますから」
「あ、俺、明るくても気にしないっすよ?」
「私が気にしますっ」

――カチっ

夫婦漫才のような綾乃のツッコミが決まり、寝室の灯りは消えたけれど、画面にはナイトビジョンの機能で、ハッキリと2人の姿が映り続けた。



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Date:2014/11/29
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