「んっ、んっ、んっ・・・」
――クポッ、グポッ、グポっ・・・ズチュっ・・チュパっ
僕の股間に顔を伏せた綾乃は、坂井君が覗いているとも知らずに、いつものように激しい口淫に耽っていった。
「あ~、綾乃・・・気持ち良いよ」
――グップ、グプっ・・・ジュルっ
褒めると嬉しいようで、彼女は益々フェラチオが激しくなっていく。
ついさっき、坂井君のモノを咥えたばかりだから、綾乃はこれで一晩に2本の男根を咥えた事になる。まぁ、その事自体は野本さんとの情事でもあった事だから、今更、我を忘れる程興奮する訳でもないが、それでも、普通の人妻が一晩に2人の男のモノを口にする機会など、そう多くはないだろう・・・なんて思うと少し興奮する。
「んっ・・んっ・・・んはぁっ」
深く、喉の奥まで僕のモノを咥えて、息苦しくなると一旦、浅く咥え直して呼吸を整える。坂井君には、こんな激しいフェラチオはしなかった。
今、彼はどんな気分で、綾乃の本来のフェラチオを覗いているのだろうか。
(やっぱ、ちょっと坂井君の様子も見たいな・・・)
「綾乃、やっぱり、俺ベッドの端に座っても良い?」
「んっ、んっ、んっ・・ん?いいけど・・・どうしたの?」
普段、大の字に寝転んで妻の口淫を楽しむ僕が、珍しくそんな事を言うものだから、彼女はそう訊ね返す。
「いや、あんまり座った状態でしてもらった事ないし、どんなもんかなと思ってさ」
「ふ~ん、解った・・・」
僕の言い訳を素直に信じた妻は、床に座って、ベッドの端に腰掛ける僕のモノへ顔を伏せ直す。
図らずも、さっき坂井君にフェラチオした時と同じような態勢だ。
――クプっ・・・
迷うことなく、僕のモノを咥える妻。
妻は、フェラチオをしている最中は絶対に僕と眼を合わせない。男根を咥えたままの顔を見られるのが恥ずかしいからだ。
だから、僕は安心して寝室の入り口に眼を向けた。
(おいおい・・いくらなんでも)
坂井君は、寝室の入り口に立っていた。室内には入っていないが、もう完全に「覗く」と言うよりも「見ている」といった感じで、室内のダウンライトが坂井君の顔を照らして、表情までもハッキリ確認できるほどだ。
いくら綾乃の眼が悪いといっても、あそこまで露骨にされたら、何かの拍子にそちらへ視線を向けられればバレそうだ。
(もう少し下がれって!)
僕は妻にバレないように、右手をヒラヒラとさせて、ジェスチャーで彼にそう伝える。
(下がれっての!)
一度では僕の意図は伝わらなかったけれど、何度か同じ行動をとっているうちに、ようやく彼に僕の意図が伝わったようで、少し後ずさりして、ヒョコっと扉の隙間から顔だけを覗かせるような態勢になる。
(そのくらいならバレないだろ・・・)
――チュポっ
「気持ち良くない?」
突然、綾乃が男根を口から離して僕を見上げた。
そうして、少し首を傾げるような仕草を見せながら、そう訊ねる。
「何で?気持ち良いに決まってるじゃん」
「だって、なんか無反応だから・・・」
確かに、坂井君のせいで少し集中力を欠いていた。鈍い妻にしては珍しく、いつもと僕の反応が違う事を感じ取ったようだ。
「いや、こんな態勢でしてもらうの久しぶりだから、何か落ち着かなくてさ」
「そっか、じゃ、寝転んで・・・する?」
再び少し首を傾げてそう訊ねる妻。
その仕草がやけに可愛い。
「いや、いい、もう入れようか・・・」
「うん・・・あ、でも・・・」
「なに?」
「お友達に・・・バレないかな・・・」
バレないもなにも、彼は、すぐそこで素っ裸の綾乃が僕にフェラチオしている姿を覗いている。
「気を付けてやれば大丈夫さ、きっと、もう眠ってるよ」
だけど、そんな事は言えないから、僕はそんな根拠のない事を言いながら、綾乃をベッドに引き上げて仰向けに転がす。
「うん・・・気を付ける・・・ね」
何を気を付けるのか解らないが、綾乃も僕に合わせてそう答える。
「いい?入れるよ?」
僕は仰向けに寝転ぶ彼女の両脚を開いて、その中央でヌルヌルになって光る秘穴に自分のモノの先端をあてがう。
――ヌチっ
そうして、先端だけを軽く彼女の中に入れてから、また寝室の入り口に眼を向ける。
――ピクっ
まだ、先っぽが入っただけだと言うのに、綾乃が小さく震える。
――ヌチュっ・・・ヌリュリュっ
僕はそこから一気に自分のモノを捻じ込んだ。視線は寝室の入り口へ向けたままだけど、目を硬く瞑っている綾乃はその事に気が付かない。
「あっ・・・あぁぁぁっ・・・んむぅ」
一瞬、いつものように派手な声をあげてから、自分の両手の平で口を抑える妻。階下に声がもれないように必死に我慢しているのが伝わる。
(無駄だけどね・・・)
しかし、妻のその努力は無駄だ。
僕の眼には、両脚を広げて男を迎え入れた人妻の姿を凝視する若者の姿がうつっている。彼は随分前から、綾乃の恥ずかしい姿の一部始終を覗いているのだから。
――ヌッチュ、ヌッチュ、ヌッチュ・・・
ゆっくりと腰を動かし始めると、妻は泣きそうな顔で声を我慢し始める。
「坂井君のアレ・・・俺より大きかったね」
そんな彼女に容赦なく、僕はそんな言葉を浴びせた。挿入したら、話題を坂井君に持っていこうと言うのは最初から決めていたのだ。
「あっ・・・あっ・・そ・・そう・・・かな・・・解んない・・・よ」
――ヌチュっ、ニチュっ・・・
「解んない事ないだろ?ついさっき、この口で咥えたばかりなんだから」
僕は、妻の唇を人差し指でなぞるようにしながらそう言う。
「だって・・・そんな事・・・考えながら・・・あっ・・・し、してない・・・んっ」
「でも、実際に咥えたんだから解るでしょ?さっき咥えた坂井君のと、今、咥えたばかりの俺のと・・・どっちが大きいと思う?」
「だっ・・だか・・ら、解んっ・・・あっ・・・ない・・・よ」
「じゃあ、今から坂井君を起こして、もう一度咥えてみる?」
「・・・・・」
勿論、そこまでするつもりはないけれど、綾乃があんまり答えたがらないものだから、意地悪く言ってみる。
「別に怒らないから、正直に言ってごらんよ、俺だって坂井君のモノは少しは見えたんだから、ある程度予想はついてるって」
――ヌッチュ、ヌッチュ・・・
ゆっくりと、彼女の中へ自分のモノを抜き差ししながら返答を待つ。
それから、なかなか答えない妻に僕はもう一度問いかける。
「どう?咥えた感じ、坂井君の方が俺よりも大きかったと思わない?」
「そう・・・かもしれない・・・」
「そうかもしれないってどういう事?」
「だから・・あぁ・・・っ・・・こ・・孝介が・・・言った・・通り・・・あっ・・・かもしれ・・ない」
「俺が言った通りって?」
――ヌッチュ・・グチュっ
「お、お友達の・・・あっ・・・ほう・・っ・・・が」
「坂井君の方が?」
「お、大き・・・っ・・・かった・・・かも・・・あっ・・・あぁっ」
――ヌチュ、ヌチュ、ヌチュっ・・・
解っていた事だけど、あらためて妻の口から「自分のモノよりも坂井君のモノの方が大きかった」と聞くと、なんだか興奮してきて、腰の動きが一段早くなる。
「そっかぁ、じゃ、今、綾乃の中に入ってる、俺のはいらないかな?」
「そっ・・そんな訳・・・な、ないよ」
「だって、坂井君の方が大きくて良いんじゃないの?」
「こ、孝介・・の方が・・いいもん」
「どうして?」
「孝介の・・・方が・・・き、気持ち・・いいっ・・あぁっ・・気持ち良いっ」
気持ち良いと自分で口走って悦に入る妻。
――ヌッチュヌッチュヌッチュ・・・・
(今日のセックスは楽しそうだ)
また一段、腰の動きを速めながら、僕は内心そう思った。
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