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凛 騎 応 変!

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□ ネトラレ実現日記~第4章 止められない性癖~ □

~妙案~

岡田君との情事を成功させた僕は、しかし、一連の出来事に満足はしていなかった。
岡田君とのセックスを盗聴した音声を流しながらしたセックスは、妻にとっては恥ずかしかっただろうけれど、ある程度の非日常的な快楽をもたらしたのも確かだったようで、最終的に彼女に再び他人棒を口に含ませる約束を取り付けて終えてはいた。

(どうしようかなぁ)

だが、僕は困り果てていた。
興奮に任せて、妻に他人棒をフェラチオさせる約束をしたのは良いものの、適当な相手が思いつかないのだ。

もう一度、岡田君を誘って、今度こそ彼に口で奉仕するよう、妻に命じる事は難しい事ではないかもしれない。

しかし、それではまた音声だけ録音するしかない。

それでは、思ったほどに自分が楽しめない事は先日の一連の行為で確認済みだ。

(せめて、野本さんの時のように録画して映像でも見れないと楽しめないな)

それが、現在の僕の考えだった。
かと言って、妻にフェラチオさせて、そのさまを録画してくれるような相手はいない。

僕は、しばらく考えた上で、ある週末に野本さんを飲みに誘った。
こんな事を相談できるのは彼の他にはいなかったのだ。

「もうそろそろ、そういうの止めたら?」

野本さん以外に適当な相手がいなくて困っていると打ち明けた僕に、彼は最初のうちそう諭した。
僕には子供もいるし、こんな事を続けていたら家庭が崩壊してしまうかもしれない。彼はそれを心から心配して僕に意見してくれたようだった。

「でも・・・ダメなんすよ、もう普通のセックスじゃ物足りないし、綾乃が誰か他の男とそう言う事しているのを想像しないと興奮しないんす」

それでも僕は自分の状況をそう彼に説明した。

「想像する分には問題ないんだから、奥さんが誰か他人とそう言う事をしていると想像しながらヤレばいいじゃないか」

尚も野本さんはそう僕を諭す。

「違うんですよ、それじゃ、ただの妄想じゃないですか。俺、現実に起こった事じゃないと興奮しないんですよ」
「どういう意味?」
「だから、綾乃が誰かとセックスしている所を想像しても、それは単なる想像でしかないじゃないですか」
「そりゃ、まぁ、そうだな」
「それじゃ、ダメなんです。現実に綾乃が誰かに抱かれた上で、それを想像しないと興奮できないんす」
「そんなもんかねぇ」
「そうなんですよ」
「奥さん、そろそろ怒らないか?」
「怒りはしてないと思いますけど・・・野本さん、またお願いできないですかね」
「なにを?」
「だから、前みたいに綾乃とセックスしませんか?」
「何言ってんだよ、出来る訳ないだろ、そんなの」
「やっぱ、彼女さんに悪いっすか?」
「まぁな、あいつバツイチだからさ、前の旦那にも浮気された経験あるらしいし、俺がそんな事してんの解ったら、立ち直れないくらい傷つくと思うんだよ」

野本さんの言葉の端々に、お付き合いしている彼女への優しさを感じる。

「じゃあ、フェラだけってのはどうですかね?野本さんは下着脱いで寝転んでいてくれるだけで良いですから、それでもダメですかね?」
「ダメだろ。おまえ、そう言う感覚おかしくなってるから解らないかもしれないけど、それは十分浮気だぞ?」
「そうっすか・・・そうですよね」
「だろ?俺は浮気はできないよ」
「ですよね・・・」

残念だけど、野本さんはこう言う人だ。だからこそ、安心して妻を預ける事ができた訳だし、そんな野本さんだから僕は好きな訳で・・・まぁ、文句は言えない。

「あ~あ、誰かいないかなぁ」

心の底からそう思いながら、心の中だけにとどまらず、想いが口を突いて出る。

「・・・・・」

しばらく僕と野本さんの間に沈黙が流れる。
何気なく野本さんへ視線を向けると、一点を見つめて何か考えているような様子。

(もしかして、考え直してくれるのかな)

彼の考え込むような様子を見て、ちょっとした期待が湧き上がる。

「あの、野本さん?」
「あ、ん?」
「なんか考えてました?」
「あ~、いや、何でもない」
「だって、めっちゃ真剣な顔してましたよ?」
「そうか?」
「えぇ、すごい真剣に考え込んでる顔してました」

僕は思ったままを彼に伝える。

「何考えてたんですか?もしかして、また俺の性癖に付き合っても良いかな・・とか?」
「あぁ、いや、いや、いや、そうじゃないんだけどさ」

全力で否定する野本さん。
ガッカリする僕。

「なぁ、孝介」
「はい?」
「その・・・奥さんを他の男にヤラせるっつ~か、そう言うのは止められないのか?」
「そうっすね、もう後戻りできそうにないです」
「いつまで続けるんだ?」
「解りませんよ。俺が満足するまで・・・かな?」
「もし、適当な相手が見つからなかったらどうするんだ?」
「そうですね~、野本さんにお願いしてダメだったら、ネットとか・・・そう言うので安全そうな男を探すしかないかなって思ってました」
「そうか・・・」

そう言ったきり、再び真顔になる野本さん。僕は彼が何を考えているのか想像も出来ず、ただ黙って目の前のビールに口をつける。

「孝介・・・」
「はい?」
「俺は、本当は奥さんが可哀そうだし、そう言うのは止めたほうが良いんじゃないかと思ってるんだ」
「はぁ・・・」
「おまえ達とは仲良くさせてもらってるし、もしも、万一、離婚・・・なんて事になったら・・・とか思うしな」

それは、心の奥底で自分でも考える事がある。今は僕への愛情で、仕方なく変態性癖に付き合ってくれている綾乃だけど、いつ愛想をつかされてしまうか・・・そんな風に思う事は僕だってあるのだ。

でも、そんな不安を奥底に隠してでも手にしたい変態的な興奮・・・。僕は不安な気持ちに気が付かない振りをしながらここ数年生活してきた。

「そうっすね、確率はゼロじゃないですよね」
「だろ?むしろ、奥さんは偉いと思うよ、普通はいくらおまえの事が好きでも、なかなかあんな事まで出来ないぞ?」
「それは・・・そうっすね、綾乃には感謝してます」
「・・・・・」

さっきまでの楽しいお酒が嘘のように重苦しい空気・・・。

「でな?誤解しないで聞けよ?」

その重苦しい空気を野本さんが破った。

「はぁ」
「俺は、奥さんを他人にヤラせるとか・・・反対だけど、ネットなんかで良く知りもしない男に奥さんをヤラせるなんて、それは危険すぎると思うわけ」
「それは、俺だって出来れば避けたいとは思ってましたけど・・・」

野本さんが協力してくれないんだったら仕方ないじゃないですか・・・喉元までそんな身勝手なセリフが出かけて、慌ててそれを飲みこむ。

「それでな?去年ウチのチームに入ってきた、雄太ってやついるだろ?」
「雄太?」
「ほら、ハーレーの・・・」

チームと言うのは、僕と野本さんが参加している二輪のツーリングチームの事だ。チームなんて言っても、別にレースに参加したりする訳じゃなくて、同じバイク好きが集まって、暖かい季節に月イチ程度の頻度でツーリングをする・・そんな集まりだった。

「あぁ、坂井君ですか?」

坂井雄太は、20代前半の若者で、普通の会社員だ。無類のバイク好きで、大排気量のハーレーを所有していて、稼ぎの殆どをそこに注ぎ込むほどだ。
昨年、ツーリングチームのホームページを見て、僕らのチームに参加するようになった。

「坂井君って、雄太って言うんですね、知りませんでした」
「まぁ、そうなんだけどさ、この間のツーリングで、あいつと少し話したんだけど、あいつ、今、彼女いないんだってさ」
「へぇ、割と男前なのに、意外っすね」
「そうだな、本人が言うにはバイクにばっかり金かけて、万年金欠病だし、そもそも、付き合うとか付き合わないとか、そう言うのが面倒なんだとさ」
「あぁ、そう言う時期ってあるかもしれませんね、なんてったってまだ若いし」
「そうだな、で、おまえ、あいつの事どう思う?」
「どうって、明るくて、素直だし、良い奴だと思いますよ、まぁ、そんなに深い付き合いじゃないですけどね」
「・・・・・」
「坂井君がどうかしたんすか?」
「・・・・・」
「野本さん?」
「ん、あぁ、いや、奥さんにどうかなと思って」
「え?」
「だから、誤解すんなよ?俺は決しておまえの性癖に賛成ではないけど、ネットなんかで相手を探すくらいなら、雄太はどうかなって・・・そう思っただけだ」

思いもよらない事だった。
野本さんに、再び綾乃の相手をして欲しいと言う打診をすると決めた時、彼に断られるかもしれない事は想定していた。
しかし、まさか、その彼に代わりの男を紹介されるなんて予想もしていなかったのだ。

「いや、なんちゅうか、めちゃくちゃ複雑な心境なんだけどよ、やっぱネットは危ね~よ」
「坂井君と綾乃を・・・」
「いや、奥さんの気持ちもあるし、雄太の都合だってあるから、どうなるか解んないよ?解んないけど、ネットで相手探すくらいなら、考えてみる価値はあるだろ?」

坂井君は良い奴だと思う。ただ、野本さんほどに僕との付き合いは深くないし、どうやってそう言う方向に話をすれば良いのか思いつきもしない。
だけど僕は、野本さんの言葉を聞いて目の前が開けたような気持ちになった。

(万一、気まずい事になっても、ツーリングチームを抜ければ良いだけ)

僕にとってツーリングチームは大切な場所だったけれど、その大切な場所を賭けてでも、性衝動を叶えたい。

「野本さん・・・どうやって坂井君と綾乃をそう言う関係にさせるか・・・相談に乗ってもらえますか」

僕はグビリと目の前のビールを飲みほしてから、彼にそう言った。



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Date:2014/08/13
Trackback:0
Comment:8

Comment

*

野本さん(のモデル?)ってメチャいい人ですね。


>彼は最初のうち「は」そう諭した。
2014/08/13 [閲覧者] URL #- 

* Re: タイトルなし

そうなんですww

野本さんは名前は違いますがモデルがいます。ホント、大袈裟じゃなくて、ここに書いている通り、本当に良い人なんですよ!
2014/08/14 [凛騎] URL #- 

*

新しい仲間が^^
ワクワクしますよ
2014/08/14 [Ryu] URL #- 

* Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

人の名前を考えるのは苦手なので、今まで登場しなかった人が出る時には苦労します。

ありがちな名前でごめんなさいww
2014/08/14 [凛騎] URL #- 

*

更新頻度が上がって嬉しいです!お忙しい中、ありがとうございます。
2014/08/14 [読者] URL #- 

*

岡田君と綾乃さんのセックス描写が省略されて
残念です(T_T)
2014/08/14 [トム] URL #MDo56pwE [編集] 

* Re: タイトルなし

> 更新頻度が上がって嬉しいです!お忙しい中、ありがとうございます。


お忙しいってほどでもないんですけどね^^;

なかなか筆が進まない事も多いです、すいません。。
2014/08/15 [凛騎] URL #- 

* Re: タイトルなし

> 岡田君と綾乃さんのセックス描写が省略されて
> 残念です(T_T)


すいません。諸事情により割愛させていただきました^^;
2014/08/15 [凛騎] URL #- 

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