「ただいま~・・・」
「ただいま・・・」
僕と姉は、ガレージでの射精を諦めて2人仲良く帰宅した。
「あら、おかえりなさい・・・どうしたの2人とも・・・汗びっしょりじゃない!」
自宅には既に母が帰宅していた。
やはり、ガレージでフェラチオに挑戦せずとも、自宅内での行為も無理だったのだ。
僕は母が嫌いではない。
だけど、この時だけは本当に母が在宅している事が恨めしかった。
「と、とりあえず、私シャワーしてくる・・・」
姉は自室へ寄って、替えの衣服を手にすると、すぐさま浴室へ消えて行った・・・。
「それにしても・・・暑いわねぇ」
母は誰に言うでもなくポツリと言った。
「うん。相当暑いよ。」
僕はそう答えた。
「お母さん帰りに買い物に寄ったんだけど・・・ポン酢買ってくるの忘れちゃったのよね~」
「まさか・・・俺に買ってこいと?」
「お願いしようと思ったけど、辞めたわよ・・・そんなに暑そうにして帰ってこられちゃ頼めないわよ」
母はそう言うとイソイソとエプロンを外す。
「また買い物行くの?」
「そうよ。ポン酢がないとお鍋できないもの」
「鍋ぇ!?この暑いのに・・・夕飯、鍋なの?」
「だって、お父さんが食べたいって言うから・・・」
「そう・・・」
母はそれだけ言うと、サイフを持って出かけてしまった。
母がいつも買い物に行くスーパーは、ここから自転車で10分弱・・・買い物をする時間も含めると30分弱・・・。
僕の決断は早かった。
――ガチャリっ・・・
僕は大急ぎで衣類を脱ぐと、姉がシャワーを浴びている浴室へ入った。
「ちょっ・・・何してるのよっ・・・!」
母が外出した事を知らない姉は、母が在宅しているにも関わらず浴室に僕が入ってきたと思ったようで、小声で慌てた。
その姉へ、母が買い物に出かけた事を簡単に伝える。
「ポン酢買いに行っただけでしょ!?すぐ帰って来るよ・・・きっと」
「そうだね・・・」
「そうだね・・・って・・・」
「だから・・・ほら・・・急いで・・・お願い・・・」
僕は驚いて立ち尽くす姉の前に、怒張したモノを突き出して言った。
「お願い・・・母さんが帰ってくる前に・・・出したいんだ・・・」
姉は驚いたままの表情だったが、迷っている間にも母に見付かるリスクはどんどん高くなる・・・そう思ったのか、シャワーを止めると、すぐにガレージの時のように僕の前に跪いた。
「あ、んっ・・・むっふぅ・・・」
それから、ほんの少しの躊躇いの後で、僕のモノを咥えた。
――ジュポっ・・ジュポッ・・・
浴室でエコーのかかった卑猥な音・・・。
「んっんっんっ・・・」
姉はいつ母が帰ってくるか心配でたまらないのか、ガレージの時のように、少しでも早く僕を射精させようと、いきなり機械的に激しく頭を振り出す。
「ああぁ・・・姉ちゃん・・・もっと吸って・・・」
今度こそ、きちんと射精したい僕は姉にそうリクエストする。
――チュウっ・・・ジュッポ・・・ジュッポっ・・・ジュポっ
僕のリクエスト通りに、頬を窄(すぼ)めて男根を咥える姉。
可愛らしい顔の頬の部分だけがペコっと凹んでいる様が、妙にエロティックだ。
「う・・・おぉぉ・・・っ・・・」
――ジュポっ・・・ジュルルっ・・・チュゥっ
イヤらしい音が響き渡る事を気にも留めずに、ただただ早く射精させなければと、持てる限りのテクニックを駆使して僕を射精させようとする姉は、いつになくイヤらしいフェラチオ姿を見せる。
普段あんなに可愛い顔をしているのに、いざ男根を咥えると、こんなにも淫猥な顔になるのかと思うと興奮する。
「しょう・・・たっ・・・早く・・しないと・・・んっ、むっ・・・」
フェラチオしながら、僕にそう急かす姉。
僕は姉がリクエスト通りに・・・いや、それ以上に僕のモノを吸いたてるものだから、強い刺激が男根に与えられて、もうすぐ射精できそうな所まで来ていた。
しかし、僕はその射精感を堪える・・・。
「ねぇ・・・姉ちゃん・・・」
「んっ・・・むっ・・・な・・にっ?・・・」
僕が話かけても決してフェラチオは停止せずに返答する姉。
「入れたい・・・」
「え?」
「姉ちゃんの中に入れたい・・・」
「何言ってるの?お母さん、すぐ帰ってくるってば・・・」
「じゃあ、早く・・・入れようよ・・・ほら、そっちむいて、お尻をこっちに・・・ね・・・」
僕は、自分の前に跪いて股間に顔を伏せている姉を、半ば力ずくで立ち上がらせると、向こうを向けて尻を突きださせた。
「ちょっ・・・翔太・・・本気でする気?」
「うん・・・もう、我慢できない・・・」
「お母さんが・・・あぁっ!!・・・」
僕は姉が最期まで言葉を言い終わるのも待たずに、彼女の秘部に肉棒を突き立てた。
姉は生理だと言っていたが、一見した所、出血の様子はない。
「あっ、あっ・・・あぁっ・・・」
この男根に絡み付くヌルリとした感触は、姉の血液なのだろうか・・・それとも・・・。
しかし僕は、それを確かめる程の余裕はなかった。
時間がない事もその理由の一つだったが、それ以上に数週間ぶりに感じる姉の体内の感触と、込み上げる快感に思考能力を奪われていたのだ。
「あんっ・・・しょう・・・たっ・・・お母さん、帰ってきちゃう・・・よ・・・」
「うんっ・・・わ、解ってるっ・・・すぐ・・・もうすぐだから・・・」
――パンっ、パンっ、パンっ
浴室の壁に手をついて、尻をこちらへ向ける姉に向かって、僕は力一杯腰を打ちつける。
どうしようもない快感と焦り・・・。
もし、今、母がポン酢を買って帰宅したとしても、この腰の動きを止める事が出来るかどうか・・・自信がない。
「あっ、あっ・・・うっ・・ん・・・ああぁ・・・」
姉も快感の声を上げている。
気持ち良いに違いない。
しかし、今日は申し訳ないが姉が果てるのをゆっくりと待つ時間も余裕もない。
僕だけ満足するのは申し訳ないが、本当に辛かったのだ・・・許してもらおう。
僕は頭の片隅でそんな事を想う。
「しょっ・・・しょうた・・・ホントに・・・マズいよ・・・」
「うん・・・もう・・・すぐっ・・・」
「お願い・・・翔太っ・・・早く・・・あっ・・・早くっ・・・」
姉の尻に打ちつける僕の腰の速さがスピードを増す。
それは母が帰宅する前に・・・と言う気持ちではなく、快感が勝手にそうさせたのだ。
「翔太っ・・・翔太っ・・・あっ、あぁ・・・早く・・・イッてぇ・・・っ」
全裸のまま裸身にシャワーの水滴が滴る姉が、そのキレイな身体を投げ出して、尻だけを突き出した姿勢で、そんな事を言うものだから、途端に僕の中に射精感が湧き上がってきた。
「んっ・・・あっ・・・姉ちゃん・・・イクっ・・・出るよっ」
「うんっ・・・出してっ・・・出してっ・・・早く出してぇっ!!」
「うっ・・・」
日々の受験勉強で、オナニーもほどほどになっていた僕は、大量の白濁液を放出する・・・それも、コンドームも装着していないのに・・・姉の中に直接・・・。
「あぁっ・・・しょ、しょうた・・・中に!?」
「う・・っ・・・うっ・・・」
姉は思いがけず中に思い切り出された事に慌てた様子だったが、僕はそのまま後ろから姉の身体を抱きしめたままで、彼女を逃さずに最後の一滴までを彼女の膣内に注ぎ込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
少しの間、そのままで動きを止める2人・・・。
僕は快感の為に放心し、姉は弟が躊躇わずに自分の体内に放精した事に驚いて動けない…。
――ガチャガチャ・・・っ
その時、玄関から鍵を開ける音が聞こえた。
(マズい・・・帰ってきた・・・)
そりゃそうだ。
たかがポン酢1本買いに行っただけである。
自転車で行ったのだから、もう帰宅してもおかしくない。
僕は大慌てで浴室を出ると、元々汗だくだったのに姉と身体を密着させたせいで、尚更濡れた身体をバスタオルでササッと拭いただけで衣服をまとって、素知らぬ顔で居間へ行った。
「本当に暑いわねぇ・・・ポン酢のためにこんな暑い思いすると思わなかったわよ・・・」
母は今買ってきたばかりのポン酢を台所に置きながら言った。
「あら・・・あんた、すごい汗じゃないの・・・早くシャワーしちゃいなさい」
「ああ・・・姉ちゃんの後でね」
「あの子・・・まだシャワーしているの?」
「うん・・・」
――ガチャっ・・・
母とそんな話をしている所へ、浴室の方から物音が聞こえた。
「ほら、優奈がシャワー終わったみたいだから、汗流してらっしゃい」
「うん。解った・・・」
僕は姉と入れ替わりで、シャワーを使って全身の汗と、股間に纏わりついた姉の体液を洗い流す。
良く見る余裕がなかったから、今まで気が付かなかったけど、僕のモノには少し血液がまとわりついていて、先端部から少し漏れ出した白濁液とそれが混ざって薄ピンク色の液体を作り出していた。
※※※
高校3年にもなって恥ずかしい話だが、僕は女性が生理の日にSEXをするのであれば、中に精液を出しても、絶対に妊娠しないものだと思い込んでいた。
だから、その日の夜、食事の後で僕の部屋にやってきた姉から、僕の精子の寿命次第では今日のSEXで妊娠する危険性もゼロではないのだと聞かされた時には心底焦った。
「だから、ダメだよ・・・今日みたいな事しちゃ・・・」
姉は優しくそう言った。
「うん・・・ごめん・・・知らなかったんだよ・・・俺・・・どうしよう。妊娠したら・・・」
「う~ん。お姉ちゃん、今日生理になったばっかりだから、可能性は限りなくゼロに近いと思うよ・・・だから、今回は大丈夫だと思うけど・・・でも、もう今日みたいに勢いに任せて危ない事するのはダメ・・・解るでしょ?」
「うん。解った・・・ごめん。もう中に出したりしないよ・・・」
「それだけじゃなくて・・・」
「え?」
「お母さんのことだよ・・・一歩間違えたら、エッチの最中にお母さんが帰ってきてもおかしくなかったでしょ?今日・・・」
「そうだね・・・」
「お母さんやお父さんにバレたら・・・私達離されちゃうかもしれないし、そうじゃなくても今までみたいに仲良く出来なくなっちゃうよ・・・お姉ちゃん、そんなの嫌だからね・・・」
「俺だって嫌だ・・・」
「だったら、バレちゃうような事も絶対しないこと・・・ね?」
「うん・・・約束する。もうしないよ・・・」
「よしっ!」
姉は一しきり僕にそう説教すると、素直に謝った僕の頭をクシャクシャと撫でまわして、自分の部屋へ戻って行った。
(そっか・・・生理の日だからって何でもありって訳じゃないのか・・・)
僕はそんな事も思っていたが、この日を境にして、具体的ではなかったが将来の2人の事を考えるようになっていた。
それは、誰にも隠さずに堂々と姉と付き合いたいと言う気持ち・・・。
勿論「誰にも」の中には両親も含めて・・・である。
いつかそうなりたいと漠然と考えるようになっていた。
(いっそ子供でも出来てしまえば認めてもらえるのかな・・・)
そんな危険な事まで考えたが、今それを考えるのはリアルに怖かった。
なにしろ、ほんの少しだけとは言え、そうなってしまう危険性があるのだから。
(どうしたら姉と2人で幸せになれるだろう・・・)
どんなに考えても答えが出ない。
とにかく僕は、まずは自分が志望校に合格する事だ。
そう自分に言い聞かせて机に向かった・・・。
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