「そう言う訳なんで、今日は見ているだけでお願いします」
一しきり飲み食いした後で、僕は野本さんへ言った。
「うん、解った」
あっさりと返答する野本さん。
僕と野本さんの間では計画が出来上がっていた。勿論、本当に見ているだけで済ませるつまりなんて毛頭なかった。今日は一気に3Pまで行くつもりでいるのだ。
とは言え「野本さんに触らせない」と妻とは約束済みだから、最初から3Pに持ち込む訳にもいかない。
まず、僕達はいつも通りに夫婦で行為を始める。妻は恥ずかしがるだろうが、始まってしまいさえすれば、後はどうにか出来ると思っていた。
そうやって、野本さんに見られながら行為を進めている間、野本さんには本当に大人しく眺めていてもらうつもりだ。
そうして、僕が妻に挿入する。普段通りなら、すぐに僕にしがみ付きながら夢中で喘ぐようになるが、今日は野本さんが見ていると言う緊張もあるから、そう簡単ではないかもしれない。
しかし、多少時間はかかっても、妻を夢中にさせなければならない。なぜなら、今日の計画のキモはここにあるからだ。
妻が行為に夢中になってきた頃、野本さんがオナニーを始める事になっていた。
それを妻に見せる。
大の男が自分の淫乱な姿を見ながら、自慰に耽る姿を見せれば妻も何かしら感じるところがあるだろう。
そのうち、野本さんが「妻に触りたい」と言いだす。僕はそれを妻との約束だからと言って断る。ここで一応の面目を保とうと言う訳だ。
そこで野本さんは「奥さんに触らないから、代わりに奥さんが僕に触って」と望む。
ここまでくれば十中八九、妻は断れなくて野本さんのモノを握るはずだ。
この時点で、僕とセックスしながら野本さんに手で奉仕している訳だから、ある意味3Pと言えるのではないかと思う。
後は、妻の様子を見ながらいけるところまでいく・・・。
それが今日の計画だった。
※※※
「なんだか、やっぱり恥ずかしい・・・んむっ」
恥ずかしいと言う妻にこれ以上しゃべらせないように、僕は彼女と唇を重ねた。それから妻のシャツを捲りあげ、器用にブラジャーを外す。
「あんっ・・・恥ずか・・・んむぅ」
再び恥ずかしいと言いかける妻の唇を塞ぎながら、僕は彼女の左乳房を大きく円を描くように揉み始めた。
「はぁ・・・はぁ」
唇を離すと、妻の呼吸が少し荒くなっている。激しいキスで呼吸が乱れたのだろうか。
本当は「野本さんが見てるよ」とか「野本さんにイヤらしい所見てもらいな」なんて言いながら行為に及んでみたい気持ちもあったけれど、恥ずかしがって途中で止められたら困るから、今は我慢だ。
――チュッ・・チュっ
妻の首筋から胸元へ徐々にキスを移動していく。
再びシャツを捲りあげて、それを脱がす。
「あ・・・」
胸を野本さんの前に晒した事で、一つ声をあげる妻。
――レロ~っ
それには構わずに乳房を舐めまわす僕。
「あ・・はぁ・・・ん」
控えめな声が小さく漏れる。
――チュッ、チュゥっ・・・
「は、あっ」
強めに乳首に吸い付くと、妻はピクっと小さく身体を震わせる。
「俺のも握って・・・」
僕は妻に小声で囁いた。いつもは、彼女の手が届く位置に僕のモノがあれば、何も言わなくても愛撫されながら、それをゆっくりとシゴいてくれる。胸や秘部を触られている間、ずっと僕のモノを握っているのだ。
それが今日はない。
野本さんが見ている事を意識して出来ないでいるのだろうと思うが、あくまでも「いつも通り」に事を進めて、妻をセックスに没頭させなければいけないから、僕は「いつも通り」に自分のモノを握るように求めたのだ。
「・・・うん」
妻は拒否する事なく、既に硬くなっている僕のモノを握った。手の動きはいつもより少し卑猥さに欠けるけれど、まぁ良いだろう。
男根を扱かれながら、僕は右手を彼女のショーツの中に滑り込ませる。
――ヌルっ
とした感触が中指に纏わりつく。
「あっ」
と、同時に大き目の喘ぎ声が一つ。それを漏らした後で、まだ野本さんの存在を意識して「ハッ」とした表情を見せて口をつぐむ妻。喘ぎ声を聞かれるのも恥ずかしいようだ。
――ヌチっ、ヌチッ・・・
ゆっくりと指で核の部分を擦る。
「あっ・・・あっ・・・」
我慢していても、ついつい声が漏れる妻。その都度見せる恥じらいの表情が堪らない。
(これはこれで興奮するな・・・)
今日の目的は野本さんを含めて、3Pをする事だ。
でも、ただ見られながら行為に耽ると言うのも、妻がいつもより恥ずかしがるから、これはこれで興奮するものだなと思う。
――ヌチヌチっヌチっ
「あっ・・・あぁ・・や、やだぁ・・・」
イヤらしい音は当然、少し離れた野本さんの耳にも届いているだろう。それを恥ずかしがる妻。
「ワザとじゃないよ、綾乃のアソコがヌルヌルだから、どうしてもイヤらしい音が出ちゃうんだよ」
僕は言った。
「・・・あっ・・・や、んっ・・恥ずか・・・しい・・・」
恥ずかしがる妻の姿を見ていると、意地悪したくなってくる。
――ヌチっ、ヌチヌチヌチっ・・・
僕はいつもより派手な音が出るようにワザとらしく指を動かした。
「あ、やっ、やっ・・・やっ・・・あっ」
そう言って恥ずかしがりながらも、喘ぐ妻。本当にイヤなら僕の右手を抑えるなり、腰を動かして避けるなり出来るだろうに、それをしない。
(いけるかな・・・)
「お尻上げて・・・」
僕は一言そう言った。
それを受けて、素直に尻を上げる妻。スルリとショーツを脱がせる僕。いつもの夫婦の形だ。
半ばクセのように尻を上げて僕に協力した妻だったが、脱いだ後で野本さんの存在を思い出したのか、今度は両脚をピタリと閉じてしまった。
「足・・・開いて・・・」
その閉じた足の間へ無理やり右手を割り込ませる僕。
「でも・・・やっ・・・」
――ヌチっ・・・
再びヌルヌルになったそこに触れる。
――ヌチっ、ヌチっ・・・
中指で強く・・・弱く・・・核を刺激しては浅く秘穴の中に指先だけを挿入したりする。これもいつもの夫婦の行為だ。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
いつものように可愛らしい喘ぎ声と共に、やがて力が抜けて妻の両脚は少しずつ開いてくる。
――ヌチュ、ヌチュヌチュヌチュ・・・
妻の両脚が開き始めたのを確認して、僕は一気に指の動きを加速した。夫婦の行為の時には、このまま指で1回、さらにクンニで1回、最後に挿入して1回・・・計3回は最低でも彼女は果てる。
「あっ・・・あぁっ、あっ」
段々と激しくなる妻の喘ぎ声。
気持ち良いくせに、ほんの時々、野本さんの存在を思い出して膝を閉じようとする。けれど、快感に負けて、すぐに開いてしまう妻の両脚。
その姿を見ていると、意地悪の虫がムクムクと再び顔をもたげてきた。
「野本さん・・・もっと良く見える所に移動しても良いですよ」
僕は彼にそう声をかけて、妻の脚側・・・ヌルヌルになった秘部が真正面に見える位置に移動するように彼に求めた。
「ちょっ・・・や・・・だっ・・・あっ」
それを激しく嫌がって、上体を起こそうとする妻。
あまりやりすぎると、彼女の機嫌を損ねるし、今日の行為もここで終了になり兼ねないリスクはあったけれど「見られながらする」と言うのが意外と興奮する事に気が付いてしまった僕は止まらない。
妻の肩に手を廻すようにして、胸元に吸い付きながら、起こそうとする上体を倒す。右手はその間も素早く、彼女の一番敏感な部分を擦り続ける。
「あっ・・・やっ・・あっあっあっ・・・み、見ないで・・・ヤダ・・あっ」
――ヌチュヌチュヌチュ・・・
僕のモノを握っていた右手が離れて、両手で顔を覆う妻。恥ずかしさも極限まで来ているらしい。しかし、それでも逃げたり怒ったりしない。
何だかんだと言っても、彼女ももう30代半ばに差し掛かっているし、何と言っても人妻だ。意識した事はなかったけれど、身体はイヤらしく開発されきっているのかもしれない。
快感に抗えない・・・それが今の妻の状況ではないのだろうか。
「あっ、あっあっあっ・・・」
強く抵抗しない妻を見て、僕はさらに調子に乗る。
「ほら、ほら・・・気持ち良いんでしょ?ね?ね?」
「・・・あっ・・あっあっあっ」
「気持ちいいんでしょっ?」
「あっあっあっ・・・」
「どうなの?」
「あっ・・・き・・・持ち・・いい・・」
「ん?聞こえないよ?どうなの?」
「き、気持ち・・・いい」
――ヌチュヌチュヌチュ・・っ
「あっあっあっ・・・」
「イキそう?イキそうなの?イッてもいいよ?」
「あっあっあっ・・あぁぁぁっ・・ぁ」
「野本さんに見られながらイッちゃいな・・ほら・・ほら」
妻の股間では野本さんが妻の秘部を凝視している。
「や・・・んっ・・・恥ず・・・あっ・・あっあっ」
「ほら、野本さんメッチャ見てるよ・・・綾乃のオ○ンコ・・すげぇ見てるよ」
「あっあっあっ・・・ダ・・・み、見ない・・でぇ」
――ヌチュヌチュヌチュ・・・
「あっあっあっ・・・・あぁぁぁっっっ」
妻の腰が浮いた。そのまま天井に何かを打ち上げるかのように激しく2度、3度と身体をビクつかせる妻。
いつもはイキそうになると僕の腕を掴んで「イッちゃう」と訴える妻。イク時にも「イク」と必ず告げる妻。
しかし今日は、野本さんの視線を意識してか、それらのステップをすべて省略して果てた。
何も言わずに果てた妻だったが、彼女の果て方はとても解りやすく、仮に童貞を相手にしたとしても「イッたな」と理解できると思う。
まだ指で刺激されただけだと言うのに、既に一戦終了したかのように肩で息をする妻。
僕はその妻の両脚の間に身体を移動して、唇をヌルヌルになった妻の秘部へ近づけた。
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