「へ~っ、へぇ~っ」
美紅は何度も何度もそれを見て感嘆の声を上げた。
「そんなに驚きかい?」
「だって、そんな・・なんていうの?大人のおもちゃ?こういうの見るの初めてだもん」
「俺だって初めてだったけど、そんなに驚かなかったよ?」
「そう?だって・・なんか・・・イヤらしい・・・」
最後の「イヤらしい・・・」に艶っぽさを感じた。
明らかに期待感を含んだ、そのセリフ・・・美紅の方が、それこそ「イヤらしい」
「試してみたいんでしょ?いいよ、試しても」
「え?良いよって・・・木下君がしてくれるんじゃないの?」
「だって、そう言うのって本当は女の人が自分でする時に使うもんでしょ?」
「じ、じゃあ、私にこれを使って1人でしろって・・・そう言うこと?」
「あれ?違うの?俺が帰った後で1人こっそりと楽しもうと思ってるのかと・・・」
「違うよ~」
「じゃあ、どういうつもりだったの?」
「それは・・・だから・・・木下君に・・・」
「俺に・・・?」
「木下君に・・それを使って・・その・・・色々と・・・あの・・・」
「あぁ・・・俺にそれを使って攻めて欲しい訳ね?」
「そ、それはっ!・・・そうだけど・・・」
「OK、OK。解ったよ・・・じゃあ早速、しようか?」
「・・・うん」
僕は美紅の服を脱がせる前に、ローターに繋がっているリモコンのスイッチを入れてみた。
――ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・
抑揚なく一定のリズムで振動を続けるローター。
ふと美紅を見ると、振動を続けるそれを凝視している。
明らかにその視線には期待が込められていて、これからその振動が自分に与えてくれる快感を想像しているようにも見える。
「美紅・・・脱ごうか」
僕はそう言いながら、珍しくパンツ姿でやってきた美紅のベルトを外した。
「うん・・・」
素直にそう言いながら、腰を浮かせて、僕が彼女のパンツを脱がせやすいように協力してくれる美紅。
僕は彼女のパンツと下着をまとめて一緒に脱がせた。
途端に黒い茂みに覆われた、美紅の「女の子」の部分が顔を覗かせる。
「どれどれ・・・」
僕は優しく美紅を仰向けに寝かせると、早速彼女の両脚の間に陣取り、手に持ったローターを彼女の秘部にそっと当ててみた。
「ひゃっ・・・冷たい・・・」
まだスイッチを入れていないからか、触れた程度では美紅は感じる様子もなく、機械的な硬さと冷たさを感じ取った。
「美紅・・・スイッチ入れてみようか?」
「うん・・・いいよ・・・そっと、そっと・・・ね?」
「ああ、最初からそんなに強くしないよ」
――カチっ・・・ヴヴヴヴヴヴヴ・・・
「じゃ、いくよ・・・」
「・・・・・」
――ヌチっ・・・
僕もこんな物を使うのは初めてだから、どこにどう当てたら良いのかも解らないで、とりあえず、ヌルヌルとした透明な液体が流れ出る美紅の穴の部分にそっと先端部を当てた。
「あっ・・・っ」
ビクンっと美紅の身体が跳ねた。
「あぁ・・・ぁ」
「気持ち良い?」
「うん・・・何だか・・・不思議・・・な感じ」
「そっか」
僕は穴の周りをグルグルとなぞるようにローターで円を描いた。
ローターの振動が、時折、ピチャピチャと美紅の愛液を跳ねてイヤらしい音色を奏でる。
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・あっ」
美紅のそこは、もうグチョグチョに濡れていた。
でも彼女の反応は僕が思っているほど激しいものではなくて、気持ち良さそうには違いないが、驚くほどの反応ではなかったのだ。
(それほど気持ち良くないのかな?)
僕がそう思いながら、ローターを持った手を動かしていると、突然美紅が激しく喘いだ。
「あっ・・・あぁぁぁっ!・・んっ」
だんだんと描く円の大きさが大きくなっていって、ローターの先端がクリトリスに当たった瞬間だった。
(そうか・・・クリトリスに当てて使うもんなのか?これって・・・)
妖しく振動するそれを、美紅のクリトリスに静かに当てる・・・。
「あっ・・・ひっ・・ぐ・・・うぅ・・んっ」
ビクリっビクリっと身体を震わせながら、聞いた事もない種類の喘ぎ声をあげる美紅。
「美紅・・・どう?気持ちいい?」
「ひぃ・・・あっあぁぁっ・・んっ・・ひゃうっ」
――コクコクコクっ
言葉に出来ないほどの快感なのか、美紅は激しい喘ぎ声を上げながら、何度も頷く。
そうと解れば遠慮する事はない。
僕は重点的に彼女のクリトリスにローターを当てる・・・時に強く押し付け、時に少しクリトリスから距離を置き・・そうやってひたすら刺激する。
「あっあっあっあっあっ!・・・んぅ~っ・・・んっ・・・はっあ!」
ビクッとまた美紅の身体が跳ねた。
こんなに何度も何度も身体をビクつかせる美紅を見るのは初めてだ。
「美紅・・・イキそう?・・・」
「あっひ・・・んっ・・ぐ・・・んっ」
――コクコクコクっ
また言葉にせずに何度も頷く美紅。
「あっ・・あっあっあっあっ・・・ヒグぅ・・・っ!」
――ビクビクっ
「イク」だか何だか解らない言語を叫びながら身体をビクビクと痙攣させる美紅・・・。
ローターを使う事に夢中で、彼女の表情を見ていなかったけれど、こうしてみると口角からはわずかだが涎が流れているようだし、イク瞬間に硬く閉じた目は、一しきり身体を震わせ終えると、所在なさげな視線を宙に彷徨わせている。
(これは・・・相当・・気持ち良さそう・・・かも)
「み、美紅・・大丈夫?」
しかし、その激しいイキっぷりに少し不安も感じた僕は、美紅の敏感な部分からローターを離してからそう訊ねた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
――コクンっ
まだ言葉を発する余裕もないのか、肩で大きく息をしながら一つ頷いた美紅。
気持ち良いのはいいのだが、消耗があまりにも激しそうだ。
「じゃあ、今日はこの辺にして・・もう入れようか」
「き、木下君の・・・も・・して・・あげる・・・」
「い、いいよ・・なんだか美紅、ひどく疲れてるみたいだし」
「違うの・・疲れてる訳じゃないの、ただ・・・それでされると、何だか力が入らなくて・・・だからもう大丈夫・・・ね?」
「う、うん・・・」
僕はせっかく美紅がフェラチオしてくれると言うから、彼女と入れ替わりにベッドに横になった。その僕の両脚の間にノソノソと移動する美紅。
そうしてようやく移動が完了すると、躊躇いなく身体を折り曲げて僕の股間に顔を伏せた。
――レロレロっ・・・レロっ
舌を突きだすようにしながら舐める美紅。
万遍なく、竿から傘・・・袋・・・丁寧に丁寧に舌を這わせていく・・・。
「あぁ・・・気持ち良いよ・・・」
「んむぅ~う」
さっきまでの欲望丸出しの「女」の顔から、いつもの可愛い「僕の美紅」の顔に戻って、まるでその男根が僕自身であるかのように執拗に愛してくれる彼女。
僕は勿論、そんな美紅が大好きだ。
「美紅・・・・」
「んむぅ?」
「ローター・・・アソコに当てながらフェラしてくれない?」
僕は一体どうしてしまったのだろう。
可愛い美紅・・・僕の美紅・・・その愛らしい口で男根を舐める姿を見ているだけで満足していたはずなのに、再びさっきのイヤらしい「女」の表情をした美紅に逢いたくてたまらない。
「え~!?でも・・・」
「ダメ?」
「ダメじゃないけど・・・気持ち良すぎて・・・お口に集中できない・・かも」
「それでもいいから・・・ね?」
「うん・・・」
美紅は一度僕のモノから口を離すと、近くにあったローターを手に取った。
「これ、スイッチ・・どこ?どうするの?」
「ここを・・・こうするのさ」
――カチっ・・ヴヴヴヴヴヴヴっ
再びイヤらしく震えだすローター。
それを目の前に少しずつ女の色が濃くなっていく美紅・・・。
「そのまま、舐めながら自分で当ててみて」
「うん・・・」
身体を前に折り曲げて僕のモノを再び口にする美紅。
四つん這いで尻を向こうに突きだして、前から自分の股間へ向けて手を伸ばす・・・勿論、その手にはローターが握られているのだ。
――にちゅ・・にちゅちゅ
僕をフェラチオする美紅の向こう・・・突きだした彼女の尻の辺りから水っぽい湿った音がした。
さっきあれだけ激しくイッた後だし、まだ彼女のアソコが濡れているのは当然だろうが、その卑猥な音は僕を激しく興奮させた。
「んっ・・んむっ・・ん」
途端に僕のモノを咥えたままで苦悶の表情を見せる美紅。
「苦しいの?」
フルフルと首を振る。
「き、気持ちいい・・の・・あっ・・あっぁ」
「でも、苦しそうだよ?」
「ち、違っ・・うの・・・気を付けないと、木下君のおちんちん噛んじゃいそうで・・だから・・・」
僕のモノに歯を立てないように意識して口元に力を入れていると、苦悶の表情のようになってしまうのだと美紅は言う。
(か、噛まれるのは嫌だな・・・)
そうは思っても、男根を咥えながらローターを股間に当てる彼女の姿から目を離す事が出来ない。
「んむぅ・・・んぐっ・・・んっふぅ・・ふぅ」
時折、股間からヌチュヌチュとした音を響かせながらも、健気に男根からは口を離さない美紅。
ローターの先がどうなっているのかは解らないけれど、股間にむけて伸びている彼女の腕がゴソゴソと動いているのが見えて興奮する。
(見える・・・と言えば・・・)
見えると言えば、宏和のあの提案・・・。
もし今、彼女の尻の先に宏和が居たなら、真っ白い尻を四つん這いに突きだして、それを卑猥にクネらせる姿が宏和に見られる事になる・・・いや、それだけではない、その中心でおそらくグチョグチョに濡れてパックリと口を開けているに違いない、あの部分までもが友人に晒されるのだ。
「んっ・・・ぐっ・・・ぐむぅ・・んふぅっ」
美紅は尚も股間にローターを当てたまま健気にフェラチオを続けている。
最初に彼女が言った通りに、口の方への集中が疎かになってきていて、いつもの彼女の口奉仕よりは刺激が少ない・・しかし・・・。
「う・・あ・・気気持ちいいよ・・美紅」
何故だかいつにも増して気持ち良い。
彼女の淫乱な姿を目の当たりにしている為か、それとも・・・。
「ぐぶっ・・・んっ・・・じゅぼっ」
もしも今、こちら側に宏和が居たとしたら、学校では引っ込み思案で目立たない、清純で幼い顔つきをした美紅が、それとは対照的にグロテスクに屹立する男根を口内深く頬張っている姿を見られる事になる。
「うっ・・・あっ・・・み、美紅・・・俺・・・もう・・・」
僕は正直に射精感を美紅に告げた。
それを聞いて、健気にも頭の上下運動をスピードアップする美紅。
このまま口内に出しても良いと言う事だろう。
もしも今、美紅の側面から宏和が見ていたら、僕を口で果てさせようと一生懸命頭を上下させる事で、ユサユサと大きく揺れる美紅のキレイな乳房が彼の視界に入る事になるに違いない・・・。
「うっ・・あっ・・・み、美紅・・っ、で、出るっ・・うっ!」
僕は美紅の口へ腰を突きあげるようにして欲望を放出した。
「んっ・・んぐぅ・・ぐ・・ほ・・っ・・んっ」
あまりの気持ち良さに美紅の様子に目が向いていなかったけれど、よく見ると美紅も僕のモノを咥えたままで、ピクンピクンっと身体を震わせている。
「ん~っ、んはぁ・・・あぁぁぁっ・・ひ・・イクっ・・んっ!」
そうして、快感に耐えきれなくなったのか、男根を口から離すと、一際大きく身体をビクつかせながらそう言った。
「イク」と言って口を開いた美紅の口内にはまだ少し白く濁った液体が残っているのが見える・・どうやら、僕の精液をすべて嚥下する前に最後の時を迎えてしまったらしかった。
もし今、宏和がここに居たら・・・ローターを自ら陰部に当てながら激しく痙攣する美紅の姿・・・しかも開いた口の中には、今出されたばかりの精液が・・・そんな姿を見られる・・・。
(そうか・・そう言う事か・・・)
僕は美紅が虚ろな表情のまま、口を半開きにして痙攣する姿を見ながら、宏和や知美ちゃんとベッドを共にする事の意味を悟った。
パートナーを大切に想っていればいるほど、そのパートナーが普段見せないような姿を他の奴に見られるのが耐え難い・・しかし、堪え難ければ耐え難いほど感情に反比例するように興奮度が増していく。
(僕と美紅にピッタリのプレイじゃないか・・・)
僕がついにその結論に達した時、美紅はヌルヌルに濡れたローターをようやく自分の秘部から離したようだった。
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