「ちょっと~、なんで立ってないわけ?失礼ね~」
明日香がお酒のせいで赤くなった顔を益々赤くしてそう言った。
「そんな事言ったって・・・仕方ないだろ・・・」
僕は下半身だけ丸裸の状態で雄大の部屋の床に座っていた。
何故、王様を引いた僕が一番恥ずかしい目に合わなければならないのだろう。
「そりゃ、真由みたいに可愛くないかもしれないけどさ~、なんかムカつく~」
明日香は下着を脱いだ僕の男根が勃起していない事に傷ついた様子でそう言うのだ。
「い、妹を前にして勃起なんてしないっての・・・」
僕は強がってそう言ったけど、それは嘘だった。
地球上で一番可愛いのは真由ちゃんだと思う。
だけど、明日香だって女の子としては十分に魅力的だ。
それはもう・・・妹でなかったら、こんなシチュエーションはバンザイして喜びたい。
僕が勃起していないのは、真由ちゃんに見られながら明日香に口でされると言う異常な状況に緊張している・・・ただそれだけなのだ。
「いいもん・・・無理やり立たせるから」
だから、明日香がそう言った時には、きっと自分はそれに逆らう事も出来ずに勃起してしまうだろうと言う事は簡単に予想できた。
――むぎゅっ
明日香が乱暴に僕の男根を握った。
痛くはないが、お酒のせいで微妙な力加減が難しくなっている様子で、気持ち良くもない。
明日香が、握った手をシコシコと前後に動かす。
そこで初めて快感を感じる・・・。
(や、やばい・・・)
そう思った時には遅かった。
僕のモノは自分の意思とは無関係にムクムクと硬度を増してきたのだ。
「あ、硬くなってきたじゃん・・・何が妹で勃起はしない・・よ」
すぐ横には真由ちゃんがいる。
彼女の姿は視界の隅にチラリと見えるだけだったけど、それでも明日香が僕に奉仕する姿を黙って見つめているのが解る。
それに雄大・・・彼の姿も視界の隅にチラリと見えるだけだけど、真由ちゃんと同じように僕と明日香を見つめている。
だけど、僕は2人へ視線を向ける事は何だか出来ない気分だったから、ただ視界の隅に入る彼らの様子を探るだけで精いっぱいだ。
「完全に立ったね~!」
そんな事を考えているうちに、酔っ払い明日香がそう言った。
僕は妹に手でシゴかれて、ついに勃起してしまったのだ。
「じゃあ、舐めま~す」
「ち、ちょっと待てよ・・マジですんのかよ?」
そうして勃起した僕の男根を、明日香がいよいよ口にしようとした時、雄大がそう口を挟んだ。
最初から冗談のつもりだったのか、それとも僕のモノを手でシゴく明日香を見ているうちに気が変わったのかは知らないが、いずれにしても彼にしては珍しく、自分の言った事を撤回しようとしている事は明らかだった。
「なんで~?雄大がやれって言ったんでしょ~?」
「そ、そうだけどよ・・・」
「するよ~・・・ちゃんと・・・はむっ」
「あっ!」
ところが明日香はそんな雄大の言葉に耳も貸さずに僕のモノを一口でパクリと咥えこんでしまったから、それを目にした雄大は思わず声をあげた。
――むちゅっ・・・レロっ・・・
明日香が雄大にフェラチオする姿は何度も見た事がある。
雄大は明日香にアレコレと指図するから、彼女は真由ちゃんよりフェラチオが上手そうだ・・・そんな風に思った事もある。
だけど、まさか自分が明日香にフェラチオされる日が来るとは思わなかった。
(き、気持ち良い・・・)
実際にワガママな雄大に連日奉仕している明日香の口技は、真由ちゃんより上手だと思う。
はち切れんばかりに勃起した僕のモノへチロチロと舌を這わせたかと思うと、ヌロォ~っと舐めあげて、また先端をチロチロと刺激する・・・。
「おっ・・・あ」
快感の為に思わず声が出る。
声を出してしまった事をからかわれるかと思ったけど、雄大も真由ちゃんも微動だにせずに僕らの様子を眺めていて、無言のままだ。
「んむぅ~・・・んっ・・・はぁ」
お酒の入った明日香はいつも以上に淫猥だった。
いつも雄大にしているよりも数段エロティックな口技を見せる明日香・・・その様子を眺めていると更に快感が増幅する。
それに背徳感・・・何と言っても今僕に口で奉仕しているのは何年も一緒に暮らしてきた実の妹なのだ。
その妹が親友である雄大と卑猥な行為に及ぶ所を目にするだけでも普通じゃないのに、何とその行為を今、兄妹でしている・・・。
「んっ・・んっ・・んっ・・・」
――チュッポ、チュッポ、チュッポ・・・
僕の色々な感情を他所に、明日香は一定のリズムを刻んで頭を上下に振り始める。
「あ、ああ・・・」
真由ちゃんは僕のモノを半分くらいまでしか咥える事が出来ない。
それ以上に口内に入れると、咽頭反射で吐き出してしまいそうになるそうだ。
明日香はその真由ちゃんの限界ラインを容易に超えて、僕のモノの3分の2程度まで口に含む・・・。
「拓兄ちゃん・・・気持ち良さそう・・・」
真由ちゃんが一言ポソっと言った。
「え・・・?」
「明日香ちゃんにしてもらう方が気持ちいい・・・?」
「そ、そんな事ないよ・・・真由ちゃんだって気持ち良くしてくれるじゃないか」
真由ちゃんと言葉を交わしている間も、ひっきりなしに僕のモノを口で攻め立てる明日香・・・好きな人と会話しながら妹にフェラチオされるなんて、これが最初で最後に違いない・・・。
「お、おい・・・もうそろそろ・・いいんじゃねぇか?」
さすがの雄大も顔色を変えてそう言った。
「うん・・・そうだね、明日香・・・そろそろ・・・」
「でも、兄貴・・・カチカチだよ・・・このままじゃ苦しくない?」
「そ、そりゃあ・・・まぁ」
「じゃあ、いいよ・・・もう少し・・・」
明日香はそう言うと再び僕のモノを咥え直す。
――ンポっ、ンポっ、ンポっ・・・
妹の口に出入りする自分の男根・・・彼女の口がカチカチになったそれを往復する度に感じる気持ち良さ・・・。
僕にはもう理性とか社会通念とか・・・そう言うきちんとした感情は残されていなかった。
その異常な空気に巻き込まれるように真由ちゃんと雄大も何も言えないままで僕らを見ているだけだ。
――んちゅっ・・・ジュポっ・・・
明日香のフェラチオはどんどん熱を帯びてくる。
それに比例して、僕には得も言われぬ快感が襲い掛かる・・・。
しかし、何故だか僕の脳裏には彼女が・・・明日香がまだ幼かった頃の想い出が浮かぶ。
明日香が小学校にあがったばかりの頃には、僕が明日香の、雄大が真由ちゃんの手を引いて一緒に小学校に通ったものだ。
真新しいランドセルは背負っているのではなく、まるで明日香がランドセルに背負われているように見えた。
僕が小学校6年になって修学旅行へ行く時には、明日香も着いて行きたいといってゴネたっけ。
その時におみやげに買ってきた、何の変哲もないキーホルダーを明日香がまだ持っている事を僕は知っている。
僕の通っていた中学校と明日香の小学校は近かった。
だから一緒に通学しようと思えばできたけど、中学生にもなって小学生の妹と通学すると言うのが恥ずかしかった僕は、もう明日香とは登校しないと言った。
あの時の彼女の寂しそうな顔・・・今でもそれを思い浮かべる事が出来る。
その明日香が、今は「女」になって「男」を満足させるべく、おしげもなく兄の男根を舐めまわす姿・・・。
(こ、これは・・・)
僕はごちゃごちゃになった頭の中に湧き上がる感情に戸惑っていた。
薄々は解っていたけど、ハッキリと自覚してしまった・・・明日香と・・・妹と猥褻な行為に耽る事の背徳的快感・・・。
今、僕がこれほどに興奮して、これほどに感じているのは、ただ単にフェラチオによる物理的快感ではない。
自分のモノを咥えて頭を上下に振る女性が「実の妹」であり「決して許されない行為」を行っているのだと言う感情・・・。
認めたくはないが、僕はその感情によって、明日香の口から受ける快感が何倍にも大きくなっている事を自覚してしまったのだ。
「んっ、んっ、んっ・・・んはぁ・・・っ」
「あ・・・あぁ・・・き、気持ちいい・・・」
最早、そこは僕と明日香、2人だけの世界だった。
真由ちゃんと雄大は、そこにいるが、まるで存在感を感じない。
だから僕は真由ちゃんの前だと言うのに明日香の口技に身を任せて、思いつくままに快感の言葉を口にする。
「あ、明日香・・・そ、そんなにしたら・・で、出ちゃうよ」
「んっ、んっ・・んは・・・っ・・・いいよ・・・出しても・・・」
「え・・・?」
「いいよ・・・お口に出しても・・・」
明日香は僕のモノに舌を這わせながらそう言った。
本当なら、明日香がそう言っても雄大への遠慮や、なによりも真由ちゃんへの感情が邪魔して、とてもじゃないけどそんな事は出来ない。
だけど、ここは既に2人だけの世界・・・本当はそうじゃないのだが、僕はそう感じていた。だから・・・
「だ、出すよ・・・口に・・・」
「うん・・・いいよ・・・口に・・・出して」
――ンッポっ・・ジュプっ・・・ジュッポ、ジュッポ!
まるで、僕の精液を口内に放ってほしいと望んでいるかのように、更に激しく頭を上下に振る明日香・・・。
「あっ、お・・・おぉ・・・っ・・・イク・・・イクッ!!!」
そんな明日香の行動に、僕は一たまりもなく射精感が込み上げ、呆気なく妹の口内に思い切り精液を放出した。
「んっ!・・・んふぅ・・っ・・・んむっ」
ビクリ、ビクリっと何度かに分けて妹の口内に流れ込む僕の精液。
直接男根から射出された精液を、明日香はどんどん口内に溜めていく。
「ん~っ・・・て、ティッシュ・・・」
「あ、ああ・・・」
明日香がそう言った時、僕はようやく現実世界へ戻ってきた。
そうして慌ててティッシュを手に取り妹へ渡す。
ドロリとした精液を、そのティッシュに吐き出す妹の姿・・・。
今更ながら大変な事をしてしまったと言う思いに囚われる。
「いっぱい出た・・・」
「あ、うん・・・わ、悪い・・・」
「別に・・・いいよ」
明日香は唇の端についた精液を新しいティッシュで拭きとりながらそう言った。
「け、結局最後までやっちまったな・・・」
雄大がようやく・・・と言う感じで言葉を発した。
「雄大がやれって言ったんでしょ!」
明日香がそれに反論する。
「ま、まぁそうだけどよ・・・」
「だったら仕方ないじゃない」
「あ、ああそうだな・・・」
その後、僕らは王様ゲームを止めた。
誰が止めようと言った訳ではなかったけど、何となくこれ以上続ける事は出来ないと全員が思っていた。
僕は妹の明日香にフェラチオされて、しかも彼女の口内で果てると言う、とんでもない事をしでかしてしまったけれど、真由ちゃんはゲームの上での事と割り切っているのか、その事については何も言わなかったし、いつもの彼女のままだった。
(まぁ、おいしい体験だったのかな・・・)
だから僕は、今日のことはお酒の上でのことだったのだと、忘れようと決めた。
しかし自信は無かった。
なにしろ明日香とは一緒に暮らしているのだ。
何の拍子に彼女に対して性的な欲求を感じてしまうかもわからない。
だから自信がない。
しかし、自分の妹とそうした行為に及ぶと言う背徳的な興奮に目覚めてしまったのは僕だけではなかった。
この時の僕は、雄大がチラチラと真由ちゃんの大きな胸や真っ白い脚に向ける視線が、妹に向けるそれとは違っている事に全く気が付いていなかったのだ・・・。
≪
前へ /
次へ ≫
Information