先日、雄大の部屋で4人一緒に行為に及んでから、僕達はまたなんとなく4人一室に集まって、そのままの流れでSEXしてしまう事が多くなった。
もう僕達は、4人一緒にそうした行為に及ぶ事にも慣れっていたから、別にその事を特別変だと思う感覚すら失われていたのだ。
「なぁ、今日もやろうぜ」
雄大が言った。
僕達4人はいつもそうだ。
僕でも明日香でもなく、ましてや真由ちゃんはそんな事を言えないから、彼がそう言いだしたら僕達は服を脱いで、互いのパートナーと身体を重ねる。
「もう・・・お兄ちゃん、そればっかり・・・」
「なんだよ、嫌なのかよ」
「そんなこと・・・ないけど・・・」
「だったら良いじゃねぇかよ、な?明日香」
「そうだね~・・・私たち、そう言う年頃だしね~、それに・・・」
「それに?」
「私も最近エッチが気持ち良くなってきたし・・・」
雄大は自分のSEXが乱暴だったと言う事を反省したようだった。
僕にしてもそうだが、僕達は4人ともお互いが初めての相手で、そこ以外からの性的知識が殆どない。
そんな中でも彼は僕と真由ちゃんのSEXを参考にして、自分のSEXを修正したのだ。
明日香は、雄大の行為が優しくなってから徐々に快感を感じるようになってきた・・・そう言ったのだ。
「でよ~、ちょっと試してみたい事があるんだけどよ」
「試したいこと?」
「ああ・・・」
「なによ?」
「ゴム無しでしてみねぇ?」
「え・・・?」
「だからよ、コンドーム着けないでやらせてくれよ」
「だ、ダメだよ!!」
僕は明日香が返答するよりも先にそう言っていた。
確かに僕ら4人の関係は普通じゃないし、先日は揃って最後の一線も超えてしまった。
だけど、避妊もせずに妹が友人とSEXする事を笑って許せるほど、僕は狂い切っていないつもりだ。
「・・・そう・・・だよ・・・赤ちゃんできたら困るし・・・危ないよ・・・」
真由ちゃんもそう僕を擁護してくれる。
「ちゃんと外に出すから大丈夫だって!いいだろ?明日香?」
「ダメダメダメ!それだけはダメ!避妊もしないなんて危なすぎる!」
「拓也には聞いてねぇんだよ・・・明日香・・・ダメか?」
「う~ん・・・どうしよっかなぁ」
「ど、どうしよう・・・って・・・ダメに決まってるだろ、明日香!」
「まぁ、普通は絶対ダメだけどさ~、今日なら・・・大丈夫かも」
「な、何言ってんだよ・・・明日香」
「だからさ~、割と安全な日なんだよね・・・今日の私―だから、外に出してくれれば大丈夫な気もするんだよね」
「安全って・・・」
「よっしゃ!決まりだ!一度ゴム無しでやってみたかったんだよな、俺」
雄大はそう言うと、僕のことは無視してさっさと明日香の制服に手をかけた。
明日香は明日香で、簡単にバンザイのポーズをとって、雄大が服を脱がせやすいように協力している。
「どうなっても・・・知らないからな」
さっさと行為に突入しようとする当人たちを前に、僕はそれだけ言うのが精一杯だった。
「そこの引き出しにゴム入ってるからよ、おまえらはそれ使えば良いだろ?」
雄大は既に表情に興奮の色を浮かべながらそう言った。
「あ、ああ・・・使うさ・・・俺たちは」
僕は明日香の事が心配だった。
だけど高校生の男子なんて悲しいものだ。
例え心配事があっても、目の前に真由ちゃんがいるだけで、すぐに気持ちが切り替わってエッチモードに突入する。
「真由ちゃん、俺はきちんと着けるからね」
「・・・うん。お願いね・・・拓兄ちゃん」
いつものようにゆっくりと真由ちゃんの服を脱がし始める僕の横で、明日香はもうすっかり全裸になって、下半身だけ裸になった雄大と互いの性器を触り合っていた。
※※※
「んっ・・・んむぅ・・っ」
真由ちゃんは随分とフェラチオが上手になった。
それにその最中の顔を僕に見られる事にも幾分慣れたのか、大胆に口を開け、舌を突き出すようになったから、尚のこと気持ち良い。
だけど、僕は彼女に口で奉仕されながらも、ベッドの上の2人が気になっていた。
ベッドの上では、僕達と同じように明日香が雄大へ口を使って奉仕している。
真由ちゃんと同じように・・・いや、それ以上に上達している明日香のフェラチオ・・・。
僕は真由ちゃんに「こうして欲しい」と注文を付ける事はなかったけど、雄大は遠慮なく明日香に「こうしろ、ああしろ」と命令するから、その差がそのまま彼女達のフェラチオテクニックの差に如実に表れているのだろう。
雄大のモノは僕よりも少し太いが、明日香の小さな口はそれをズッポリと飲み込んでは吐き出し、吐き出しては飲み込む・・・と言う動きをただただ精密機械のようにこなしている。
だが、兄である僕から見ても可愛いと思うその顔は、雄大のモノを力いっぱい吸い上げているのか、頬がペコリと凹んで卑猥だ。
そして、そんな頬のままで頭を上下に動かすものだから、ズッポ、ジュッポとイヤらしい音が絶えない。
殆どそんな音を出す事もなくヌロヌロと舐めまわす真由ちゃんとは対照的だ。
だけど、僕の興味はそんなところにある訳ではなかった。
本当にゴム無しで挿入する気なのか・・・その一点だけが心配だったのだ。
雄大は昔から、やると言ったらやる…そう言う奴だ。
それは解っている。
だけど一方では、まさかそんな危険な事はしないだろうと言う期待も少し残っている。
「そろそろ入れるぜ」
雄大が一定のリズムを刻みながら自分の股間で頭を上下させる明日香にそう言った。
「うん・・・」
彼に一声かけられただけで、ゴソゴソと寝転んで両脚をパカリと広げる明日香は、さながら彼の性奴隷のようだ。
前からそうだったけど、あんなに気の強い明日香も、行為の最中だけは雄大に従順なのが不思議だ。
(あっ・・・!)
僕は真由ちゃんに男根を舐められながら心の声をあげた。
――クチっ・・・
当然のようにゴムを着けずに明日香の濡れたアソコに先端をあてがう雄大。
それを驚きもせずに脚を開いて受け入れようとしている妹の明日香・・・。
――クチュ・・・クチュチュっ・・・
「んっ・・・はぁ」
「・・・おおっ」
――クチュ・・クチュ・・・クチュ・・・
(本当に・・・ゴム無しでいれちゃったよ・・・)
心なしか、避妊している時と比較して粘膜同士が擦れあう粘着状の音が激しいような気がする。
摩擦麺に邪魔するものが無い為だろうか・・・。
「う・・・おお・・・き、気持ちいいぜ・・・明日香」
「あ、あたしも・・・気持ちいい」
「やっぱりゴムは無い方がいいだろ?」
「・・・うん・・・無い方が気持ちいい」
――グッチュグッチュ・・・
会話を交わしながら、益々ひどくなる粘着状の音・・・。
それだけ深い快感と興奮を互いに感じているのだろう。
「真由ちゃん・・・入れようか」
僕は堪らなくなって彼女に言った。
「うん・・いいよ」
とは言え、僕は彼らとは違う。
ここで人生を棒に振るリスクを冒す気はさらさらないから、きちんとゴムは装着した。
「入れるよ・・・」
明日香と同じように両脚を大きく広げてその時を待つ真由ちゃん。
――クチュチュ・・・
僕が腰を前に一突きすると、雄大が明日香の中に入れた時の音と同じような音がした。
(ああぁ・・・ゴムしてたって、こんなに気持ちいいじゃないか…)
そうは思いつつも、ベッド上で初めて生で行為に及んでいる2人が気にならない訳ではないから、僕は腰を振りながらチラチラと彼らを盗み見る。
「あっ・・あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
「はぁはぁ・・・はぁ・・・」
――ニュチュ・・・ニュチュ・・・ヌチッ・・・
2人がSEXする様子を見るのは初めてではないし、こう言っては何だが、もう見慣れてしまった感すらある。
だけど、今日は今まで見た中でも2人が一番興奮しているは、ここから見ていてもよく解る。
「おっ、おお・・・拓也・・・ゴム無しは気持ちいいぜぇ?おまえも真由が安全な日に試してみろよ」
「じ、冗談っ・・・だろ・・・そんな危ない事・・・」
「一度は体験した方が良いぜぇ?まぁ、無理にとは言わねぇけどよ・・・お、おお・・・気持ちいい・・・」
拓也はそう言いながら明日香に抱きついた。
元々柔道経験のある雄大がそうすると、細い明日香の身体は折れてしまいそうに見えるが、彼女は苦しげな様子は欠片もみせずに恍惚とした表情で彼に抱きしめられている。
「あっあっ・・・ゆ、雄大・・・すごい・・・」
「すごい・・?・・・すごい・・なんだよ?」
「す、すごい・・・いい・・・気持ちいいっ」
「そ、そうかよ」
少し前まで痛がるばかりだった明日香・・・それが今日は額に玉のような汗を浮かべながら気持ち良いと言って喘ぐ・・・男としては満足な瞬間だ。
「あ、ああ・・・でも・・・やばいぜ・・俺・・もう」
だが、そんな明日香の様子とは裏腹に、初めてゴム無しのSEXを経験する雄大には限界が迫っているようだった。
「な、中はダメだよ・・・一応・・・」
「解ってるさ・・・」
――パンパンパンっ・・・
雄大の腰の動きが一層激しさを増した。
――クチュ・・ぱちゅぱちゅ・・・
2人が結合している部分から聞いた事もない水っぽい音が聞こえる。
「あっあっあっ・・・ゆ、雄大・・・気持ちいいっ、気持ちいいっ!」
「お、俺もだ・・・い、イクぞ・・・イクぞ・・・出すからなっ!」
「う、うん・・うん・・・いいよ・・・っ・・んっ・・」
―――パンパンパンパンパンっ!!
4、5回・・・手の平で思い切り拍手でもしたような音が聞こえる・・・その後で雄大が忙しなく明日香の中から自分のモノを引きぬいた。
と、同時に彼の男根から迸る精液・・・それが、明日香の細い腰から十分な膨らみを見せる胸元を汚す・・・。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「あっ・・あぁ・・・あ」
もうとっくに雄大は明日香の中から男根を引き抜いているのに、まだ小さく喘ぎ声の延長のような声を出しながら大きく肩で息をする明日香の姿を見ていると「ゴムを使わない」と言う事の魔力のようなものを感じる。
――クチュクチュっ・・・クチュ・・・
僕は真由ちゃんの中へゆっくりと抽送していた男根を少しずつ激しく前後させ始めた。
さっきまでは十分に気持ち良いと思っていた僕と真由ちゃんのSEXが急に色褪せて見える。
結局僕は、先にSEXを終えた雄大と明日香の好奇の視線にさらされながら、彼女とピッタリとくっついたままで最後の時を迎える事になってしまった・・・。
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