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凛 騎 応 変!

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□ 伝染する欲望~ブログのみで公開中(完結) □

第22話 …和美と竜一~前編~…

「和美…浮気したろ…」

竜一との夫婦の営みの真っ最中で、突然和美は奈落の底に突き落とされた。
頭の中が真っ白になる。

(どうして…どこかで見られたのか…それとも、夫の友人にでも見られたか…)

とにかく竜一は、あの日、同僚と飲みに行くと言って外出した…その日に浮気をしただろうと、かなりの自信を持って和美に言った。

「ど、どうして…?…」
和美はすべての思考が停止しながらも、辛うじてそう訊き返した。
無言は、すなわち肯定だと言う事になるってしまう…必死だった。

「ちょっとな…誰にも見られてないと思っただろうけど、俺、意外と顔広いんだよ…」

竜一は嘘をついた…と言うよりカマをかけのだ。
彼にも確たる証拠があった訳でもない。
ここで誰かが見ていたんだぞ…と思わせる事で和美が自ら白状するように仕向けたかったのだ。

竜一の作戦は見事にはまった。

「ごめんなさい…本当にそんなつもりなかったの…ただ…お酒の勢いもあって…」
和美は浮気の事実を認め、自分から相手が若い歯科医師だと言う事まで話してしまった。

修羅場だ…たった一度の過ちが、大切な夫も家庭も、子供達も…すべてを不幸にしてしまう。

あまりに突然のことで、その覚悟が出来ていなかった和美は|狼狽《ろうばい》した。

汚く罵られるかもしれない…しかし、実際に他の男と身体を重ねた自分に言い訳する術はない…。

ところが、夫の次の言葉は和美の予想だにしないものだった。

「俺に黙って他の男と寝るな…いつ、誰と寝るか…必ず言うんだ…」

竜一はそう言った。

「え?…」
予想外のセリフに状況が飲み込めない和美。

「次からは浮気する前に俺に言えと言ってるんだよ…」
「どう…して?…」

それでも状況が飲み込めない和美は再び訊き返した。
竜一はそれには構わずに先を続ける…。

「そうだな…次にチャンスがあったら、その先生にフェラチオしてやって、口の中に出してもらってこい…」
竜一は言った。

「次なんて…そんな…」
和美は当惑しながらも言った。

「次はあるさ…一度あったんだからな…男なら絶対に次も考えているはずだ…」
竜一は決めつけて言う。

「でも…もう浮気なんて…」
もう浮気はしないと言う和美。

「そうだな…浮気はもうしない方が良い…次からは俺の為に奴に抱かれて来い…」
竜一はそう言って和美の目を真っ直ぐに見つめた…。



※※※



それからの夫婦生活は和美にとっては不思議なものだった。

確かに夫が予言したように、あれからも若い先生は自分の身体を求めてきた。
和美は一度きりの過ちとして、2度と相手をしまいと思っていたが、夫の竜一が逆にそれを望まなかった。

浮気の為に出かけて行く和美を、それと知っていて見送る。
だがその代り、彼はその度に和美に命令をして、それを実行してくるように求めた。

夫に浮気を知られた和美は、夫の命令を忠実に実行するより他なかったのだ。

「次は精液を口の中に出してもらってくるんだ。和美のほうから、口に出してくれと望むんだぞ…もちろん、一滴残らず飲め…」

そう言われれば、和美は「先生…お口に出して…」と彼に望み、彼の溜まりにたまった精液を口中に放出してもらい、それを音を立てて飲んだ。

竜一は、その時の様子を詳細に後で聞きだして興奮した。

和美が先生と浮気をしてきたフリをする事は不可能だった。

いつ、浮気しに行くかも報告させられる和美は、彼がシャワーなり何なりで和美の近くを離れている隙に、夫の携帯に電話するように言いつけられていた。

そして枕元に何気なく通話状態のままの携帯を置きっぱなしにしてコトに及ぶ…つまり携帯を通して、夫の竜一は最初から最後まで和美の浮気を聞いているのだ。

「そうだな…今度は、顔に出して欲しいと言うんだ…それから、何とか隙をつくって精液まみれの自分の顔を携帯で撮って、俺に送ってくれ…」

竜一の要求は回数を増すごとに過激になっていった。
相手である若い歯科医は、その事を不思議に思ってはいないようだった。
欲求不満の和美が、身体を重ねるごとに淫乱な本性を見せ始めた…その程度に思っていたのだ。

「せ、先生…顔に…今日は先生の精液を顔にかけて…っ…」
携帯電話越しに妻が他の男に顔射をねだる様がハッキリと竜一の耳に届いた。

「そんな…いいんですか…」
さすがに躊躇いを口にする若い歯科医。

「うん…いいの…顔に…先生の精液で…汚されたいの…っ…!」
喘ぎながらそう言う和美。

和美は和美で、何度もこうした行為に耽っているうちに異常な状況に興奮を覚えるようになっていた。
音声だけとは言え、電話の向こうでは自分が他人に抱かれて淫らな声をあげる様を夫が聞いている…そう思うと不思議な興奮に支配された。

いつしか、和美は竜一が望む以上のことを口走るようになっていた…。

「和美…さんっ…出るよ…顔にっ…かけるよ…ん・・うっ…」
明らかに最後の時を迎えている男の声が竜一の耳に届く。

今、まさにこの瞬間、妻である和美がこの声の主の精液を顔に受けている…そう思うだけで下半身が熱くなる。

「和美さん…」
そう呼びかける男の声が聞こえる。

「あっ…先生…顔は…自分で拭くから…先にシャワーを…」
和美は自分の顔を拭いてくれようとする若い歯科医を制止してそう言う。

「しかし…」
「いいの…先に…シャワーを…」

そう繰り返す和美を置いて「そうですか…」とシャワー室に向かったらしき男。

「ブ~ン、ブ~ン…」
しばらくして竜一の携帯が震えた。

竜一は飛びつくように携帯を手に取ると、送られてきたメールを開く。

そこには、ようやく目を開けることが出来るかどうか…と言うくらい精液にまみれ、明らかにSEXを終えたばかりと言う上気した表情の妻の顔写真…。

それを見たとき、竜一の中のギアが音を立てて、一つ上に切り替わった。

(もう、この方法では満足できない…)

竜一は、何とかこの興奮の祭典に自分も参加したいと思い始めていた…。



※※※



「ホントに…するの?…」

この日の為に、竜一も和美も、わざわざ子供のいない平日に有給休暇を取得していた。
今更、冗談な訳がない。

「するよ…」
竜一は短く答えた。

彼は、新しいSEXライフのために、ネットで単独男性を募集していた。
目的は、他人に犯される妻を竜一が見る…と言う事だったが、この又とないチャンスに、彼は混乱に乗じて妻に初めての3P体験もさせるつもりだった。

「初めまして…今日はよろしくお願いします」
妻自身が選んだ、この男は清潔な感じのする若い男だった。

竜一は、自分よりかなり若い男を妻が選んだと言うだけで、ある種の嫉妬感に襲われていた。

「いや、こちらこそ…」
竜一は丁寧に相手の男に言ってから、まずは2人でシャワーを浴びてくるようにと付け加えた。
本格的なSEXの前に、少しでも彼らが打ち解けてくれればと言う配慮だった。

「和美…ちゃんと…彼の身体の隅々まで洗ってやるんだぞ…」
竜一はそう言って、妻と男を見送り、今日の行為を撮影する為に準備した機器をセットし始めた。

シャワールームからは、意外にも楽しげな話声が聞こえる。
人見知りで恥ずかしがりの妻にしては珍しい…。

(そんなに、その男が好みなのか…)

徐々に湧き上がる根深い嫉妬心…先ほどまでの軽い嫉妬とは訳が違う。
なにしろ今2人は全裸なのだ。

だが、シャワールームから聞こえていた話声は5分もすると消えてしまった。

(どうしたんだ…?…)

音をたてずにそっとシャワールームに近づく竜一…。

シャワールームの前まで来たが、その扉は|磨《す》りガラスになっていて中の様子はシルエット程度しか見えなかった。

しかし竜一には、その磨りガラス越しの2人のシルエットだけで十分に状況が理解できた。

仁王立ちする男の前にしゃがんでいる妻のシルエット…髪色で黒く浮かび上がっている頭のシルエットだけが、男の股間へ向けて前に後ろに動いている…。
そのシルエットに合わせて「チュッ…チュポッ…」と聞こえてくる音。
それに時々漏れ聞こえる
「んっ…んっ…んはぁ…」
と言う何かを口に入れているらしい、妻の息遣い…。

彼に求められてそうしたのか、それとも妻が自らそうしたのかは解らないが、ベッドまで待ちきれずに彼のモノを妻が咥えているのは確実だ。

竜一は、すぐに自分もシャワールームに飛び込んでいきたい衝動に駆られる。

(まだだ…まだ…ダメだ…)

ここで自分が入って行っても、おそらく妻は拒否しないだろうとも思う。
しかし、そうしたら妻はきっと、今日初対面の彼ではなく自分にばかり行為を求めてくるかもしれない…それではダメなのだ。

自分の前で自分以外の男に凌辱される…やがて妻は快感に抗えなくなって、竜一の前で彼を求める…それが理想なのだ。

「奥さん…このまま・・いいですか…1回…」
仁王立ちしている男が言った。

突然、妻のシルエットから黒色の部分が減ってコチラをチラリと見た。

それから
「いい…ですよ…このまま…」
扉の脇で耳を澄ませる竜一にもようやく聞き取れる程の小さな声で和美はそう言った。

和美は竜一にこの行為がバレていないと思っているようだ…。
本当に自分に隠れて|淫猥《いんわい》な行為に耽る和美の姿に益々興奮する竜一…。
本物の浮気現場を抑えているような錯覚…。

「んっんっんっんっ…」
最小限の音だけを出して、彼のモノを咥える和美。
頭の動きが激しい…。

「奥さん…出し…ますよ……うっんっ…」
快感の呻き声とともに男のシルエットが和美の頭を抑えつけた。
そのまま何度か呻きながら、彼女の顔を自分の股間に押し付けるようなシルエット…。

竜一はそれを見届けると、またそっとベッドルームへと引き返した。



※※※



「遅かったね…まさか風呂で1回戦終えてきたわけじゃないだろうね」
竜一はシャワールームから出てきた2人に向かってわざとそう言った。

何と言ったら良いものか、言葉を失う2人。

「あれ?…まさか本当に1回しちゃったの?」
尚もわざとらしく竜一はそう言う。

「いや…奥さん…あの…」
口ごもる男。

「口だけ…口で少し…してあげた…」
和美はそう正直に言った。
いや「正直に」と言うのは正確でない…あれは「少し」ではない。
なにしろ頭を股間に抑えつけられて、口内に彼の精が吐き出される様を竜一は見届けているのだから…。

(なんだよ…隠し通せば良いのに…)

竜一は妻がシャワールームでフェラチオしてきた事を、隠せば良いと思っていた。
そのほうが興奮できる事を彼は経験で知っていたからだ。

「少し…ね…」
竜一は小さく呟いた。

それから気を取り直して
「じゃ、始めようか…」
そう2人を促した。

途端に身を硬くする和美…。
しかし、その身体はバスタオル一枚でようやく男達の目から隠されているだけだ。
今更、どうする事も出来まい。

「カメラとか、俺の事とか気にしなくて良いから…普通にやってよ、普段自分の彼女とするみたいにさ…」
竜一は緊張する和美をよそに男に向かってそう言った。

男はそれを聞いて無言で頷くと和美を連れてベッドに上がった。

遠慮なく和美のバスタオルを剥ぎ取る男…この男は普段から「女を剥いていく楽しみ」は味あわないのだろうか…それともそれを楽しむ余裕もないのか…。

とにかく男はすぐさま和美のバスタオルを剥ぎ取った。
始まったばかりだと言うのに、ビデオカメラにはいきなり全裸の和美の姿が映し出されている。

そのまま、和美を後ろへ押し倒す男。

「ちょっとだけ…カメラの位置も気にしてくれるとありがたいな…」
竜一はそう声をかけた。

さっきはカメラは気にするなと言ったが、今の位置関係だと男の後ろ姿がメインになって、愛撫に悶える妻の表情が映らない…。

手にカメラを持って彼らの近くで撮影しても良かったが、それだと2人がSEXに没頭出来ないだろう…最初は離れた所にカメラを置いて撮影し、2人が快楽に没頭し始めたらカメラを持って近づく…そして、そのまま竜一も参加しよう…これが彼の今日の算段だった。

若い男は、全裸の妻の背中に手を廻すと、いとも簡単にヒョイっと身体の向きを変えた。

カメラは和美の側面、やや頭寄りから撮影する形になった。
ベストポジションだ。
とても今日が初めてとは思えない彼の判断を内心で称賛する竜一。

「それで…良いよ…悪いね…再開して…」
竜一は再び2人にGOサインを出した。


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Date:2012/01/29
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