どうやら雄大も明日香をいかせた後では手持無沙汰なようで、快感の余韻に浸る明日香をそのままにして真由ちゃんに視線を向けていた。
雄大は自分の妹が僕にこんな事をされているのを見てどう思うのだろう?
そんな気持ちがチラリと頭をよぎる。
「あっ・・・・あっ・・・あっ・・・」
明日香ほどではないけど、真由ちゃんの喘ぎ声もだんだんそれらしくなってきた。
僕の妄想していた通りの可愛い喘ぎ声に満足な気分だ。
「拓也・・・もっと早く擦ってやれよ・・・その方がいいみたいだぜ?」
雄大は自分の妹が目の前で親友にこんな事をされているにも関わらず、気分を害するどころか、もっと気持ち良くする方法をアドバイスしてくれる。
――クチュクチュクチュ・・・
僕は雄大のアドバイスを受けて、持てる限りのスピードでそこを擦った。
「あっ・・・あっ・・・・拓兄ちゃん・・・拓兄ちゃん・・・」
真由ちゃんは雄大に見られている事にも気が付かない様子で目を瞑ったままで僕の名を呼び続けている。
(う、腕が・・・辛くなってきたな・・・)
雄大の太い腕と違って、運動部に入部した経験もない僕は腕力に自信がない。
雄大は同じくらい早く・・・いや、僕以上に早く明日香のアソコを擦り続けていたのに腕は大丈夫なのだろうか。
僕が腕のダルさに耐えきれなくなってきた時、真由ちゃんの反応が変わった。
「あっ・・・ん・・・・あっあっあっ・・・た、拓兄ちゃん・・・変・・・変・・・」
「へ、変・・・?」
「う、うん・・・お、おしっこ出ちゃいそうだから・・・や、やめて・・・」
「そうか・・・」
僕は真由ちゃんに言われるまま、彼女が尿意を催したものだと思い込み右手の動きを緩めた。
「兄貴・・・そのまま続けても・・・大丈夫だと思うよ・・・」
その時、雄大のベッドの上で呆けていた明日香が一言そう言った。
「で、でも・・・トイレに行きたいんだって・・・真由ちゃん」
「違うよ・・・それ・・・たぶん、イキそうなんだと思うよ・・・私も最初はおしっこ出ちゃうって思ったもの・・・」
「え?・・・そうなの・・・?」
僕は明日香のセリフを聞いて再び右手に力を込める。
もう上腕はパンパンで明日は筋肉痛になるのは決定的だ。
「あっ・・・・た、拓兄ちゃん・・・お、おしっこ・・・出ちゃう・・・の・・・」
「な、なんだか・・・それがイクって事らしいよ・・・真由ちゃん・・・」
「ち、違う・・・の・・・お、おしっこ出ちゃう・・・よ・・・」
僕は真由ちゃんが本当にトイレへ行きたいのではないかと思って不安になり、明日香と雄大を交互に見た。
2人とも特に慌てるでもなく真由ちゃんの乱れる姿を眺めている。
(こ、このまま・・・おしっこが出たらその時はその時だ・・・)
僕は2人があまりにも落ち着いているから、このまま行為を続けてみようと思ったのだ。
「あっ・・・あっ・・・い・・や・・・も、もう出る・・・お、おしっこ出ちゃうっ・・・」
――クチュクチュクチュ・・・
真由ちゃんは再三尿意を訴えたが、僕はそれをすべて無視して行為を続けた。
脳裏に「もし本当にトイレだったら可哀そうだな」と言う思うが浮かんだけれど、目の前の卑猥な真由ちゃんの姿をもっと見ていたくて、手がダルいにも関わらず、その手を止める事も出来なかったのだ。
「・・・も・・だ、ダメ・・・た、拓兄ちゃん・・・の・・・バカ・・・お、おしっこ・・・出ちゃうよ・・・出ちゃう・・・出ちゃう・・・出ちゃうぅぅっ!!!」
真由ちゃんは大きくそう叫んだかと思うと、ビクっ・・・ビクビクッ・・・と身体を震わせて天を仰いだ。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
僕は安心していた。
僕の右手は真由ちゃんのアソコから流れ出たヌルヌルの液体に塗れてはいたけれど、おしっこらしきものは全く出ていなかったからだ。
(と言う事は・・・俺・・・真由ちゃんの事・・・いかせたんだな・・・)
そう思いつつも不安になって彼女に直接訊ねる。
「真由ちゃん・・・気持ち良かった・・・?」
「はぁ・・・はぁ・・・う、うん・・・おしっこ出るかと・・・思ったけど・・・じ、自分でするよりも・・・ず、ずっと・・・良かった・・・」
真由ちゃんはまだ荒い呼吸のままで途切れ途切れにそう言った。
そのセリフに当の真由ちゃん以外の3人が息を飲む。
(ま、真由ちゃん・・・オナニーしてたんだ・・・)
僕は心の中でそう思った。
真由ちゃん自身が快感に惚けるあまり、自分自身が口にした恥ずかしい一言に気が付いていないようだったからだ。
それなのに・・・
「おまえ・・・オナニーしてんのかよ?」
雄大が何のデリカシーもなくそう訊ねた。
そこで初めて真由ちゃんは自分自身が口走った事の恥ずかしさに気が付いたようだった。
「え・・・?・・・」
「おまえ今、自分でするよりずっと良かったって言っただろうが」
「そ、そんなこと・・・言わないもん・・・」
「言ったって!なぁ?」
雄大が明日香に同意を求める。
「真由~、私も聞いたよ~・・・どういう事よ、前はオナニーなんかした事ないって言ってたじゃないの~」
「あ・・・あの・・・その・・・私・・・どうしよう・・・」
真由ちゃんがスカートで自分の下半身を隠しながら動揺している。
「嘘はなしにしようよ・・・私たちの仲で・・・」
「そうだぜぇ?それに別に恥ずかしい事じゃないだろ?みんなやってんだからよ」
明日香と雄大が真由ちゃんに向かってそう言うと、彼女も少し落ち着いたようで、やがて覚悟を決めたように口を開いた。
「あ、あの・・・嘘はついてないの・・・前に明日香が・・・その・・・じ、自分でする・・・方法を教えてくれた時に・・・は、初めて・・・してみたの・・・」
「ふ~ん。なかなか気持ち良かったでしょ?1人でするのも」
「う、うん・・・でも・・・」
「でも?」
「拓兄ちゃんに・・・してもらう方が・・・き、気持ち良かった・・・」
「あ~、そりゃそうだろうね~」
僕は真由ちゃんのセリフを聞いてニヤついた顔になる。
「ちょっと兄貴、調子に乗るんじゃないわよ?自分でするよりは気持ち良いってだけで、別に兄貴が上手な訳じゃないんだから」
「だ、誰が調子に乗ってるんだよ」
僕は明日香にそう反論したが、実のところは思い切り調子に乗っていた。
真由ちゃんに「上手だ」と言われたような気がして嬉しかったから・・・。
「これで4人とも隠し事なしだなっ!」
雄大が突然言った。
「いやぁ、正直良かったぜ」
それからそう続ける。
「良かった?」
僕は雄大に何が良かったのか訊ねる。
「ああ、だってよ、もうこれからは隠れてコソコソしなくても堂々と明日香にしてもらえるだろ?」
「す、少しは隠れてやれよ・・・こんな事堂々とするもんじゃないよ」
「な~んでだよ、おまえはおまえで好きな時に真由にしてもらえば良いじゃん・・・俺は好きな時に明日香にしてもらうからよ~」
「ちょっと~、人をオナニーの道具みたいに言わないでくれる?」
「別にそんな風に思ってねぇよ、俺は明日香の事もきちんと感じさせたいと思ってるんだぜ?」
「あ~はいはい・・・そんなオマケみたいに言われても嬉しくないし・・・」
「何だよ・・・俺は明日香だからしたいんだぜ?他の女なんかにゃ興味ねぇよ」
「ば、バカっ・・・う、嘘つきっ!」
「嘘じゃねぇんだけどな~」
雄大がそんな気の利いた嘘をつける奴じゃないのは3人とも知っている。
勿論、明日香だって知っているはずだ。
「バカっ」は明日香なりの照れ隠しだろう。
(なんだよ・・・なんかいい感じになってるんだな・・・あの2人・・・)
僕はそう思った。
(まぁ、雄大なら心配いらないだろう・・・)
それからそうも思う。
雄大は単純で一直線な奴だ。
だけど嘘は下手だし、良い奴だ。
雄大になら明日香を任せても心配ない・・・そう思える。
「拓兄ちゃん・・・これ・・・」
雄大と明日香を微笑ましい気持ちで眺めていると真由ちゃんが俯いて恥ずかしそうにティッシュを差出してきた。
「・・・拓兄ちゃんの手・・・汚れちゃったでしょ・・・?」
「ああ、全然大丈夫だよ・・・真由ちゃんのだったら、このまま一生手を洗いたくないくらいだよ」
「もう・・・恥ずかしい事言わないで・・・ちゃんと・・・拭いて・・・」
雄大に触発されて、僕は真由ちゃんにそう言ってみたけど、彼女にはイマイチ伝わらなかったのか強引にティッシュを押し付けられる。
「拓兄ちゃんは・・・また・・・して欲しい・・?・・・真由の手で・・・」
僕がティッシュで手を拭いていると真由ちゃんが突然そう訊ねてきた。
「それは・・・勿論・・・あ、真由ちゃんが嫌じゃなきゃ・・だけど」
「・・・真由・・・拓兄ちゃんがして欲しいなら・・・嫌じゃないよ・・・」
真由ちゃんがそう言ったから、僕はさっきの僕のセリフがきちんと真由ちゃんに伝わっていたんだな・・・そう思って嬉しかった。
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