「拓也・・・そろそろいいだろ?」
「へ・・?・・・なにが?」
雄大は、初めて真由ちゃんの手で奉仕されて惚けている僕に向かって言った。
僕はズボンこそきちんと履いていたものの、まだその余韻を引きずっていたから、お腹に力のこもらない変な返事になってしまう。
「なにがって・・・ほら、あんまり遅くなるとウチの親帰ってきちまうからよ」
「うん・・・」
「早く真由にしてやれよ・・・」
「うん・・・って・・・え?」
「・・・え?」
僕と真由ちゃんは2人同時に声を上げた。
「え・・・って・・・しないのか?してもらったらしてあげる・・・当たり前だろ?なぁ・・・明日香・・・」
「まぁ・・・私達はいつもそうしてるけど・・・」
「い、い、い、いいっ!・・・わ、私はし、し、して・・・いらない・・・からっ!!」
真由ちゃんが顔の前でブンブンと手を振りながら、彼女にしては力一杯そう言った。
「そっか?まぁ、俺はそれでも良いけどよ」
「良くない・・・なんか私だけエロ女みたいになってる・・・」
明日香が雄大にそう言った。
確かに、親友であるはずの真由ちゃんに男根のシゴき方をレクチャーした上に、自分も雄大に手で気持ち良くしてもらっていると暴露された明日香は「エロい女の子」と言われても反論のしようもないだろう。
「だってエロいじゃねぇか・・・明日香・・・」
雄大が火に油を注ぐような一言を明日香に向けて放つ。
「そ、そんな事ないわよっ!雄大が先に言い出したんでしょ!?お互いにしようって」
「そうだけどよ~、最初に触ってくれって言ったのは明日香だろ?」
「・・・あ、明日香ちゃん・・・そ、そんな事・・・お兄ちゃんに・・・言ったの?」
明日香が先日、雄大の部屋へ来てそうして欲しいと望んだ事を僕は知っているが、真由ちゃんは初耳だ・・・親友の明日香が自分の兄にそんな事を望んでいたと知った彼女はまん丸い目で明日香に訊ねた。
「それは・・・その・・・あの・・・そう・・・だけどさ」
明日香は嘘をついても無駄だと悟ったのか、真由ちゃんの問いに正直に答えた。
「ど、どうして・・・?・・・そんなこと・・・恥ずかしく・・・ないの?」
「そりゃ・・・恥ずかしかったけど・・・色々あったのよ・・私も」
僕は「色々」が何なのかまでは知らないけど、いずれにしても明日香がそうした事に興味を持って、雄大に行為を求めた事は動かしようのない事実だ。
「で、すんのか?しないのか?」
「し、しない・・・よ・・・私は・・・恥ずかしいもの・・・」
好奇心旺盛な明日香ならともかくとして、真由ちゃんのこの反応が世間一般的に正常な反応だろう。
付き合っている訳でもない男に・・・おまけに親友と兄の目の前で、そんな恥ずかしい部分を晒してまで快感を求める中学生がどこにいると言うのか・・・。
「そんなに恥ずかしいんだったら、明日香に先にしてやろうか?」
雄大が突拍子もない事を言いだした。
「はぁ!?何言ってるのよ!バカじゃないの!?」
明日香が大慌てで雄大を叱りつける。
「だってよ、あんまり恥ずかしそうだからよ・・・明日香が先にやっちまえば少しは恥ずかしくなくなるだろ?・・・それに拓也にやり方教えてやんなきゃいけね~しよ」
「そ、そんなの・・・口で言えば解るわよっ」
「直接やりながら教えた方が解りやすいよなぁ?」
「あ、いや・・・お、俺は・・・そんな・・・」
さすがの僕も、雄大がここまでの事を言いだすとは予想できなかった。
「いいって、いいって・・・俺たち親友だろ?心の友だろ?」
しかし、彼はそれがおかしな事だとは全く思っていないようで、某青い猫型ロボットが主人公であるアニメに出てくるいじめっ子のようなセリフを吐きながら明日香に近寄った。
「ちょ、ちょっと・・・いや・・・嫌だってば・・・こんな・・・兄貴や真由の見てる前でなんて・・・」
「何言ってんだよ、拓也の時はノリノリで教えてたじゃねぇかよ?・・・拓也だって俺や明日香の前で真由にされたんだぜ?」
「そ、そうだけど・・・」
「拓也は良くて明日香がダメって話はねぇよな?」
雄大はこんな奴だけど、ほんの時々、言い返すのが難しいくらいの正論で迫ってくる事もある。
確かに僕だって恥ずかしかった・・・雄大や明日香の前で自分の性器を晒して、真由ちゃんに手でされる・・・これ以上恥ずかしい事はない。
「あっ・・・だ、やめ・・・てって・・・ば・・・」
そう言って雄大の太い腕を両手で押し返す明日香。
しかし雄大に力で敵う訳がない。
彼の右手はあっさりとスカートの中に侵入する事に成功し、下着越しに明日香の敏感な部分を捉えた。
「大丈夫だって・・・任せとけよ・・・」
雄大が一言そう言って右手をモゾモゾと動かし始める。
「あっ・・・い・・や・・・」
口ではイヤだと言いながらも明日香の拒否は目に見えて弱くなる。
雄大は右手を動かし続けているけど、それは制服のスカートの中で行われているから、僕には全くどうなっているのか伺い知る事は出来ない。
「ゆ、雄大・・・恥ずかしい・・・ってば・・・あっ・・・」
しかし僕はそれでも興奮していた。
男勝りで、いつまでも子供だと思っていた明日香・・・その明日香の口から今、「女の喘ぎ声」が時折聞こえてくる・・その事に興奮したのだ。
(い、妹だぞ!?・・・何興奮してんだよ・・・俺・・・)
頭ではそう思っているが、身体が伴わない。
僕は、ついさっき真由ちゃんが一生懸命手で気持ち良くしてくれたと言うのに、再び自分のモノが硬くなっていくのを感じた。
「あっ・・・あっ・・・ん」
明日香の声は段々と「それ」と解る種類の声になってきた。
――グッ
明日香に抵抗の意思が無くなった事を悟ると、雄大は彼女の両脚を左右に押し広げた。
「やっ・・!・・・ん」
明日香は一瞬そんな事をあげたけど、開いた脚の真ん中では雄大の指が這いまわっている。
もはや脚を閉じる力も十分に発揮できないようだった。
(え、エロいな・・・)
雄大が明日香の両脚を広げた事で、僕の位置からは彼女のクリーム色のショーツと、その中央部分に触れる雄大の指がハッキリ見えるようになった。
ショーツ越しでも明日香の敏感な部分がどこなのか察しがつくようで、雄大は薄い布きれの上からイヤらしい手つきでその部分をグニュグニュと刺激している。
「は・・・んっ・・・」
「脱がすぞ・・?・・・このままじゃパンツ汚れちまうだろ?」
「ば、バカッ!!」
明日香は雄大に力一杯そう言ったが、それでも軽く腰を浮かせて雄大が下着を脱がせやすいように自然に協力してしまっている。
――ゴクッ
僕は生唾を飲み込む。
妹とは言え・・・生まれて初めて「女の子のアソコ」を見るのだ。
――クチュっ
ショーツを脱がされて剥き出しになったその部分に雄大が再び触れると、明日香の敏感な部分から粘着性の音が聞こえた。
「あっ!・・・んっ・・・ふぅっ・・・んっ!」
雄大が右手を動かし始めると、さっきまでとは比較にならないほど艶っぽい声を上げながら腰をクネらせる明日香・・・。
「ん?・・・なにしてんだよ・・・おまえら」
「え?」
雄大は右手は明日香の秘部を弄ったままで僕と真由ちゃんの方を見て言った。
「おまえらがやり易いように、明日香にも協力してもらってんだろっ・・・さっさと始めろっての・・・」
「あ・・・いや・・・でも・・・」
僕はチラリと真由ちゃんの方を見た。
明日香と雄大の行為が始まってからは、それを見るのに夢中で彼女へ視線を向けていなかったのだ。
そこには僕の予想通りに俯いて顔を真っ赤にした真由ちゃん・・・では無かった・・・。
顔は赤いが俯いてはいない。
真っ赤な顔で明日香の恥ずかしい部分を真っ直ぐに見ている真由ちゃんが居たのだ。
(き、興味あるのかな・・・やっぱり・・・真由ちゃんでも・・・)
僕の中の真由ちゃん像は、こうした事に全く興味なんて持たない清廉潔白な女の子だったから少し意外に思う。
「あっ…あっ・・・あっ・・・んっ!!」
だが、明日香が大きな喘ぎ声を出したから僕は再び真由ちゃんから視線を外して雄大の右手を・・・いや、明日香のアソコを見た。
さっきよりも少し激しく指を動かしている雄大。
それに呼応するように喘ぎ声をあげる明日香・・・クネクネとイヤらしく動く腰と、頬をピンク色に染めて快感に歪んだ顔を見ていると、例え妹でも堪らない気分になる。
「ま、真由ちゃんも・・・する?」
僕は勇気の残りを振り絞って隣に座っている彼女へ訊ねる。
「た、拓兄ちゃんがしたいなら・・・真由も・・・いいよ・・・」
拒否される事を半ば覚悟していたが、真由ちゃんはすぐにそう答えてから俯いたままで僕の制服の袖を掴んだ・・・。
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