姉との情欲に耽っていたにも関わらず、僕は第一志望の大学に合格した。
本当にギリギリだったから、入学するまでよりも卒業する事の方が大変かもしれない。
「おめでとう。」
だけど、姉がそう言って心から喜んでくれたから、僕はこの先も頑張って勉強して卒業しようと言う気持ちになる事ができた。
「ありがとう。」
僕は素直にそう言った。
「あのね・・・」
「あのっ・・・」
僕等は殆ど同時に言葉を発してしまい、互いの言葉を遮った。
「あ、なに?」
僕は姉にそう言った。
「あ、いや・・・後で良いよ・・・姉ちゃんこそ・・・なに?」
「私も・・・後で良いや・・・」
僕たちはそう言うと静かに互いの唇を重ねた。
僕は姉に話したい事があったけど、そんな事は後でも良かった。
それよりも時間を大切にしたい。
今日は僕の大学受験の合格発表の日だと言うのに、父は仕事で母はパートだ。
姉だけが、会社を休んで僕を車で合格発表の会場まで乗せて行ってきれたのだ。
父は仕事を休めないと言うし、母が言うには「ドキドキして、とても一緒に合格発表なんか見に行けない」のだそうだ。
父と母にはメールで合格した事を知らせた。
2人からは早々と「おめでとう」と言う返信が帰ってきたから、全く気に留めていなかった訳でもないのだろう。
だが、そんな事よりも・・・。
父と母が不在で、姉だけが居る自宅。
こんな事はそうそうある事ではない。
僕と姉は時間を惜しむように互いの唇を貪りながら、自らの衣服を脱ぎ始めた。
ハッキリと「SEXをしよう」と誘った訳ではなかったけど、姉もとっくにそのつもりだったようで、彼女もまた、自ら衣服を脱いでくれた。
「姉ちゃん・・・」
僕はそう言いながら、自分のベッドに姉を押し倒した。
自宅でするのなんていつ以来だろう。
受験勉強が佳境になると、僕にもそんな余裕はなくなっていた。
しかし、どんなに勉強が大変でも欲求は溜まる。
そんな時姉は、優しく僕を手と口を使って癒してくれた。
今日はそのお返しをしたい。
僕はそんな気持ちで姉の乳房に顔を埋めた。
何度となく揉んだ姉の乳房・・・その感触が随分と懐かしくすら感じる。
「あぁ・・・んっ・・・」
僕の指が乳首に触れると姉は小さく声を上げた。
彼女の身体も随分と敏感になっているようだ。
それは仕方ない事だろうと思う。
いくら姉だって、受験が追い込みに入った数か月の間、自分の身体は全く放っておかれたままで、弟の欲望を処理してあげる為だけに繰り返しフェラチオばかりしていれば、欲求不満にもなると言うものだ。
――チュッ・・・チュッ・・・
僕は姉の身体のすべてを愛してあげたくて、乳首だけでなく、身体中にまんべんなくキスをする。
「あっ・・・あぁっ・・ん・・・」
その度に姉は身体をクネらせる。
やがて身体中にキスをし終えた僕は、元の乳房の位置に戻って、今度はキスではなく、舌を突き出してレロレロっと身体を舐め始める。
キスをしながら廻った姉の身体を、同じ道筋で今度は舌で乱暴に舐め廻しながら移動する・・・。
「あっ・・・翔太っ・・・あぁ・・」
全身を舐めまわされた事で、姉の身体はさっきまでよりも一段とクネクネと反応する。
僕はそうやって、姉の身体を2往復した後で、僕が舐めたくて仕方がなかった場所・・・そしておそらく、姉も早く舐めて欲しいと思っていたであろう場所へ顔を伏せる。
「あっ!・・・あぁっん!!・・・気持ちいいっ!!」
既に十分に濡れているその部分に舌を押し付けて顔を左右に振ってみると、姉の口からは大きな喘ぎ声が漏れた。
「んむっ・・・んっ・・んっ・・・んふぅ・・・っ」
僕はわざとらしくそんな声をあげながら、夢中で姉の蜜壺を舐めまわした。
後から後から溢れてくる姉の蜜で口の回りはベタベタになっていたが、それでもそんな事はお構いなしで舐め続ける僕・・・。
「はぁはぁ・・・す、すごい・・・よ・・・翔太・・・」
姉は喘ぎ声の合間にそんな感想を述べた。
姉に「すごい」と言われた事が、僕は尚更興奮させ、さらに激しい愛撫をさせる快感の螺旋構造・・・。
――ぐちゅっ・・・ペチャペチャっ
必要以上に自分の股間から聞こえてくるイヤらしい音も姉を興奮させているに違いない。
姉の腰が小刻みに前後に動き始めた。
僕は経験から、その動きは姉が果てそうになっている証拠だと言う事を知っていた。
僕は姉の蜜壺に舌を押し付けるようにして、バカになったみたいに左右に激しく顔を振りつつ、中指を彼女の穴の中へ差し込んで、まるでこれ以上蜜を垂れ流すなと言わんばかりに栓をする。
秘穴に栓をされた事が原因ではないだろうが、姉の中で高まってきた快感はそのまま彼女の身体の中に溜まってゆく・・・。
「あっあっあっあっ・・・い、イクっ・・・翔太・・・イクッ・・・」
「んむぅっ・・・い、いいよ・・・イッて・・・姉ちゃん・・・イッてっ」
僕はこれ以上はムリと言う速さで顔を左右に振り中指を彼女の蜜壺へグチュグチュと突き立てる。
「・・・い、イクっ・・よ・・しょう・・たっ・・・イクっイクっイクっ・・っっっ!!!」
行き場を失った姉の欲望は、彼女の体内に溜まり、やがて姉の全身を震わせた。
――ビクッ・・・ビクビクっ!
腰を浮かせて激しく腰をビクつかせた後で、両足をピンっと這って、数回同じように身体をビクつかせる姉・・・彼女が果てる姿を見るのは勿論初めてではないが、こんなにも派手にイク姿を見たのは初めてだ。
――はぁはぁはぁ・・・
そして僕の部屋の中には静寂と姉の呼吸する音だけが続く。
「す、すっごい良かった・・・」
姉は乱れた呼吸のままで、僕にそう言って笑った。
「すごいってどれくらい?」
「すごくすごく・・・真っ白になるくらい・・・すごかった・・・」
「ホント・・・?・・・」
「ホントだよ・・・お姉ちゃん、おかしくなっちゃうよ・・・」
「良かったよ・・・姉ちゃんが気持ち良くて」
「翔太・・・」
「ん?・・・」
「好き・・・」
「ん、俺も・・・」
僕は寝転がったまま、まだ肩で「はぁはぁ」と呼吸している姉の唇に軽く自分の唇を触れた。
「今度は・・・お姉ちゃんがシテあげるね・・・」
姉は、快感の余韻を引きずって、ダルそうな身体を起こしながらそう言った。
「いや・・・良いんだ・・今日は・・・」
僕はそれを制して、再び姉を寝転がらせる。
「なんで?」
「受験勉強の間は俺ばっかりシテもらってたから・・・今日は俺がシテあげたいんだ」
「もう十分してもらったよ・・・」
「まだ・・・もっとシテあげたいんだ」
僕はそう言うと、先ほどまでの行為でヌルヌルになった姉の蜜壺に今度は2本の指を突き入れた。
「ちょっ・・・あっ・・あぁっ・・んっ・・・」
不意をつかれた姉は再び大きく喘ぎだす。
「ま、待って・・・もう、ホントに・・・変になっちゃうぅ~・・・」
姉は甘えた声でそう訴えてくる。
それが逆効果だと言う事に気が付かないのだろうか。
そんな事を言われれば、男としては「彼女を変にしてみたい」そう思うだけだ。
――グッチュ、グッチュ・・・
「あっ、あっ・・・」
リズミカルに響く、淫猥な音に合わせるように姉の可愛らしい喘ぎ声。
そうしているうちに、再び姉の腰が少し前後に小刻みに動き出した。
一度果てている為か、2度目は以外なほどにすぐイキそうになっているようだ。
僕はそれを見届けると、指を姉の蜜壺から抜いて、代わりにその部分へ舌を這わせ始める。
と同時に、準備してあったコンドームを感触だけで封を開け、見もせずに自らの男根へ被せる。
姉弟で繰り返した情事は、僕にこんな事もできるようにさせていた。
指で中を掻きまわされる感触から、入り繰り付近をヌルヌルとした舌に舐めまわされる感触に変わっても、姉の喘ぎ声と小刻みな腰の動きは変わらなかった。
彼女は目を瞑って快感に耽っていたから、僕がそこを舐めながらコンドームを装着して、いつでも挿入できる状態にある事を知らなかっただろう。
僕は姉のその部分から顔を離した。
突然、与えられていた快感をストップされた姉は目を開けて僕を見た。
と、その刹那、僕は姉の中に自分のモノを捻じ込む。
「え?・・あっ・・・ひゃ・・んっ・・」
予想外に男根が突然自分の中に侵入してきた事に驚きとも快感ともつかない表情で僕を見つめる姉・・・その顔は紅潮している。
「あっ・・あっ・・あっ・・・そ、そんな・・・いきなり・・・あぁ・・すごいっ」
姉は半泣きのような喘ぎ声をあげていたが、僕は構わずに腰を彼女に向けて打ち付けはじめた。
――パンっパンッ
――ギシ、ギシ・・・
僕が腰を打ち付ける音とベッドの軋む音・・・それに何だか解らなくなってしまって、泣きそうに喘ぐ姉の声・・・。
「ダ、ダメ・・また・・・お姉ちゃん・・またイキそう・・イク・・イク・・・イクぅっっ!!」
姉は今度は僕に突かれながら、さっきと同じように身体を震わせて果てた。
しかし、僕はそれでも容赦なく彼女を突き続ける。
結局姉は、この後僕が果てるまでの、ほんの15分ほどの間に、さらに2回果てて、最後はグッタリと動かなくなった・・・。
※※※
「しょ、翔太・・・」
「ん?」
姉は、まだ焦点の定まらないような顔をして僕に話しかけてきた。
ここが自宅である事と、母はあと1時間は戻らないという事実が、久しぶりに僕等にSEXの後の余韻を与えてくれていた。
「お姉ちゃん、翔太にお話しあったんだ・・・」
「ああ、俺も・・・姉ちゃんに話があるんだ」
そして、しばらく互いの次の言葉を待って静寂が続く。
「翔太から・・・いいよ・・・」
僕は姉の話を先に聞きたいと思ったが、全裸のままで尚、はぁはぁと乱れた呼吸の続く彼女を見て、自分が先に話そうと決めた。
「姉ちゃんの会社と俺の大学・・・近いんだ・・・」
「うん・・・」
「だから・・・大学に受かったら言おうと思ってたんだ・・・」
「うん・・・」
「姉ちゃん・・・家を出て、一緒に暮らそう。俺、学生だけどアルバイトくらい出来ると思うから、だから・・・一緒に暮らそう」
僕はずっと考えていた事を姉に初めて話した。
「うん・・・」
姉は「うん」とだけ言って、俯せになって顔を枕に埋めた。
「姉ちゃんは?姉ちゃんの話って何さ・・・」
「何でもない・・・」
「ずりぃ~ぞ。気になるだろ~・・・言えよ~・・・」
姉はしばらく黙っていたが、やがて枕から顔を離して僕を見た。
その目には涙が溜まっている。
全く泣き虫な姉だ。
「同じだよ・・・」
「え?」
「翔太と同じ・・・翔太があの大学に合格したら一緒に暮らそうって・・・そう思ってたの・・・」
「じゃ、何で泣くんだよ・・・」
「翔太がお姉ちゃんと同じ事考えててくれた事が・・・嬉しいの・・・」
家を出て一緒に暮らすとなると、両親にもきちんと相談しなければなるまい。
とりわけ母は僕等の関係を知っている。
家を出て2人で暮らす・・・となると「同棲します」と言っているようなものだ。
その過程で、きっと父にも2人の関係を話さなければならないだろう。
でも、それは仕方がない。
ちょっとした姉の戯(たわむ)れから始まった僕たちの関係は、もう戯(たわむ)れではなくなった。
それ相応の責任が伴う事も、世間の反発に合う事にも覚悟は出来ている。
だけど、隣にいつも姉がいてくれれば怖いものなんかない。
「今夜・・・父さんと母さんに話そう。一緒に暮らしたいんだって。きちんと・・・姉弟としてじゃなく・・・愛し合っている者同士として一緒に生きて行きたいって・・・そう話そう」
もう戯れにするのは止めにして、きちんと前に進もう。
僕は心に決めて、姉にそう提案した。
姉は、せっかくの可愛い顔をクシャクシャにして泣きながら大きく頷いて僕に身体を預けながら「嬉しい…」と一言言った。
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