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凛 騎 応 変!

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□ 姉遊戯(完結) □

エピローグ …それからの僕たち…

エピローグ




「は、早く開けて見てよ・・・それ・・・」
「よ、よし・・・開けるぞ・・・」

僕は何の色気もない封筒の口をビリビリと乱暴に開け、中に入っているA4の紙切れ一枚に書いてある文章を丁寧に読んだ。

「ね、ねぇ・・・なんだって?なんだって?」

姉がその文章を横から覗き込む。
僕は意地悪にその紙切れを見せないようにして姉を見た。

「ねぇ・・・早く教えてよ~。翔太が居ない間に勝手に開けたら悪いと思って、我慢してたんだよ~お姉ちゃん・・・」

僕が帰宅すると、姉はテーブルの上にこの封筒を一枚置いて、その前の椅子に腰かけたまま、じぃ~っと封筒を見つめていた。

その封筒には、僕が先日受けた某企業の名前が記されている。

採用か不採用か・・・それが、この封筒の中に入っている紙切れに書かれているのは明白だ。

「ねぇってば~・・・どうだったのよ~・・・教えてよ~」

「うん・・・あのね・・・じ、実は・・・」

僕は持って回った言い方をして、わざとらしく間を空ける。

「そ、そっか・・・仕方ないよ・・・この不景気だもの。他にも受けてる所あるでしょ?第1希望の会社がダメでも・・・ほら、ね?」

僕の態度を見て、不採用通知なのだと勝手に決めつける姉。
僕はそれを待ってからニヤリとして姉に言った。

「採用だって」
「え?」
「だから・・・採ってくれるってさ。ほら・・・」

僕はそう言いながら採用通知を姉に見せた。
予想通りに採用通知を見ながら、みるみる大きな目に涙を溜める姉・・・相変わらず泣き虫だ。

「良かった・・・良かったね~・・・翔太・・・」


僕と姉は、僕の大学合格を機に自宅を出て、姉の会社と僕の大学の中間あたりに部屋を借りた。

道のりは平坦ではなかった。

父と母に姉と2人で自宅を出たいと言った夜。
父は簡単に賛成してくれたが母は渋った。
当然だ。母は僕等の関係を知っているのだから・・・。

渋る母に父が「良いじゃないか。優奈が翔太と暮らしてくれるなら、経済的にも助かるだろう?」そう言った時、母は覚悟を決めたようだった。

事実を知った父は、最初、魂が抜けたような表情を見せたが、そこから回復すると僕を思い切り殴り、返す手で姉を平手打ちにした。

母がそれを泣きながらすがりついて止めてくれた。

僕は殴られるくらいの事は覚悟していたが、まさか姉まで殴られるとは思っていなかったから、自分でも訳が解らなくなるほどに頭に血が上っていて、気が付くと父に掴みかかっていた。

それを今度は姉が泣きながら僕にしがみ付いて止めた。

(修羅場ってこう言う場面を言うのだろうな・・・)

冷静になってから僕はそう思った。

しばらくの間、僕と姉は、母にそうしたようにお互いの真剣な気持ちを父に話した。
だが、元々年齢よりも古い考え方の父である上、真面目に服を着せたような人だ。
簡単に納得してはくれなかった。

僕と姉は、父の賛成を得られないままで、2人で住める部屋を探し始めた。

しかし、ここでも僕は自分の力の無さを突きつけられる。
姉と2人の生活であっても、部屋を借りるには両親の捺印が必要だと言うのだ。

僕等は、これはと言う部屋に狙いをつけると、仕方なく2人で父に捺印してくれるようにお願いした。

「押す訳ないだろう。そんな物に判なんて・・・」

父は苦虫を噛み潰したような顔のままそう言った。

「頼むよ・・・保証人が必要なんだ。父さんが判を押してくれないと部屋を借りられない・・・」
「自宅から通えば良いだろう。優奈だって・・・今まで通り車で通勤すれば良い」

取りつく島もないと言うのはこの事だ。

そもそも僕等の関係を知って怒り狂った父が、2人で暮らす事に賛成してくれるとは思えなかった。

――ガサっ

その時、保証人を記入する用紙を母が手に取った。
それを台所に持っていく。

「捨ててしまえ。そんなものっ」

父は吐き捨てるように母に向かって言った。

「や、やめてくれよ・・・母さん・・・頼むから・・・捨てないで」

僕のお願いが届いたのか、母はその用紙を再び持って僕の下へ来た。

僕はその用紙を見て目を疑った。

そこには、母の名前と実印が押してあった。

「お、おまえ・・・ど、ど、どう言う・・・」

父は驚きのあまり、目を丸くして母に言った。

「私だって賛成した訳じゃないわ・・・優奈には普通にお嫁に行ってほしいし、翔太にだって可愛いお嫁さんが来れば良いと思うもの・・・」
「じゃあ、何でそんなものに判を押すんだ」
「でも・・・解るのよ・・・」
「何が!」
「お父さんには解らない?この子達の真剣な気持ち・・・」
「・・・。」

父は母にそう言われて言葉を失ったようだった。

「もう少し・・・私達の子供を信じてみましょうよ・・・この子達はきっと幸せになる。そう信じてみましょうよ・・・お父さん・・・」

僕と姉はこうして一緒に暮らせるようになったのだ。

それから、もうまもなく4年・・・。
僕は無事大学を卒業できる見込みもついて、就職活動に勤しんだ。
そうして、今日、希望していた企業から採用通知が届いたと言う訳だ。

この4年間、僕と姉は出来るだけ実家にも顔を出すようにしていた。
母は多少の理解を示してくれていたけれど、父にはまだ認めてもらっていない。
僕等は僕ら自身が幸せになる為には、父に認めてもらう事は絶対条件だと2人で話し合って結論を出したのだ。

最初のうち、父は僕と口も利いてくれなかったし、姉にも冷たかった。

少し父の態度が軟化したのは、僕が成人を迎えて一緒に酒を酌み交わすようになってからだった。

「なぁ、翔太・・・おまえ・・・何て言ったら良いか解らんが・・・優奈を悲しませるような事だけはするな・・・解ったな」

父は僕の顔も見ずに、僕のコップに酒を注ぎながらそう言った。

「うん・・・しないよ・・・絶対・・・そんな事。」

僕は自信を持ってそう答えた。

「まったく・・・まさか最愛の娘をさらっていくのが、大事な1人息子とはな・・・」

それは、素直でない父が僕と姉の関係を認めてくれた瞬間だった。

「父さん・・・ありがとう・・・ありがとう・・・父さん・・・」

僕はそう言いながら、父のコップに酒を注ぎ返した。




「今日はお祝いだねっ!」

何年も前の事を懐かしく思い返していると、姉が突然そう言って僕を現実世界に連れ戻した。

「ん、ああ・・・そんなの良いよ・・・別に」
「ダメだよ~・・・えへへ・・・実はもう買い物してあるんだ~。夕飯の。」
「え?・・・だって、不採用だったらどうするつもりだったんだよ?」
「その時は残念会にしようと思ってっ」

その日、僕は姉の手料理を満足いくまで味わった。



※※※



「ねぇ・・・姉ちゃん・・・」
「なに?」

僕と姉は食事の後でシャワーを済ませて、ベッドに入っていた。

「俺・・・今日から姉ちゃんの事、優奈って・・・呼んで良いかな」
「な、なに?突然・・・」

突然では無かった。
姉は僕にとって姉である事は一生変わらない。
でも、僕はただ好きな人と一緒に生きて行きたいだけなのだ。
その人を「名前で呼びたい」・・・それはずっと考えていた事だった。

だけど、僕は学生だ。
アルバイトくらいはしていたが、生活費の殆どは姉が苦労して稼いできたし、今日まではとても名前でなんて呼べないと思っていた。

勿論、まだ企業の内定をもらっただけで、実際は1円も稼いではいない。

本当は初任給が出てから、姉には名前で呼びたいと言おうと思っていたが、少しのアルコールの勢いと採用通知が届いた嬉しさが、僕を少しフライング気味な気持ちにした。

「べ、別に・・・良いけど・・・」

姉はそう言った。

「優奈・・・」

僕は初めて、姉の名を呼びながら、隣に寝転がっている姉の上に被さってキスをした。

――チュッ・・・

それはまるで中学生同士のような可愛らしいキスだったが、始めて僕に名前を呼ばれながらキスされた姉の顔は真っ赤だった。

「な、なんか照れるね・・・」

姉は照れ隠しにもならないセリフを口にした。

「優奈・・・優奈・・・優奈・・・」

僕は何度も何度も姉の名を呼びながら、彼女のパジャマを少しずつ脱がし、最後には下着もすっかり脱がせた。

「なんか・・・恥ずかしいよ・・・」

相手の名を呼ぶだけで、こんなにも初々しい気持ちになれる事に僕は驚いた。
まるで初めて姉を抱いた・・・あの日のような気持ち・・・。

僕はあの日と同じように、彼女の大きくて・・・白い・・・キレイな乳房へ手を置いた。

それから、それを壊さないように丁寧にゆっくりと柔らかさを手の平で感じる・・・。

「優奈・・・」
「あぁ・・・」

僕が姉の名を呼びながら手をゆっくりと動かし始めると、姉は小さく声を上げた。

何度も何度も感じた事があるはずの、姉の乳房の柔らかさ。
それが何だか今日はやけに新鮮に感じる。

「翔太・・・」

今度は姉が僕の名を呼びながら、僕のパジャマを脱がそうとする。
僕は姉の小さな手が僕のパジャマを脱がしやすいように少し腰を浮かせて協力する。

――ギュッ

全裸になった僕は、同じように全裸の姉を強く抱きしめた。

(柔らかい・・・)

自分の身体全体で感じる姉の身体の感触。
乳房は勿論だが、女性らしい身体の姉を抱きしめると、そこ以外も柔らかく、これ以上力を入れて抱きしめると壊してしまいそうだ。

――チュッ・・・

僕はもう一度姉に軽くキスすると、いきなり彼女の秘部に指を這わせた。

――くちゅっ

どうやら、新鮮な気持ちになっているのは僕だけではなかったらしい。
姉もまた、名前を呼ばれながら抱かれようとしているだけで、初々しい興奮を感じているようだった。

「あっ・・・翔太っ・・・あぁ・・・」

姉にとって、僕の指の動きはすっかりお馴染みだろう。
当然だ。姉しか知らない僕の性技は一から十まですべて姉に対応している。

それでも、姉はいつも秘部から蜜を溢れさせて乱れてくれる。
あの、乱れながら僕にしがみ付いてくる瞬間が欲しくて僕はいつも頑張る。

――くちゅ・・・くちゅくちゅっ・・・

2人だけの空間に響くその音も何度となく聞いたが、今日は何だかいつもよりも姉の秘部から流れ出る蜜の量が多いような気がする・・・。

「あっ・・あっ・・あっ・・・」

僕は指の先を使って、彼女の硬くなったクリトリスを弾く。
姉がこうされる事を望んでいるのを十分に知っているから。

「あっん・・・気持ちいいよぉ・・・翔太っ・・・」

こうすると彼女はいつも甘えた声になる。
その後でこう言うのだ。

「ね、お姉ちゃん・・・もう入れて欲しい・・・」

いつもなら、リクエストに従ってすぐさま入れる所だが、今日はダメだ。

「お姉ちゃんじゃないでしょ・・・優奈・・・」
「あっ・・・だってぇ・・・じゃ、何て言えば良いの~・・・あっ・・・」
「何とでも・・・お姉ちゃん以外の言葉なら何でも良いよ・・・」

――くちゅくちゅくちゅ・・・

僕はそう言いながら姉のクリトリスを素早く擦る。

「あっ・・あぁん・・っ・・・い、入れて・・・私・・・もう入れて欲しいの」

姉は自分の事を「私」と言った。
すこぶるポピュラーだが、今まで姉弟として呼び合っていた僕にとっては、その「当たり前」が嬉しい。

――グチュッ・・・ぐちゅちゅぅっ

僕は身体を起こすと素早くコンドームを着けて、彼女の中へ自分の怒張したモノを捻じ込んだ。

「あっあぁぁっ!・・・入ってきたっ・・・翔太のっ・・・」
「気持ちいい・・・?・・・」
「うん・・・翔太のっ・・・か、硬くて・・・大きくて・・・気持ちいいっ!」

――ギシッギシッギシッ

ベッドが軋み始めた。
2人で暮らし始めた時は、何となく自宅にあったそれぞれのシングルベッドを持ってきて、それを使っていた。

このベッドは昨年、2人で相談して買ったばかりの比較的新しいダブルベッドだったが、繰り返される僕等の激しい行為のせいで、最近はよく軋むようになった。

「あんっ・・あんっ・・・あっ・・ん・・っ・・・」
「う、あぁ・・・姉ちゃん・・・そんなに締め付けたら・・・俺・・・」
「し、知らないよぅ・・・勝手にそうなっちゃうんだもん・・・」

姉自身は意識していないようだったが、彼女の膣はいつになく僕のモノをキュウキュウと締め付けていた。
それが僕により一層の快感を与える。

「あっ・・!・・・いい・・・」
「ゆ、優奈・・・俺も・・・すごく・・・」

僕等の寝室には、ただグチュグチュと言う卑猥な音と、ベッドの軋む音・・・それに男女の吐息だけが響き渡る。

「優奈・・・俺・・・もうっ・・・」
「わ、私も・・・もう・・・イキそう・・・」

――ギシッギシッギシッ…

一層激しくベッドが軋む。

「翔太っ・・・イクっ・・・いくっ・・・イクっ!!・・・」
「優奈っ、優奈っ・・・あぁっ・・・優奈っ・・・出すよっ・・・」

「・・・っ!!!」

僕等は互いの名を呼び合いながら2人殆ど同時に身体をビクつかせた。

「優奈・・・愛してるよ・・・」
「私も・・・翔太・・・」

そうしてもう一度、名を呼び合いながら甘い言葉を囁き合う・・・。


僕たちは姉弟だ。

その事実は未来永劫変わらない。

近親相姦・・・世間から見ればその一言だろう。

でも僕は「姉を好きになった」訳じゃなく「好きになった人が、たまたま姉だった」だけだ。

これから先、例え両親が許してくれたとしても、僕等にはたくさんの言われなき中傷や障害が立ちはだかるだろう。

だけど、僕がその事さえ忘れずにいれば、きっと2人はすべてを乗り越えて行ける。

少なくとも僕はそう信じている。


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Date:2011/11/23
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