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凛 騎 応 変!

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□ 伝染する欲望~ブログのみで公開中(完結) □

第14話 …風俗面接の女…

「ったく…!…」

男は苛々とした面持ちで、繁華街のはずれにある古ビルの3階の窓を開け、煙草を燻(くゆ)らせながら呟いた。
何の因果かしらないが、ビルの向かいはラブホテルで、あまり長い事窓から顔をのぞかせているとカップルが訝(いぶか)しげに彼の方を見上げて入っていく。
それが彼を苛立たせていた。

今日は日曜日である。
何の因果で日曜の昼間っから仕事に来なきゃいけないのか…。

(それもこれも、あの女のせいだ…)

男は金融会社の社員だった。
とは言っても、テレビで堂々とコマーシャルを流せるような金融会社ではない。
いわゆる裏金融というやつだ…。

こう見えても、不景気の中で平日も日曜も関係なく忙しい。
ウチのような所から金を借りるなんてバカな奴らだ…と思うが、それだけ世間の景気の悪さは深刻なんだろう。

今、彼が出勤しているのも、1人の女の借りた金の返済期限が、今日の午後3時に迫っているからだった。

そろそろ約束の3時だ。

彼は煙草をくわえたままで窓を開けて眼下に訪れるはずの客人を待っていた。
また、一組のカップルがホテルから出てきた。
男は女の少し前を足早に歩き、女はそれを小走りに追いかけながら男の名を呼んでいる。

「竜一~…どうしたの?…突然黙って~!」

だが、男は何か考え事でもしているのか上の空で聞き流している。
一刻も早く自宅に帰りたいようだ。

(クッ…クッ…クッ…やる事やったら、さっさと帰りたいってか…!?…まぁ、そんなもんだろうよ…)

男は新しい煙草に火を付けながら、眼下にそんな2人の光景を見下ろしていた。
と、足早に歩き去っていく、そのカップルとすれ違うように、こちらへ向かって来る女が見えた。

(やっと来やがったか…)

それが彼の待ち人だった。



※※※



彼女の名前は、日野 梓(ひの あずさ)と言った。

梓も最初から、こんなマズい店でお金を借りた訳ではなかった。
ただ、友人と海外旅行に行きたい一心で有名金融チェーンから借りた,返せるはずのお金が、もう少し…あと少し…と思ううちに膨らんでいき、最初の店へ返す為に次の店から借り、次の店に返す為に、そのまた次の店に借り…それを繰り返すうちに、ここへ来てしまったのだ。

「さて…あと10分少々…3時を過ぎると利息がついて…え~と…総額で501万2,114円になりますが…その前に返済して頂けますか?」

男は梓に向かって言った。
彼女の青白い顔を見れば、そんな大金を持っていない事など聞くまでもなかったが、返済できない…と決まるまでは大切なお客様だ、丁寧に扱わなくては…。

「すいません…お金は…もうちょっとだけ待ってください…」
梓は絞り出すように言った。

「う~ん、困りましたね…待てと言われてもね…こちらも仕事なものですから…私も雇われの身ですし…少し待てばこんな大金が入る宛でもおありですか?」
「それは…」
彼女は口ごもってしまった。
一介のOLである彼女にいきなり500万もの金が一度に入る宛て等ある訳もない。

「きちんと約束の時間にいらっしゃったので、利息だけでも納めて頂けるものと思っていたのですが…それも無理ですかね?」
男は尋ねた。

「今は…持ち合わせが…」
「では、一円も納める事が出来ないのに当社にお見えになった…と、そういう事ですか?…何しに来たんだバカやろうっ!!」
梓がビクゥッと体を固くする。
あくまでもビジネスライクな語り口だった男は、梓が利息すら納められないと知ると途端に豹変して怒鳴りつけた。

「でも…約束の時間に来ないと、会社まで来るって言うから…それで…」
お金は払えないが、会社に来られると困るので来た…と梓は言った。

「当たり前だ…借りたものは返す…子供だって知ってるよ、そんな事…あんたは…え~っと…24歳…良い大人じゃないか…」
彼は、何か書類を見ながらそう言った。
あの書類には何が書かれているのか…おそらく梓の生年月日や年齢だけではあるまい。

「仕方がない…あんまり気が進まないが、強制回収させて頂きます」
男はビジネスライクな口調に戻ってそう言った。
事務的なその口調がかえって梓を恐れさせた。

「強制…?…」
梓は戸惑った。
強制的にとは言っても、梓には強制的に取られるような物もない。

「えぇ…当社の調査によりますと…」
男は先ほどの書類に目を通しながら話し出した。

「まず、あなたの勤め先には退職金の前借制度がありますね」

途端に悪かった顔色が益々悪くなる梓。

「やめて…会社は…仕事が出来なくなっちゃう…」

小声でそう言う梓を無視して男は続けた。
「ただ、前借できるのは現在までの退職金の6割…おそらく足りないでしょうね…不足分については…え~…ご実家は富山県ですね…ご両親は弟さんと一戸建てに住んでいらっしゃる…坪面積は申し分ありませんが、何分富山の外れですからねぇ…これが上手く売れてくれると良いのですが…」

「やめてっ…!…お父さんには…言わないで…っ…お願いよ~」
狂ったように叫ぶ梓。

「弱りましたねぇ…お金は返さない…会社にも親族にも言うな…それではどうする事も出来ませんよ…」
「お願いします…っ…お金は必ず…返しますから…」
懇願するように男にしがみ付く梓。
「そうは言ってもねぇ…」

長い沈黙が続いた…。

スリムなロングTシャツとピッタリとしたジーンズが彼女の身体のラインを浮かび上がらせている。

「解りました…本当に特別ですよ…」
「待っていただけるんですか?」
途端にぱぁっっと彼女の表情が明るくなる。

「いえ…既に返済能力を超えていると判断されるものを待つ事は出来ません」
「え…じゃあ…」
「特別…と言うのは、当社の特別返済プランを適用致しましょう…と言う意味です」
「特別…返済プラン…」
「はい…あなたには、貸借金を返済し終わるまで、当社が提携しているお店で働いて頂きます。そこで得た収入のすべてを返済にあてる…それが、特別返済プランです」
彼は一気に説明した。

一度明るい表情になった梓の顔は再び青白くなった。
こうした所で紹介されるお店…この場合は…おそらく女を売り物にするような所だろう。それが解らないほど子供の梓ではない。
だが解っていても尚、梓は尋ねた。

「お店って…どういう…」
「ソープです」
男は事もなげに言った。

(やっぱり…)

梓は予想していた答えに落胆した。

「他にもキャバクラやファッションヘルスなどありますが、あなたの場合は昼間の仕事もお持ちだ…就業時間が終わってからの数時間しかお店に出れないのだから、ソープでなければ返済できませんよ…」

「ソープ…」

「はい…ソープランドです…なに、一生懸命頑張れば2、3年もあれば完済できますよ」
「2、3年…」

そんなに長い間、好きでもない男に抱かれ続けなければいけないのか…。

「これがダメなら、当社と致しましても、あなたの会社やご両親にご協力頂くしかありませんが…」
男がダメを押すように言った。

「それは…それだけは許してください…私、働きますから…」

「それは良かった…では、今からお店へ行きましょう」
「え…?…今からですか…?…」
「心配しなくても良いですよ…今日は面接だけですから…まぁ、あなた程の器量なら落ちる事もないでしょう。ご両親に感謝しなければ…ね…」
男はニヤリとして言った。

一介のOLが、今日500万円以上もの大金をポンと持ってくる可能性は低いと思っていた。
男は初めから、協力関係にあるソープへ1人新しい女の子を連れて行くと予め連絡してあった…。



※※※



「そんなに緊張しないで…」
とてもソープの責任者とは思えない、インテリな身なりの男は優しく梓に声をかけた。

そうやって梓の緊張を解してから、勤務できる時間帯や条件、彼女の男性経験や今現在の彼氏の有無などを詳細に聞き取っていた。

「ところで、梓さんは得意技などありますか?」
「得意…技…って…」
「例えば、彼氏にフェラチオが上手いと褒められるとか、アソコがキツイと言われるとか…そう言った事ですが…」

責任者の男は、男性を喜ばせる為の性技に長けているか?と言う事を聞きたいらしい。

「そんな…得意って言う訳では…」

人並みの男性経験はあったが、自分でも自信が持てるほど経験豊富と言う訳でもない。
梓はそう返答するしかなかった。

「まさか、フェラチオが未経験と言う事はないですよね?」
男は、それはマズいぞと言った調子で尋ねた。

「いえ…経験は…あります…」
恥ずかしい…初めて会う男に明け透けに男性経験を話さなければいけないなんて。

「いいですか…こうした店はお客様の奪い合いです。有能な女の子を抱えているお店ほど儲かる…それは解りますね…」

梓はゆっくり頷いた。

「では、有能な女の子とは何か…と言うと、それは他にはない得意技があるとか、とても男性を癒してくれるとか…そういう事なんですよ…」

梓は黙って話を聞いている。

「何も店の儲けだけを言っているんじゃありません。女の子自身も、そうやって人気がでてくれば指名料というのが入ります。指名があるのと無いのとでは、同じ1人の客を相手にするのでも、女の子の収入も全然違ってくるんですよ…梓さんの場合は、それだけ早くお金を返し終える事が出来ると言う事です」

だから、一生懸命に客にサービスするんだぞと言う意味で彼は梓に言ったのだが、梓には今一つ伝わっていないようだ。
仮にも彼はここの責任者である。
店の評判や収入を落とす事になればオーナーに顔が立たない。

「…梓さん…面接は終わりです…次は実技指導に行きましょう…」
梓が明日から店の戦力となり得るのかどうか…彼は不安になっていた。

「実技…指導…って…」
「通常、他所のお店で勤務経験のある女性なんかでは省くんですが、梓さんは初めてですし、それにこの仕事が好きでやる訳ではないでしょう」
大きく頷く梓。

「でも、当店にいらっしゃるお客様は決して安くはないお金を支払って、一時の快楽や癒しを求めにくるのです…嫌々であっても、当店の求めるレベルの仕事はして頂かなければなりません…それが出来ないのでは梓さんに当店で働いてもらう訳には…」

話が入店できないかもしれない…と言う方向に向いてきた。
しかし、ここで面接に落ちると会社や…両親に知れてしまう…。

「私…あの…一生懸命やりますからっ…だからっ…」

「結構…では、そのやる気を今から見せて頂きます」
責任者の男はそう言うと梓を促して立ち上がり、事務室として使っている小部屋から、薄暗い部屋へ梓を連れて行った。



※※※



「いらっしゃいませ…」
梓は責任者の男に向かって三つ指をついて丁寧に挨拶をした。

それから自分で裸になり、そのままの姿で責任者の男の衣服を脱がす。

「そうそう…それで良いですよ…だが、通常お客さま1人あたりの時間は90分です。時間を見ながら手早くしなければ、お客様を満足させる時間がなくなってしまいますよ」

そんな注意を所々に挟みながら、実技指導は続いていく。

梓は小さく促すと、責任者の男を促して浴室へ行き、彼を中央の凹んだ特殊な椅子…いわゆるスケベ椅子…というのに座らせた。

「もっと強くおっぱいを押し付けてください」

梓は責任者の男に言われるまま、泡のついたスポンジで彼の背中を洗ってから、自らのムネをその背中に押し付ける。
それから自分の股間にも泡をつけて、彼の腕を跨ぐように指示された。

「そのまま、腰を前後に振ってお客様の腕を洗うんです。梓さんの陰毛がちょうどスポンジ変わりになるように」

責任者の男はそう命じた、俗にいうタワシ洗いと言う奴だ。

「早く…時間が勿体ないですよ…」
なかなか腰を振る事が出来ない梓に責任者の男はそう言った。

渋々と腰を振る梓。

「それじゃあ、ダメだ…もっと大きくお客様の腕全体を往復するくらい腰を振らないと…」
「はい…」

梓は素直に返事をすると、中腰のままの苦しい姿勢で大きく腰を前後に振った。
ふと、浴室内の大きな鏡に目をやると、さっき会ったばかりの見知らぬ男の腕を全裸で跨ぎ、ヘッピリ腰で股間を使って洗う自分の姿…自然と涙が溢れてきた。

「泣きながらお客様にご奉仕する女の子はいませんよ。どんなに辛くてもお客様の前では笑顔っ!大原則です!」

恥ずかしい自分の姿を鏡で見て涙が止まらない梓に向かって男は容赦なく言った。

「すいません…」
しかし、ここで雇ってもらえなければ、梓は地獄に落ちてしまう…会社はともかく、両親の住む家までも取り上げるなんて…そんな事には絶対にしたくない。
自分で何とかしなければ…。
そんな気持ちで彼女は素直に返事をした。

両腕を自分の股間で洗い終わった梓は、次に男のペニスをキレイにする手順を教わった。
責任者の男の陰嚢…いわゆる玉を包む袋の部分、竿、尻の穴まで丁寧に洗う。

「もう良いでしょう…」

そう言うと、責任者の男は梓と浴槽に張った湯の中へ向かい合う形で入った。

「浴槽の中で正坐してください」
自宅で入浴する時と同じように体育座りで湯につかる梓に男はそう言った。

それから、正坐した梓の膝の上に腰を置いて浮かせる…水面から責任者の男のペニスが顔を覗かせた。

「そのまま顔を近づけて…フェラチオです…」

風俗用語では潜望鏡…と言うやつだ。
梓は大人しく責任者の男のペニスに顔を近づけて舐め…しゃぶった…。

「全然、ダメです…」

梓は彼氏にするのと同じようにフェラチオしたつもりだったが、責任者の男はそれではダメだと言う。

「まず右手が遊んでいます…右手は玉の部分を優しく握ったり、肛門を刺激したり…休めてはいけません」

言われた通りにサワサワと右手で男の袋や肛門を触ってみる梓。

「それからフェラチオ…もっといやらしく音を立てて…それから時々、お客様の目を見つめながら…おいしそうに…」

おいしそうに…と言われても実際おいしいものではない。
だが、今の梓には何も拒否する権利がない。

なかなかいやらしい音を出す事は出来ないが、それでも時折責任者の男の目を見つめながらフェラチオするうちに、男のペニスは硬くなった。

「まぁ良いでしょう…」
男はそう言って、次に浴室内に立てかけてあったエアマットを敷いて、梓にローションの作り方を教えてから、自分の身体にそれを塗りつけるように指示した。

「塗ったら…身体全体を使ってお客様の身体にローションを塗りたくるんです」

梓は仰向けに寝転がる男の身体にしがみ付いて、一生懸命自分の身体を押し付けた。

「おっぱいを押し付けるだけではダメです…もっと全身で、身体をクネらせるようにイヤらしく…」
そう言う男。

梓は、一層激しく全身を男に押し付ける。

「少し、イヤらしさが足りませんが…まぁ、追々身に付くでしょう…」

男はそう言うと、自分と梓の身体のローションをシャワーで洗い流すように指示した。



※※※



「ここからは、お客様次第なんですよ…攻める事が好きなお客様もいるし、逆に攻められたいお客様もいる…」

男と梓はローションを洗い流してベッドの上にいた。

「お客様が攻め好きな場合は良いでしょう…いつも彼氏とSEXをする時とそう変わらない…今日は梓さんが攻める立場を練習しましょうか…」
男はそう言った。
黙って頷く梓。

「まずはフェラチオです…さっきの浴槽と違って、ベッドの上ならいつもと同じように出来るでしょう…やってみてください」
ベッドの上で大の字になったまま、そう言う男の股間へ梓は素直に顔を埋めた。

(ここまで来て不採用になる訳にはいかない…)

その思いが恥ずかしさを上回って梓を大胆にする。

「…そうそう…上手いじゃないですか…こっち見て…そう…もっとおいしそうにしゃぶるんです…そうです…上手いですよ…」
ベッドでの梓は、どうやらこの男のお眼鏡にかなっているらしい。

「梓さんも濡れていない状態だと、挿入の時に辛い思いをします…なるべくお客様に舐めてもらうなりするように仕向けましょう…」

だが、どうしたら良いのか梓には解らない。

「そのまま…フェラチオしたままで、お尻をお客様のほうへ向けてみてください」

恥ずかしさを押し殺して裸の尻を男の方へ向ける梓。

「そうです…そこで一旦止まってお客様の反応を見ます…梓さんのアソコに興味のあるお客様であれば、必ず触ってくるはずです…」
そう言いながら梓の陰部に指を這わせる男。

「さぁ…お客様が梓さんのここに指を這わせてきましたよ…興味があるようです…舐めてもらいましょう…」

梓は、少し考えてから男の顔を跨いだ…シックスナインと言う体制だ。

「ジュルルッ、ジュル…」
男が梓のアソコを音を立てて舐め始めた。

「あっ…」
こんな状況だと言うのに、一筋の快感が梓を通り抜けた。

「ほら…口の動きが止まってますよ…止めてはいけません…」

言われて再び男のモノを咥える梓。
だが、気持ち良い…さすがにこんな仕事をしているだけの事はある。
男は女性の攻め方を心得ているようだった。

程なくして
「あぁ…っ…」
再び喘ぎ声とともに男のモノを口から離してしまう。

「気持ち良いですか…?…喘ぎ声をお客様に聞かせる…と言うのも大切です。しかし当店ではワザとらしい淫語を連発したりする事を禁止しています。あくまでも自然に…それがお客様を興奮させますからね…」

ワザとらしいなんてとんでもない…梓は本当に感じていた。
自然と喘ぎ声が増えていく。

「あ…んっ…あっ…あっ…あぁ…」

「そろそろ…良いでしょう…」

男は上に乗っている梓を一度避けるとそう言った。

「ではそのまま、私の上に跨ってください。騎乗位と言うやつです。やった事はあるでしょう?」

梓は無言のまま頷いた。

「同じように跨って、自分で僕のペニスを入れてください…ただし、今日は騎乗位のみです。このまま、僕が発射するまで梓さんには上で動いてもらいますよ」

実際、来店する男の中には、自分は全く動かずに女の子を上に乗せて、自分が果てるまで延々と腰を振る事を求めるお客様もいた。
それは極端な例ではあるが、それでも騎乗位の腰の動きはソープ嬢にとって必要なスキルである事に変わりない。

「くちゅ…」
梓は業務用のコンドームを彼に着け終わると、ペニスを自分の割れ目に当てた。
先ほど舐められた事で十分に濡れているようだ…このまま入れても痛くはないだろう。
梓はそのまま腰を落として、男のペニスを受け入れた。

途端に湧き上がる罪悪感。
これまで、責任者の男に教えられる事を覚える為に精いっぱいだった梓だったが、後はこのまま彼が果てるまで腰を振るだけだ…そう思うと少し余裕が出てきて、今現在お付き合いしている恋人の事を思い出した。

(淳史(あつし)…ごめんね…)

恋人の淳史は同じ会社に勤める同僚だった。
彼に借金の事を告白すれば、どうにか金策に走ってくれて、梓はこんな店で働かなくても良かったかもしれない。

だが、それは出来なかった。
きっと自分の為に何とかしようとしてくれる…そう信じてはいたが、もしかすると見放されて別れる事になるかもしれない。
黙って働けば、淳史に知られる事なく借金を完済できるかもしれない。
梓は万に一つの可能性でも、彼を失うかもしれないような選択は出来なかったのだ。

「ほら…もっと激しく腰を振って…そんな動きでいつも彼は満足しますか?」
男の言葉が梓を現実世界に引き戻す。

「はい…」
梓は一際激しく腰を前後に振った。
感じてはいけない快感が湧き上がってくる。

「…んっ…あっ…」
喘ぎ声を我慢しようとすると不自然な声が出る。

「喘ぎ声を我慢する必要はありませんよ…梓さんの感じる姿を見て、お客様もまた興奮するんですから…」

「あああっ…あんっ…あっ!…」
それを機に堰を切ったように喘ぎ始める梓。

「激しく腰を振るばかりでは先にバテてしまいますよ…強弱をつけて…円を描くようにゆっくりと腰を動かしてみてください…」

「んっ…はぁ…ぁ・・」
激しい腰の振りを止めて、言われた通りに腰をクネらせて円を描く梓…だが、これでも十分に感じる。

「はぁ…はぁ…んっ…」
淳史にも見せた事のないイヤらしい腰つき…。
自分の卑猥な腰の動きが梓自身をも興奮させる。

「あぁ…上手ですよ…そろそろ…終わりにしましょうか…お客様の様子を良くみて、発射の時が近いようなら、また激しく腰を振るんです…」

「あ…あっ…は…い…」
梓は喘ぎ声混じりに返答すると、また激しく前後に腰を揺すり始めた。

「あっ、あっ、あっ、あっ…」
自らの腰の動きに合わせて勝手に出てしまう喘ぎ声。

「よし…そうだ…そう…出すぞ…出すぞ…んっ…!…」
そう言って、そのまま梓の中に放出する男。

「あぁ…っ…はぁ…ん・・っ…」
それとほぼ同時に、小さくピクッとして男のモノをキュゥっと締め付ける梓の秘穴…。
この状況下でイッてしまったのだ。

(淳史…淳史…)

果てながら彼女は心の中で何度も彼氏の名を呼んだ。
助けになど来るはずもない彼の名を…。


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Date:2011/12/07
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