「かしこまりました。明朝のミーティングは延期でございますね?そのようにお伝えいたします。はい・・・はい・・・かしこまりました。それではご連絡をお待ちしております」
僕は男根丸出しのままで、凛とした横顔のまま電話に応対する美貴の姿を眺めていた。こうして見ていると、つい数十秒前まで、跪いて僕にフェラチオしていたのと同じ女性とはどうしても思えないのだ。
でも間違いなく、目の前で電話している美貴は少し前まで、僕のモノを口に咥えて、狂ったように頭を上下に動かしていたのだ。
「明朝の○×ソフトウェアの佐藤様とのミーティングですが、先方の都合が悪くなったとの事で延期になりました。代替えの日程は、追って先方からご連絡いただけるそうです」
「あ・・うん、解った」
テキパキと手帳を書き直しながら、僕へそう伝える彼女。しつこいようだが、さっきまでと同じ女性とは思えない。
「中途半端で失礼いたしました。続きをさせていただきます」
しかし、美貴は、手帳を書き終えると、再び僕の足元へ跪きながらそう言った。
「うん・・・」
電話は3分程度かかったけれど、それでも僕のものは一切硬度を失わないまま、おもいきり天井へ向けて屹立していた。
僕の男根を右手で握る美貴。
僕は次にくるであろう、彼女の温かな口内の感触を待ち構えたが、彼女はいっこうに僕のモノを咥えてはくれなかった。
どうしたのかと、視線を彼女に向けると、美貴は屹立した男根を握ったまま、黙ってそれを見ている。
「あの・・・どうか・・した?」
僕にそう訊ねられて、ハッとする彼女。
「あ、いえ・・・すいません・・・それでは続きを・・・んっ・・ふぅ」
「う・・・っ」
――ヌポッ・・・クポっ
ゆっくりと上下に動き始める彼女の頭を眺めながら、再び快感の世界に足を踏み入れる。
――クポっ、ジュルっ、クッポっ
再び、それが当然であるかのように僕のモノへの奉仕を開始した彼女。しかし、僕のモノを咥えて、数回頭を上下に揺らしただけで、再び彼女はフェラチオを中止した。
「あの・・・」
それから、物欲しげに僕を見上げる。
「ん?」
「入れても・・・構わないでしょうか・・・」
「え?」
さすがに僕は狼狽えた。
彼女に口で奉仕してもらっているだけでも、隣室の社員にバレやしないかとヒヤヒヤしていたのに、事も有ろうに彼女は、その屹立したモノを自分の秘肉に収めたいと言う。
「でも、隣にバレたりしたら・・・」
僕はそう言った。
別に彼女とSEXしたくない訳じゃない。それどころか、出来る事なら最後までしてしまいたい気持ちは僕だって同じだ。
だけど、いくら自分の起業した会社だからといって、採用したばかりの女性社員・・それも人妻を相手に会社でSEXしていた事が明るみに出れば、僕だって無事じゃ済まない。
「静かにしますから・・・」
「でも・・・」
「ダメ・・・ですか?」
「お願い・・・します。私も、アレから1回もシテないの・・・もう我慢できない・・・」
「アレから」の「アレ」がいつを指すのかはすぐに解った。つまり、先日のクラス会で僕とSEXしてから、彼女は夫とも関係を持っていないと言うのだ。
経済的な問題も、彼女が僕の会社に勤める事で少しは緩和されたはずなのに夫婦仲は回復していないのだろうか。
「夫は自分が無職なのに、私が会社勤めになったものだから、余計にプライドを傷つけたみたいで・・・」
彼女はそう言った。彼の気持ちは解らなくもない。男には男のプライドと言うものもあるだろう。それが原因で美貴と夫の間には夫婦の性生活がアレからも一切ないのだと言った。
「だから、お願いします・・・取締役・・・コレが欲しいの」
そう言いながら、僕は何も返答していないのに、下着をスルスルと脱ぎ捨てる彼女。そうしたかと思うと、やおら椅子に座っている僕を向かい合う形で跨いだ。
――ネチっ
そのままの姿勢で、彼女は右手で僕のモノを握ると、その先端を自分の秘部へ導く。先端がそこへ当たると、水っぽい卑猥な音がした。僕は彼女に指一本触れていない。彼女はただ僕のモノを咥えていただけだと言うのに、説明の必要がないほどにそこはヌルヌルに濡れていた。
――ヌチュっ、ヌチュチュっ・・・
一瞬、ヌルリとした感触を男根に感じたかと思うと、一瞬にして僕のモノを包み込む温かくヌルヌルとした壺。包み込んだかと思うと、彼女の意思とは無関係にキュウキュウと男根を締め付ける。
「んはぁっ・・・」
――ギシっ
小さく椅子が軋んだ。最近購入したばかりの新しい椅子とは言え、1人用の椅子だ。
こんな風に女性を上に乗せて使用するような作りにはなっていない。
――ギッ・・ギシッ・・・
彼女がゆっくりと腰を動かし始めた。ヌルリヌルリと僕のモノが彼女の秘部に出入りする感触。
ふと彼女を見ると、声は出さないように堪えているが、口は「あ」の形で大きく開いたままで苦悶にも似た表情を浮かべている。
――ヌチっ・・・ニチュっ
時折聞こえる卑猥な音は僕をすごく興奮させたけれど、彼女とは椅子に座る僕に彼女が跨る形で繋がっている。こんな格好で繋がった経験は僕にはないし、それは彼女も同じだったようで、腰の動きが拙い。
(もっと激しくっ)
そうは思っても、激しく腰を動かす事の出来る態勢でもないし、隣室に気を配りながらでは尚更だ。
それでも、彼女の秘部からは後から後からヌルヌルとした液体が溢れ出て、すでにそれは僕のズボンまでも汚してしまっている。
(もう、我慢できない)
「美貴・・・さん」
「は、はぁ・・・っい」
ゆっくりと腰を動かしながら、喘ぎ声とも返事とも言えない声をあげる彼女。
「立ってくれるかい?」
「え・・・で、でも・・・」
「デスクに手をついて・・・お尻をこっちへ向けてよ」
「そんな・・私が勝手に動きますから・・・取締り役はお座りになっていてください」
「いや、僕がそうしたいんだ。嫌?」
「いいえ、取締役がそうされたいのなら、私はどんな格好でも・・・」
そう言って、一旦僕から離れる彼女。
僕が挿入しやすいように、少しタイトなスカートを腰まで自分で捲りあげ、すぐに言われた通りにデスクに手をつき、白い尻をこちらへ向ける。
見下ろせば、大腿までヌラヌラとした愛液で汚れている。
僕は端末を操作して、適当な音声ファイルを再生した。少し不自然かもしれないが、アプリのミュージックファイルを自分でチェックする事もあるから、まぁ、隣室の社員達は何とも思わないだろう。
この音で、これから部屋に響き渡るであろう音を少しでも掻き消したかったのだ。
――ヌチュっ・・・ヌルルルルっ
「あっ・・・あぁ・・んむぅ」
僕が後ろから一気に挿入すると、彼女は思わず喘ぎ声を発した。それから、慌てて自分の右手で口元を抑える。
――ヌッチュ、ヌッチュ、ヌッチュ・・・
腰の動きに合わせて、卑猥な粘着音もリズム良く部屋に響くけど、自分で再生した音声ファイルのおかげで、この程度の音には注意を払わなくても大丈夫そうだ。
「あっ・・・はっ・・・はっ」
口元を抑えても、時折漏れ聞こえる彼女の嬉声。
声を出さないように努力しているのに、思わず漏れてしまう・・・そんな感じの声は僕を益々興奮させる。
――パンパンっ
やがて、僕も興奮が最高潮に達すると、僕の腰が彼女の尻に当たって、そんな音が部屋に響くようになった。さすがにこの音はマズいと解っているのだが、気持ち良すぎて腰の動きを止められない。
「とっ、取締っ・・・役っ・・・ダ・・メっ・・・音が・・・聞こえ・・ちゃうっ・・あっ」
音が隣室に聞こえやしないかと気にしつつも、自らの喘ぎ声を抑えられない様子の彼女。
――パンっ・・・パンパンっ
「はっ、はっ・・はぁっ・・・んぅ・・・と、取締・・・役っ・・・わ、私・・・ぅ・・・・い、イク・・・イキ・・ますぅ・・んぅ」
「お、俺も・・・俺も・・・出そうだ」
「な、中・・・中に出しても・・・いいですっ・・から」
人妻の体内に精液を吐き出すなんて行為は良くない。
それは十分に解っている。
何しろ、目の前で僕に尻を突きだしている女性は、僕ではない他人の妻なのだ。
「で、出る・・・中に・・・出すよっ」
「あっ・・・はぁっ・・ぅ・・・はい・・・はい・・・だ、出して・・出してくださいっ」
「で、出るっ・・・うぅっ」
僕は彼女に打ち付けていた腰の動きを止めた。
と、同時に体内に溜まっていたものすべてを彼女の穴から体内に注ぐ。
「あっ・・・っ」
それを受けながら、ビクッビクッと身体を震わせる彼女。
(気持ち良かったけど、次からはホテルへ行こう)
僕は、部屋の入口に目を向け、ボンヤリとそんな事を考えながら、彼女と繋がったままで、放出後の余韻を楽しんでいた。
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