「んっ・・んっ、んっ・・・ふぅ・・っ・・・」
夏休みも中盤になると、姉は躊躇いなく口で奉仕してくれるようになった。
僕は姉が「その気」になるまで、SEXはしないと決めていた。
しかし、悲しいかな、性欲と言うのは時に意思だけではどうにも出来ない事がある。
それは姉の可愛らしい仕草を目にした時。
姉が薄着で家の中をうろついているのを目にした時。
そして姉にかつて彼氏が居た事を想いだす時・・・。
折に触れて僕はどうしようもない性欲を抱えてしまう。
そんな時僕は、恐る恐る姉に「処理してほしい」とお願いする事が出来るようになっていた。
僕としては「処理」と言う言葉に抵抗がないでもなかったし、勿論相手が姉だからそうした行為をして欲しいと思うのだが、今の姉には「処理」くらいの軽い表現の方が良いのかもしれないとも考えるようになっていたのだ。
「姉ちゃん・・・気持ちいい・・・」
「んっ、んっ・・・はぁ、うん・・・良かった・・・」
姉はいつも僕が気持ち良くなる事を喜んでくれる。
「翔太が気持ち良くなってくれるとお姉ちゃんも嬉しいよ・・・」
そうやって直接僕に言うのだ。
だが「愛する人を気持ち良くさせたい」と言う欲望を持っているのは僕も同じだった。
「姉ちゃん・・・」
「ん?」
姉は僕のモノを咥えたまま顔を上げて僕を見る。
「姉ちゃんの胸・・・触っても良い?」
僕は思い切ってそう言ってみた。
姉は少しの間迷っているようだった。
「お願い・・・姉ちゃんの胸・・・触りたいよ・・・」
だが、繰り返し甘えるようにお願いする僕に根負けするような形で、彼女はそれを承諾してくれた。
(あの時もそうだったな・・・)
僕は、今となっては懐かしい中学時代を思い出す。
あの頃も、僕は子供じみた言い分で姉を拝み倒して、彼女のキレイな乳房に初めて触れたのだ。
それと同じ事が繰り返されている。
「優しく・・・ね・・・」
姉は、Tシャツを脱ぎ、薄い黄色のブラジャーを自分で外すとそう言って、自分の乳房を隠していた手を避けた。
あの頃と同じ・・・白くて大きくて・・・キレイな形をした乳房・・・姉の・・・僕だけの姉の乳房・・・それが明るい中、眼前に露わになった。
「うん・・・」
僕はそう返答すると、待ちきれないように両手を姉の両乳房に這わせる。
姉は僕の両手の間から顔を僕の股間に差し込んでフェラチオを再開する。
「あぁ・・・」
両手に感じる重量感と信じがたい柔らかさ・・・それと共に、男根に這わされる姉の舌の感触・・・。
僕は姉にフェラチオをして欲しいとお願いする事は出来るようになっていたが、以前のように毎日のようにして欲しいとは何となく言えずにいた。
だから、今日のこの行為も1週間ぶりだ。
この1週間の間に、姉とSEXをする姿を妄想して何度も自分で処理していたが、何度自分で処理しても、姉の口から与えられる快感は変わらない。
それに加えて、今日は両手に姉の乳房の柔らかい感触も感じている。
僕が早々に果てそうになってしまう事はもはや必然だった。
「ね、姉ちゃん・・・ちょっと・・・休憩・・・」
僕はそう言って姉のフェラチオから逃れるように腰を後ろへずらした。
このままだと彼女の口内に発射して、今日の行為は終了だ。
そうなる前に僕はもう少しの間、姉の乳房の感触を楽しみたかった。
「休憩・・・?・・・」
「うん・・・もう出ちゃいそうだから・・・」
「出ちゃっても良いじゃん・・・」
「いや・・・せっかくだから・・・もう少し姉ちゃんの胸、触りたいもの・・・」
「・・・。」
僕がそう言うと、姉は自らの胸を僕に差し出したままで無言になった。
無言ではあったが、嫌がる素振りも無かった。
僕はそれを良い事に、姉の二つの大きな膨らみの頂点に立つ、ピンク色の突起を優しく摘まんでみる。
「あっ・・・翔太・・・そこは・・・ダメ・・・」
「どうしてさ・・・」
「どうしてって・・・」
僕は手を止める事が出来ない。
ただいやらしく、姉の乳房の一番敏感な部分を刺激しては手を休めて大きく揉みしだき、忘れた頃には再び敏感な部分を弾く・・・延々とそれを繰り返す。
「んっ・・・はっ・・・翔太・・・待つって言ったのに・・・お姉ちゃんの事・・・強制的に「その気」にさせるつもりでしょ・・・」
「そんなことないよ!」
僕は慌てて言った。
実際、そんなつもりは毛頭なく、久しぶりに手に触れる姉の乳房の感触を楽しみつつ、彼女に少しでも快感を与えたい・・・それだけしか考えてはいなかった。
「じ、じゃあ・・・やめるよ・・・」
僕はそう言って、急いで姉の乳房から両手を離した。
「ダメだよ・・・」
「だから、ごめんって・・・もう離したから許してよ・・・」
「ダメ・・・もう許さない・・・」
「ごめんってば・・・怒ったの?・・・」
僕はせっかく元の関係に戻りつつあった姉を怒らせてしまったのかと焦った。
「怒ったよ・・・お姉ちゃん・・・」
しかし、姉はそう言うと立ち上がり、彼女の全体重を僕に預けて圧し掛かってきた。
いくら小柄でも、全体重を預けられると、僕は股間丸出しのままの恥ずかしい格好でベッドに押し倒されるしかなかった。
「ど、どう・・・?・・・」
状況が飲み込めないままで呆(ほう)けた顔をして僕は姉にそう言った。
「翔太のバカ・・・もう・・・しちゃうからね・・・お姉ちゃん・・・」
姉は僕と目も合わさないままそう言うと、僕の来ているTシャツに手をかけて脱がせた。
ベッドの上で全裸になった僕と、上半身だけ脱いで半裸状態の姉。
その姉が僕の上に体重を預けるようにして乗っている。
――チュっ・・・
姉が僕の首筋にキスをした。
――チュッ・・チュッ・・・チュッ・・・
そのまま姉の唇は、僕の胸板、脇腹、大腿と下へ這わされていく。
それと同時に姉が何やらゴソゴソとしている。
薄目で見ると、唇を徐々に下へ移動しつつ、姉は自分のハーフパンツを脱ぎ・・・それからショーツも脱ぎ捨てている・・・。
僕が快感に酔ってその光景を見ていないと思っているのだろう・・・だが、衣服を脱ぎ捨てる姉は、もう片時も待てないと言った様子で、やがてすべてを脱ぎ終えると彼女もまた全裸になった。
「もう・・・入れちゃうから・・・」
姉は一言だけそう言うと、唖然としてただ仰向けに寝転がっている僕の股間を跨ぎ、そのまま一瞬の間もおかずに腰を沈めた・・・。
――ヌチュ・・・ヌチュチュっ
卑猥な音とともに、久しぶりのこの感覚。
暖かくヌルヌルとした肉壁に自分のモノすべてが包まれる感覚・・・。
驚いたのは、僕は姉の乳房を刺激しただけなのに、その結合部が十分すぎる程に僕を受け入れる準備が出来ていた事だ。
――ヌチュ・・・グチュ・・・
それは、僕の耳にも届くこの音が証拠だ。
姉の秘部は間違いなく濡れていたのだ。
「う・・・お・・あぁ・・・」
「あっ・・んっ・・・」
姉と再び一つになる時には、彼女を一生離さないと宣言しよう。
それに、言っても言っても言い尽くせないこの気持ちを、姉が飽きれてしまうくらい繰り返し伝えよう。
そう思っていたのだが、どうやらそんな甘い時間はまだ先になりそうだ。
僕と姉はあまりにも久しぶりのこの快感に酔って、そうした気持ちを伝えあう事もないままに、姉は腰を振り、僕は腰を下から突き上げた。
「あっ、あっ…あっ・・・・しょう・・・たっ・・気持ちいいっ!」
「お、俺も・・・」
姉は最後に2人が身体を重ねた日と同じように、淫猥に激しく腰を前後に振り続ける。
「あっ、あっ、あっ・・・あぁ・・んっ」
久しぶりに耳にする姉の本気の喘ぎ声は相変わらず可愛らしかったが、僕はその中にどことなく「女」の色気を感じるようになっていた。
それは、彼女が高校生だった頃には感じなかったものだ。
繰り返した行為が彼女をそうしたのか、それともただ単に女子大生になって、より「女」になったからなのか・・・その理由は解らない。
だが、間違いなく姉の喘ぎ声は僕の良く知るそれとは少し変わっていた。
「あっ、あっ・・・いい・・・すごいっ・・はぁはぁ・・・」
姉は僕の上で激しく腰を振るあまり、早くも息があがって「はぁはぁ」と大きく肩で息をし始める。
「お、俺も・・・気持ちいい・・・っ・・・」
僕はそう言いながら、下から姉を突き上げる。
「あんっ・・・翔太・・・それ・・・いい・・・」
姉は僕が腰を突きあげると更に気持ち良いようで、そう感想を織り交ぜつつ喘ぐ。
「もっと・・・してぇ・・・下から・・・してぇ・・・」
それから、僕にもっと下から突き上げろと可愛い顔でおねだりする。
僕は姉の要望に応えたくて、姉が宙に浮いてしまうほどに激しく下から彼女を突きあげた。
「あっ・・・んっ・・すごい・・・すごいよぅ…あぁっ!」
――グチョッ・・・グチョッ・・・
2人の結合部から聞こえるその音は、既に卑猥さを通り越して、誤解を恐れずに言えば「汚い音」にすら聞こえる。
だが、いくら小柄な姉でも、その体重を含めて下から突き上げるのはなかなか身体に負担がかかる。
「姉ちゃん・・・今度は俺が・・・」
僕は正常位に戻ろうと思ってそう言った。
「うん・・・」
名残惜しそうに、姉は一旦僕のモノを抜いて、身体を避けた。
それから、てっきり正常位で挿入するために仰向けに寝てくれるものと思っていたのだが、姉はそうしなかった。
無言のままで四つん這いになると、両手をついて、まるで犬のような姿勢になって尻を僕の方へ向ける姉。
確かに僕は「今度は僕が」とした言っていないし、次にどういう姿勢になってくれと言うような事を一言も言っていない。
だけど、まさか姉が四つん這いになって僕を待つとは思いもよらなかったから驚いた。
僕は黙って、こちらへ向けられた姉の尻を両手で掴み、中心部で卑猥な液体を滴らせている穴へ向けて、自分のモノを突き立てた。
「あぁっ!!・・・すごい・・・硬い・・・よ・・・翔太・・・っ」
姉は、騎乗位の時と負けず劣らずと言った激しい喘ぎ声をあげた。
――パンッ、パンっ、パンっ・・・
姉の尻と僕の股間・・・肉同士のぶつかる音が出てしまう事は避けられない。
「あ・・・うんっ・・はぁっはぁっ・・・」
姉は恍惚とした声をあげているが、その表情は、彼女を後ろから突く僕には全く見えない。
ただ一つ言えるのは、姉がこの体位を好んでいると言う事。
もしかすると、彼女は僕が正常位をしようとしているのを知った上で、それでもあえて四つ這いの姿勢になったのかもしれない・・・。
彼女の乱れようは、僕にそう思わせるのに十分すぎた。
「イクっ・・・翔太っ・・・お姉ちゃんっ・・・イクっ・・・!!」
それは、この態勢で挿入してから、それほど時間が経っていないのに姉がそう叫んだ事で確認に変わる。
「いいよ・・・姉ちゃん・・・イッて・・・イッてっ!!」
――パンっ、パンッ、パンッ!
僕はそう言いながら、一層激しく腰を姉の尻へ向けて打ちつける。
「イクっ・・・イクッ・・・イっ・・・クっっっ!!」
姉が四つん這いの姿勢のままで身体を強張らせたかと思うと次の瞬間には、グイッと身体を反り返らせる。
四つ這いで身体を反らせたまま、数秒ビクついた姉は、次には「ドサリ」と上半身をベッドに落とし、クッタリとして尻だけを持ち上げた姿勢のままで動かなくなった。
一方で、激しく・・・淫らな姉を見て、僕にも射精感が迫っていた。
まったく身動きしなくなって脱力した姉を正常位の姿勢に戻すのは面倒で、僕はこのまま・・・彼女がクッタリとしつつも尻を持ち上げたままの姿勢なのを良い事に、その尻に向けて尚も激しく腰を打ちつけた。
「あっ…あっ・・・あっ・・・」
つい今しがた果てたばかりだと言うのに姉は再び喘ぎだした。
だけど、僕にはもう、再び姉を果てさせるだけの余裕はなかった。
「姉ちゃん・・・俺も・・・もう・・・っっ」
「うん・・・うん・・・うん・・・・っ」
姉は返答だか喘ぎ声だか聞き分けられないニュアンスで、ただ「うん、うん」と言うだけだった。
「出る・・・でるよ・・・出るっっ!!!」
僕は大急ぎで、姉の中から自分のモノを抜き去ると、すぐさま右手で自分のモノを扱きたて、先端を姉の白くて丸みを帯びた女性らしい尻に向ける。
――ビュッ・・ビュビュッ・・・
途端に、今までキレイだった姉の尻に僕の精液が降りかかる。
みるみるうちに精液に汚されていく姉の尻・・・。
上半身だけをペタリとベッドにつけて俯せたまま、尻だけを僕に差し出すような姿勢で、さらにその尻に精液をぶちまけられる姉・・・。
その姿は、今まさに射精している僕に追い打ちをかけるような快感を与えた・・・。
※※※
「翔太・・・ティッシュ・・・取って・・・このままじゃお姉ちゃん動けないよ・・・」
久しぶりの大放出の感覚ボンヤリとしていた僕に向かって姉が言った。
確かに、俯せの状態で尻に大量の精液を浴びせられた状態では身動きが取れない。
僕は気怠い身体を一生懸命動かして、机の上にあったティッシュをボックスごと持ってきて、丁寧に姉の尻に飛び散った自分の精液を拭き取った。
「ありがと・・・」
「うん・・・」
姉は自由に動けるようになった後も、僕の方を見なかった。
僕は僕で、姉の方を見る事はできたけど、目を合わせる事が出来なかった。
互いに「してしまった」事をどう受け止めてよいか解らなかったのだ。
僕は嬉しかったけど、姉はどうなんだろう・・・。
本当は今日はSEXするつもりじゃなかったに違いない。
でも、してしまった・・・その事をどう考えているんだろう・・・。
「しちゃったね・・・」
「え?」
「エッチ・・・しちゃったね・・・また・・・」
先に口を開いたのは姉だった。
「うん・・・しちゃったね・・・なんか・・・ごめんね・・・」
僕は一応そう言った。
「謝る事ないよ・・・お姉ちゃんがしたんだから・・・」
「うん・・・」
それっきり2人の会話はまた止まって、僕等は無言のままで衣服を身に着けた。
やがて衣服を着終わると、姉は自然に僕の部屋から出て行こうと扉の前に立った。
「翔太・・・」
「何・・・?・・・」
「整理ついたから・・・お姉ちゃん・・・」
「整理?」
「うん・・・心の整理ついたから・・・もう・・・」
「それって・・・」
姉は振り向いて飛び切りの笑顔を見せた。
「毎日って訳にはいかないけど・・・普通の恋人同士みたいに・・・エッチしよっ!」
姉はそれだけ言うと、照れ隠しのように大急ぎで僕の部屋を出て行く。
僕は、まだ情事の痕跡の残った自分のベッドの上で、無言のままジタバタと手足をバタつかせて喜びを表現した。
この日から僕と姉は「普通じゃない姉弟」だけど「普通の恋人同士」になった。
…女子大生編 完…
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