妻が野本さんに抱かれた。
しかし、それでも僕は満足しなかった。
今の僕の最終目標は3P…野本さんを交えて3人で楽しむ事に変わっていたからだ。
だが、いきなりそこへ持っていくのは危険な賭けで、ここで無理やり事を進めると妻の機嫌を損ねる危険性がある。
僕は人妻専門サイトの住人のアドバイス通りに、まだ慌てずに少しずつ進めていく事に決めた。
最終的な目標からは程遠いが、次の目標は、妻の安全日に野本さんを招いて生でSEXする事…とした。
だが、野本さんとSEXしてしまった事をやや後悔している様子の妻には、それだけでも中々の難問だ。
そこで、僕と野本さんは相談の上で、1~2か月程度、妻を禁欲状態にしてからコトに及ぼう…と言う事になった。
しかし、僕は妻さえ欲求不満状態にしておけば良いので、時々は妻に口での処理だけをお願いしようと思っていた。
ところが、さすがに野本さんはそう度々フェラチオしてもらいにウチに来る訳にもいかない…そこで禁欲生活前最後…と言う事で僕は野本さんを自宅に招くことにしたのだ。
しかし問題は、このことをどうやって妻に伝えるか…しかも野本さんをお招きした日は子供がいる…おまけに先日彼と最後までヤってしまった事で妻はやや自己嫌悪中…。
色々試案した結果「えぇい!!考えていても仕方がないダメならダメで仕方がない。ここは直球勝負だ!」と言う所にたどり着き妻に“お願い”してみる事にしたのです。
※※※
「ねぇ…野本さんさぁ…しばらく遊びに来れないんだって。」
僕は切り出した。
「ふ~ん。何で?」
「なんか仕事忙しくなるらしいよ~」
「ふ~ん。この不景気でも仕事いっぱいあるんだね~」
「そうだね~…寂しい?」
僕は意地悪く聞いた。
「別に~。なんで?」
「いや何と無く…野本さんは寂しいみたいだよ…」
「…どうせHなこと出来ないからでしょ…」
図星だ…。全くその通り。
だが、そのまま図星ですと妻に言う訳にもいかない。
「いや…そう言う訳じゃなくってさ。野本さん独身だから、外で呑む機会はあっても宅呑みの機会ってあんま無いみたいよ。」
「ふ~ん。」
「で、明日さ~忙しくなる前にご飯だけでもウチに食べに来なよって誘っちゃった。」
「えぇ!?なんで今頃言うの~?買い物いかないと何にもないよ~」
前日になって野本さんが来ると言う事を伝えられ驚く妻。
そんな事言われても、僕と野本さんだって昨日の夜に決めたんだから仕方がない。
「いや、全然いつものメシで良いんだって。明後日は俺も野本さんも仕事だからそんなに呑めないし、泊ってもいかないから」
そう言ったのだが、そんな訳にいかない。
明日は昼間のうちに買い物に行くから車を置いてバスで出勤しろと言う妻。
いきなり連れてくると決めた事に少しだけお小言を頂戴する。
「あとさ~…」
一通り、僕に文句を言った後で妻は付けたしのように言った。
だが、妻にとってもこちらが本題だったに違いない。
「ん~?」
「…しないからね。」
「何を?」
「…何って…H…」
前日のうちにクギを刺されたのは初めてだ。
「あ~、しないしない。仕事だってのにあんな深夜まで漫喫に缶詰にされたくないから、俺だって」
「それならいいけどさ…」
「でも、野本さんはHする気で来るかもね」
実のところ、野本さんはエッチではなく、フェラチオだけをしてもらいに来るのだが、それも妻にはまだ言えない。
「え?困るよ~。先に言っておいてよ、しないって。明日は孝太だって居るんだよ?」
「そんな、その気があるかどうかも解らないのに“遊びに来るのは良いけど妻には手を出さないでください”なんて言えないよ~。いくら仲良くたって…」
「言えるよ~!だって、明日になってその気になられても困るよ~私…」
「でもな~…野本さんだって男だしな~。先に言っておいたって、明日になって綾乃を見たら、この間のこと思いだしちゃってムラムラ来るかもしれないよ~」
「ムラムラされても困るよ~それなら私実家行ってるよ…」
「えぇ!?綾乃が居ない所に遊びに来られたって俺どうしたらいいか解んないよ!」
「だって、私いたらムラムラするって言うから~」
この辺りまで話して少し違和感を感じる。
今までの妻なら
「絶対しない!」
「エッチするなら私出てくっ!」
と言いそうな所だが…それがない。
「じゃあさ~。野本さんがムラムラきて暴走する前に1回口でしてあげなよ。そしたらさすがにHまでしようとは思わないんじゃない?」
「なんで~!?孝太が居るのに、口でするのも困るよ~」
「寝かしつけてさえくれれば、俺横で見てるからさ、別な部屋でササッとしてあげたら良いじゃん。」
「えぇぇ!?孝介が外に出ないのにさせる気?やだよ、そんなの~」
「だって孝太が目覚ましたら困るでしょ。誰か横に寝てないと。」
「だから止めようって…」
「いや、俺はどっちでも良いよ?ただ野本さんがね~。目の前にHまでした相手がいるのに堪え切れるかどうか…まぁ、野本さんの理性に賭けようか…」
僕としては、ここまでで会話を終わって、明日“堪えきれませんでした”ってことでフェラになだれ込みで十分だったのだが、会話はまだ続く…。
「賭けとか…困るよ…ホントに…」
「だったら、変なムードになる前にしてあげた方が良いと思うけどな~。もう何回かしてるんだし…俺は構わないよ…綾乃が野本さんにしてあげてる所見るのすげぇ興奮するし…なんかどんどん綾乃のこと好きになる見たいだ。そう言う姿みると。」
「…でも…野本さんにその気がなかったら、損でしょ…」
まぁ…一理ある。
「でも野本さんは間違いなく喜ぶよ…俺もだけど」
「孝介も嬉しいって言うのが解んないんだよね~前から…」
「でも嬉しいんだもん。仕方ないでしょ。」
「でもね~?この間も口だけってことだったのに、結局さ~…アレだったでしょ…」
「あれって何さ…」
「…だから、最後までしちゃったでしょってこと…」
「あ~、そうだね…野本さんだって男だからね…でも、あの時は泊っていく事になってたし、時間も十分あったしね~」
「…私…いくら孝介が嬉しいって言っても、もうああ言うのは困る…」
「解った。じゃあさ、最初から野本さんに明日は口でしてあげるって伝えておくよ。でも時間がないから、そこまでねって。それなら俺も言える。ね?どう?」
僕は、さも譲歩してやった…と言う風に言った。
「孝太は~?」
「俺が見てるってば」
「孝介が近くにいるって言うのもちょっと…」
あと一押しでフェラチオはしてくれそう…。
僕はもう一歩踏み込んで妻にお願いしてみた。
「あのね?綾乃が野本さんに口でしてあげてる所、見てたらダメかな?」
「えぇ!?ダメに決まってるでしょ!?そんなの!」
「でも、毎回カメラごしに見てるんだよ?俺。今回も撮影に集中するからさ…ね?」
「…ダメ…それは出来ない…無理…」
「いつも録画されたやつを見て興奮してるんだよ…明日もカメラごしにしか見ないからさ~」
「…無理!孝介の友達とあんなことして、それをビデオに撮ってるんだよ!?十分変態だよ!?その上、孝介の目の前で野本さんに口でするとかって、あり得ないでしょ!?」
妻は不機嫌なままで子供を寝かしつけに下に降りて行ってしまった…。
※※※
ようやく子供を寝かしつけた妻は、やや不機嫌な様子を引きずりつつも再び2階の僕の居る部屋へ戻ってきてくれた。
「さっきはごめんね…変なこと言って…」
ここは下手に出るべきだと判断した僕は、すぐさま妻に謝った。
「もう良いよ…でも孝介の前でってのはホントに無理だからね…これ以上はホントに…できないよ…」
「さっきも言ったけど、綾乃が俺の為にあんまり頑張ってくれるもんだから、つい調子にのっちゃってさ…」
「…だって…孝介がそうした方が嬉しいって言うから…」
「ありがとうね…ぶっちゃけた話しさ…もう嫌だ?」
僕は尋ねてから、しまったと思った。
嫌だと言うに決まっている。
「うん…出来れば…。口とか手とかって言うのもホントはしたくない…Hは絶対しない。」
「…そっか…正直ちょっと残念だけど、綾乃が嫌なら仕方ないね…野本さんにも何かココまで巻き込んじゃって何だけど、きちんと言うよ…」
明日のフェラチオは無理かなぁ~と思いながら僕は心にもない事を言う。
「…けど…」
しかし、妻は続けて言った。
「それで止めちゃって孝介がよその女の人と同じことするようになったらヤダ…」
「同じ事って?」
「Hしてる所ビデオに撮ったりとか…よその人とHなことするようになったらヤダ…」
「あ~、そう言う事ね。それは絶対ないから…浮気ってことでしょ!?」
「うん…」
「ないない。解ってないな~…他人がどんなHなことしてようと、そんなの見ても興奮しないんだって。自分の大切な人が汚されるって感じが興奮な訳さ…だから浮気はないない」
僕は多少嘘も交えつつそう言った。
「それが解らないんだよ~。普通大切だったら独り占めしたくなるもんじゃないの?…」
「そこはきっと説明しても解ってもらえないんじゃないかな…」
「そんなのズルいよ…ここまでさせといて…ちゃんと説明してよ…」
僕は妻の求めに応じて「ネトラレ」とはどういう事か…なぜそれに興奮するのかと言った部分を延々と説明した。
だが…、
「やっぱり解んないな…」
あっさりと諦めのセリフを吐いた後で妻は別の話題に移った。
「…あのさ~。今まで撮ったビデオってどうしてるの?ちゃんと消してるんだよね?」
ちょっとドキリとする僕。
「うん。何回かは見てるけどちゃんと消してる」
それから、なるべく表情を変えずに嘘をつく。
「…他人に見せたりされたら困るよ…」
「そんな事する訳ないじゃん!!」
我ながらうまく嘘をつけたと思う。
「孝介は普通にHするだけじゃ気持ち良くないの?もう…」
「全っ然気持ちいい…でも綾乃が野本さんにされてる所を思い出したりするともっと気持ちいい…」
「…じゃあ、Hの時は私のことじゃなくて野本さんの事考えながらしてるの?そんなの寂しいよ…」
「いやいやいやいやいや、そうじゃなんだって。野本さんに綾乃がHな事されてるって言う…嫉妬って言うか…そういう気持ちなんだよ…Hしてる時は綾乃のことしか考えてないに決まってるじゃん。」
僕は慌ててそう言ったが。
妻は真面目な顔で何かを考えているようだった。
少しの間沈黙が続く…。
そして…、
「…わかったよ…Hは無理だけど口だけだったら時々野本さんにしてあげても良いよ…」
「本当?マジで?!ありがとう…。何か嬉しいよ俺。」
「時々だよ、時々。遊びに来るたびに…とかは嫌だよ…。」
「良い良い。それで十分だよ~。」
「あと…孝介に見られながらとかは…無理だから…」
「ええぇぇぇぇ…そこを何とか…」
「いや、本当に…それは無理だから…」
「じゃあ、明日は?明日野本さんにしてあげてくれる?…」
「…でも…明日は孝太がいるから…」
「俺、孝太の横で寝てるから…その間にどっか別な部屋で…それならどう?」
また無言でしばらく黙り込む妻…。
それから、
「…うん…解った…」
そう言って妻はコクリと小さく頷いた。
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