「嫌っ・・・やだやだ!絶っっっ対にヤダ!」
性的興味津々の美紅が初めて僕の望みを拒否した。
「なんでさ~、美紅は宏和とエッチするんだから、その間俺は知美ちゃんとエッチしてもいいでしょ?」
「ヤダヤダっ!だったら私だって宏和君とエッチなんてしないもん!」
美紅は、僕が知美ちゃんとエッチするのを強く拒否した。
そもそも、美紅だって宏和と好きでエッチする訳ではなくて、僕が望むから「してあげる」と言う立ち位置だ。
だから、それを交換条件として僕が知美ちゃんとエッチをすると言う図式は、美紅の中では成り立たなかった。
「宏和とエッチする」と言うのも僕の為なのに、その上、目の前で彼氏が浮気する姿を見せられるなんて・・・それが美紅の言い分だった。
(う~ん、美紅が正しい・・・)
どう考えてもおかしいのは僕で、美紅の言い分が正しい。
そう思った僕は、知美ちゃんとエッチする事を諦めるしかなかったのだ。
そうして今、僕達4人は、あの時と同じホテルにいた。
ベッドの上にはシャワーを済ませた宏和と美紅が、バスタオルで身体を隠して座っている。
少し離れたソファに、僕と知美ちゃんが服を着たままで座ってそれを眺める。
「私は良かったんだけどね、木下君なら・・・」
知美ちゃんがニッコリ笑ってそんな事を言うものだから、益々諦めがつかない気持ちになったけれど、こればっかりは仕方がない。
僕は結局、自分は知美ちゃんとのエッチを断念して、美紅が宏和に抱かれると言う事だけを実行する事にした。
僕にとっては、知美ちゃんとエッチをする事は副産物に過ぎず、美紅が僕以外の男に抱かれると言う所が最も興奮するツボになっていたから、必然的にこういう形になってしまったのだった。
「じゃ、始めていいかな・・・美紅ちゃん」
「・・・・・」
宏和が興奮を隠せない様子でそう言った。
それを聞いて、少し離れた位置に座る僕にチラリと視線を向ける美紅。
僕はそんな美紅の心細い視線に向けて、力強く頷いた。
宏和が少し乱暴に美紅の身体を隠すバスタオルを剥いだ。
目の前で彼氏が見ているのに、優しくできないあたり、宏和の興奮は推して知るべしといった所か。
「きゃ・・・っ」
いきなりバスタオルを剥がされた美紅は、小さく悲鳴をあげて、露わになった胸を両手で隠した。
「そんな、隠さないでよ、俺、美紅ちゃんのおっぱい好きなんだからさ」
「で、でも~・・・」
またチラリとこちらを見る美紅。
今度は頷くこともしないで僕は黙ってその光景を見ていた。
これから起こる事への興奮で、最早僕にも余裕がなくなりつつあったのだ。
「触るよ?いいでしょ?」
「・・・うん」
僕が黙っていると、美紅は諦めたように宏和に向き直った。
そうして真正面から伸びてくる宏和の手を黙って待っている。
――ムニュ
離れていてもハッキリと解るほど、宏和は思い切り美紅の乳房を鷲掴みにした。
先日4人同室でエッチした時にも思ったけれど、彼は少し自分勝手なエッチをする嫌いがあるようだ。
――ムニュムニュ・・・ユサっ・・・ユサユサ・・・
それから、思うさま美紅のムネを揉みしだき、その感触を楽しむ。
彼氏でもない男に、いいように乳房を弄ばれている美紅の顔はすでに真っ赤だ。
「でもさ~、木下君、よくOKしたね・・・こんなの」
「こんなの?」
「そう、美紅を宏和に差し出しちゃうなんてさ~、普通できないでしょ!?」
隣の知美ちゃんが足を組みながら言った。
スカートの裾から見える脚は美紅よりも少し細くスラリとしていて、返す返すもこの娘とエッチできないのは勿体ない・・・いや、美紅の方が魅力的ではあるのだが。
「それを言ったら知美ちゃんだって、宏和と付き合ってるのにこんな所に来て・・・同じじゃん」
「宏和はさ~、エロいんだよ、普通の男の子より全然!だから、あいつがこういう事言いだすのはともかく、木下君って美紅にベタ惚れでしょ!?よくOKしたなと思って」
「ん、まぁな・・・」
「もしかして、私とエッチしたくて差し出した?」
「・・・ち、違っ・・・」
「あはは、冗談だよ冗談!美紅の方がおっぱい大きいし、私となんてねぇ?」
「そ、そんな事はないよ、知美ちゃんだって十分魅力的だよ」
「そう?ありがと、でも美紅がダメだって言うから、木下君とはエッチできないねぇ、やっぱり」
「そうだね・・・」
こうして知美ちゃんと並んで話している間にも、美紅と宏和の行為はどんどん進んでいった。
すでに美紅はベッドに押し倒され、宏和は美紅の大きな胸に顔を埋めるようにしながら、時折、チュっチュっと音をたててそこを愛撫している。
僕だけの美紅・・・僕だけの美紅のおっぱい・・・それは世界中探してももう無いのだ。
悲しむべき事なのに、僕は股間が熱くなるのを自覚していた。
タイトなジーンズを履いてきたけれど、それでもクッキリと股間のところに男根の盛り上がりを描いている。
「・・・っ!」
突然、下半身に痺れるような快感が走った。
知美ちゃんが右手を伸ばして、ジーンズの上から男根を摩り始めたのだ。
「と、知美ちゃん・・っ」
「しっ・・・静かに・・・ね?今なら二人とも夢中でバレないって・・・」
「・・・・・」
僕は黙った。
知美ちゃんとのエッチは出来ないけれど、美紅のあんな姿を目の当たりにして何もできないのも辛い。
知美ちゃんがその辛さを少しでも慰めてくれるのなら、僕にとっては有り難い事だったのだ。
「あっ・・・んっ」
ベッド上から、聞き慣れた美紅の喘ぎ声が聞こえた。
その声に視線を向けると、宏和が場所を移動して、美紅の両脚の間に顔を埋めていた。
僕に舐められるときには、恥じらいもなく両脚を大きく開くようになった美紅だが、さすがに初めてエッチをする相手・・・それも学校のクラスメイトとなれば、そうはいかない様子で、不自然に両膝を付けるような仕草をしている。
――チュッ・・チュるっ・・・ピチャピチャ
それでも、その両脚をこじ開けるようにしながら、美紅の秘部を舐める宏和の口元からは、この上なく卑猥な水音が聞こえる。
それは取りも直さず美紅のそこが湿り気を帯びている証拠でもあった。
(美紅・・・興奮しているのか?)
「うふふ・・・もっと硬くなったよ・・・木下君の」
知美ちゃんが小声でそう言いながら、僕のモノを摩る右手のスピードを上げた。
「うっ・・・」
情けない事にズボン越しの刺激でも声が漏れる僕。
それほどに興奮していた。
「美紅ちゃん・・・俺のも、舐めて・・・」
宏和が言った。
僕は思わずビクッと身体を震わせた。
今時、フェラチオはスタンダードな性行為だから、こうなると決まった時から、美紅が宏和に口で奉仕する事になるのは覚悟していた。
しかし、その瞬間が迫ってくると、やはり複雑な心境だ。
なにしろ美紅は僕のモノしか口にした事がない。
それが初めて、僕以外の男根を口に頬張ろうと言うのだ。
「でも・・・それは・・・」
美紅にしても、こうなる事は予想していただろうに、いざ宏和にフェラチオを要求されると躊躇いがあるようでチラリと僕の方を見た。
「あっ・・・知美ちゃん、何してるのっ!」
それから、僕の股間を弄る知美ちゃんを見つけてそう言う。
「まぁまぁ、木下君も辛そうだったからさ」
「だからって・・・っ」
「いいじゃない、エッチしている訳じゃないんだから・・・ね?」
「あ、ああ・・・」
「それに美紅だって宏和に今から口でしてあげるんでしょ?」
「・・・・・」
「美紅ちゃん・・・ほら」
そんな会話を黙って聞いていた宏和も、早く美紅に咥えてもらいたくて我慢できないらしく、軽く彼女の頭を抑えて、自分の勃起した男根へ向けた。
目の前に初めて見る僕以外の男根。
じ~っとそれを見つめる美紅。
そして・・・
――ペロっ
なんの溜めもなく、何かに突き動かされるようにそれをひと舐めした。
一度舐めてしまえばタガが外れたように舌を這わせる美紅。
――レロっ・・ペロっ
もう僕の方へ視線を向ける事もなく、宏和のモノを上からチロチロと舐めたり、裏筋をヌロ~ッと舐めあげたり・・・いつものように奉仕し始めた。
(美紅・・・)
「んっ・・・んは・・っ・・・んっ」
「う・・おぉ・・・気持ちいい・・・」
僕の位置からも美紅の唇から可愛らしい赤い舌が突き出されて、宏和のグロテスクなモノに這わされているのが見える。
「木下君・・・おチンチン・・出しなよ」
「え?」
「フェラくらいしてあげるよ・・・辛いでしょ?」
「でも・・・」
僕はチラッと美紅へ視線を向けた。
だが、彼女はそんな視線には気付かずに宏和のモノをペロペロと舐めている。
(美紅だってしてるんだし・・・・)
――チ~っ
僕はジーンズのファスナーを降ろした。
そしてトランクスの前に開いた穴から、ガチガチに勃起した男根を出す。
知美ちゃんは、それを躊躇う事なく握ると、静かに顔を近づけて美紅が宏和にしているのと同じようにチロチロと舌を這わせ始めた。
「うっ・・・あ」
美紅が僕以外の男にフェラチオする姿を眺めながら、彼女でもない女の子に男根を舐められる・・・その快感は筆舌に尽くしがたい。
「美紅ちゃん・・・いつも木下にしてるみたいにしてよ・・・」
「え・・?してるよ・・・」
「本当?本当に?まだ遠慮してるでしょ?」
「してないよ・・・」
「ふ~ん、本当かなぁ・・・じゃ、こうしたら遠慮できないでしょ?」
そう言うと、宏和はやおら身体を倒し、正坐するような状態でフェラチオしていた美紅の身体の下に潜りこんだ。
それから、彼女の両脚を強引に開いてそこに吸い付く・・・いわゆるシックスナインと言う姿勢だ。
「あっ・・・や・・ぁ・・恥ずか・・しいよ」
恥じらいを見せた美紅。
しかし、その声はあきらかに上ずっていて、快感を感じている様子だ。
――ジュルっ
突然、自分の股間で大袈裟な音が聞こえて、男根に感じていた刺激が一段激しくなった。
知美ちゃんが、舌を這わせるのを止めて、僕のモノをパクリと咥えこんだのだ。
「お・・っ・・う」
眼を閉じてその快感に酔いしれたい欲求を堪え、宏和の上にアベコベに乗っかって、彼の顔を跨ぐ美紅の姿を見続ける。
「あっ・・あぁ・・っ・・ん・・んむっ・・・んっ・・んっんぅ」
宏和の愛撫が激しくなってくると、美紅は彼への遠慮が徐々になくなっていって、目の前の男根を知美ちゃんと同じように深く咥えこんだ。
それから、さっきまでの優しく舌を這わせるフェラチオとは別人のように、男根を咥えたままで頭を上下させ始める。
自分も快感を得る事で、宏和に対する羞恥心に配慮する余裕を失った結果だろう。
「う・・おぉ・・・美紅ちゃん・・・可愛い顔して、エロいフェラするね、木下に仕込まれたの?」
「んっ・・んふぅ・・・はぁ・・んっ」
それには答えずに激しく頭を振り続ける美紅。
「ちょっ・・マジすげぇわ・・・美紅ちゃん、出ちゃうから・・もうちょっと静かに・・ね?」
「んっ・・んっ・・んぷぅ・・・んっ」
――ジュプっ・・ジュポッ・・グプッ
宏和の懇願するような声は無視して、尚激しく口淫に耽る美紅。
――チュゥっ・・ジュルっ・・ジュルジュルっ
それに応戦するように眼前に露わになった美紅の秘部に吸い付く宏和。
目の前で友人と互いの性器を口で奉仕し合う自分の彼女の姿を眼前に、僕は僕自身も限界が近づいてきて、このままでは知美ちゃんの口内に放出してしまいそうだと言う危機感を抱いていた。
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