健太はあれから、月に1~2回ほどのペースで水を届けに来ていた。
彼女はその度に彼を自宅に招き入れて、SEXの相手になってくれた。
健太とそう年齢も違わないであろう人妻は、まるで頼りない弟の性欲を処理してあげる姉のように彼に接した。
彼女の家では2~3週間に12ℓの水ボトルを2本消費するから、彼はその水が無くなる頃に配達に来ては人妻との情事に溺れていた。
毎日の退屈な仕事の中で、健太の唯一の楽しみ・・・それが、このお宅に水を届ける事だったのだ。
しかし、今日もそのお宅に水を届けに来たと言うのに、健太の表情はさえなかった。
「どしたんすか?調子でも悪いんっすか?」
理由はこの男だ・・・。
健太は、入社2年目だと言うのに後輩を預けられる事になった。
しかも、彼が独り立ちした暁には、健太が楽しみにしている人妻の自宅周辺のエリアは彼の担当になる事が決まっている。
彼女と身体を重ね合わせる事が出来る機会はもうないかもしれない。
そう思うと健太は自然と元気がなくなっていたのだ。
「元気出していきましょうよ!ね?」
今時の茶髪の髪をなびかせて、ヒマさえあればスマホで遊ぶ、一見してチャラい後輩は健太の心中を知りもせずにそう言った。
「あ、ああ・・・そうだな、さ、着いたぞ。ボトルを持ってくれよ」
「了解で~す」
後輩は12ℓ入りのボトルをヒョイと2本持ち上げながら言った。
※※※
「あら、そう・・・安川さん、担当変わっちゃうんだ~寂しいわね」
本音かどうかは解らないが、彼女は担当が健太から、後輩の男に代わると告げるとそう言ってくれた。
「短い間でしたがお世話になりました。ですが、後任はまだまだ未熟なので、何か失礼がありましたら、遠慮なく会社までお電話ください」
「大丈夫よ~、お水届けてくれるだけだし、ね?」
「大丈夫っす。ちゃんと毎月届けますよ~」
「配送を忘れるんじゃないぞ?」
健太は客の前でもチャラチャラとした後輩にイラつきながら言った。
実際、健太のような営業担当者が水を配送するケースはレアだから、油断すると忘れ兼ねないとも思ったのだ。
「忘れないっすよ~、こんなキレイな奥さんのお宅に毎月来れるんだから、忘れるどころか楽しみなくらいっす」
「あら、お世辞も上手ね~」
「お世辞じゃないっすよ、旦那さんがマジ羨ましいっすもん」
「も~、褒めすぎよ~」
健太が毎月通って、少しずつ詰めた人妻との距離・・・それをこの男は初対面にしてアッサリと詰めつつある事に健太は不愉快だった。
勿論、営業マンとしては、このくらいの話術や強心臓を持っていなければいけないのだろうが、自分には出来ない。
それをアッサリやってのける後輩が妬ましくもあったのかもしれない。
「では、今日はこれで・・・来月分からは、彼が1人で配送する事になると思いますので・・・」
「あら、安川さん・・・今日は上がっていかないの?」
「え?」
「いつもみたいに、コーヒーくらい飲んでいけばいいじゃない」
「あ、でも・・・」
健太はチラリと横に立つ後輩を見た。
「なんだ先輩も隅に置けないな~、ちゃっかり上り込んでたんじゃないっすか~」
「ま、まぁな」
「じゃ、遠慮なくお邪魔しま~す」
「あ、おい・・・ちょっと」
健太が躊躇っている間にも、ズカズカとお宅に上がり込む後輩。
仕方なくその後をついて健太も靴を脱ぐのだった。
※※※
彼女が淹れてくれたコーヒーを飲みながら話しはじめて、まだ30分かそこらしか経っていない。
それなのにどうだ・・・奥さんの楽しそうな顔は・・・。
目の前で後輩と楽しそうに談笑している人妻。
勿論、彼女は既婚だし、健太のものでもない。
だけど、こう明け透けに自分の前で楽しそうにされると嫉妬心が芽生える。
彼女はもう、健太の中でそこまで存在が大きくなっていたのだ。
ところがこの楽しげな様子を見ている限り、彼女にとっての健太は特別な存在ではなかったようだ。
ただ退屈な日常を潤し、時に性欲を解消する相手になる・・・ただその程度の軽い相手だったに違いない。
(僕の事を放っておけないって言ってたじゃないか・・・)
初めてこの人妻と身体の関係を持った時に、彼女は確かに健太が何だか放っておけないタイプの男だから抱かれた・・と言う趣旨の事を言った。
しかし、今彼女が楽しそうに話している後輩は、とてもじゃないが図々しくて、そんなタイプの男ではない。
(結局、男なら誰でも良かったのだろうか・・・)
そんな事を考えていると、段々と後輩だけでなく、この人妻にもイラついてくる健太・・・。
「彼女なんかいないっすよ~、自分!」
隣でコーヒーを啜りながら後輩の男が言った。
健太がボンヤリと考え事をしている間に、2人の話題はそんな所に移ったらしい。
「あら、寂しいわね~、若いのに」
「大丈夫っす!彼女はいませんけど、セフレは2、3人いるんで!」
明け透けにそんな事まで話す後輩。
「ばっ、し、失礼しました・・・おまえ、何て事言うんだ!お客様に」
「あ、マズかったすか?でも嘘じゃないっすよ?俺、SEXには自信あるんで」
「やめろと言ってるんだ!奥さん、本当に申し訳ありません。後でキツく叱っておきますので」
僕は狼狽えながら彼女に詫びた。
せっかく獲得した顧客を、こんなチャラチャラした男の為に失ったら堪らないと思ったのだ。
「いいのよ、若いんだし」
「本当に申し訳ありません」
「すんませ~ん」
僕に頭を押し付けるようにされて渋々謝る後輩・・・こんなやつに仕事が務まるのだろうかと不安になる。
「でも・・・すごいわね」
「はい?」
「なかなか・・・自分で言えないでしょ?自信あるなんて・・・その・・SEXに・・・」
「そうっすか?でも、みんな上手だって言ってくれますよ?調子良い時は、相手を失神させた事もあるっす」
叱られても萎縮しないのが新人類なのだろうか・・・僕は彼女が怒っている様子もないので、最早、後輩を叱るのを止めた。
帰社した後で、みんなの前でまとめて叱り飛ばしてやればいい・・・そう思ったのだ。
「し、失神・・・それは・・・気持ち良すぎてってことかしら・・・」
「たぶんそうだと思うっす」
「そう・・・すごいのね」
彼女はコーヒーも飲んでいないのに、ゴクリと喉を鳴らした。
その仕草に得体のしれない不安が頭を過る。
「何なら今度試してみますか?な~んて」
後輩がニヤニヤしながらそう言った。
(さすがに言い過ぎだ!)
彼女が怒らないのを良い事に、ついにそんな事まで口にした彼を僕はキッと睨みつけた。
それから、その事を咎めようと口を開こうとした時、一足先に彼女が言った。
「お願い・・・しちゃおうかな・・・」
「ま、マジっすか!俺、奥さんみたいな美人が相手だったら全力で頑張るっす!」
少しだけニコリと笑顔を作ってそんな話に耽る彼女・・・最初は冗談だと思ったが、話はどんどんと進んでいく。
「い、いつにします?ウチの会社日曜日もあるんすよ!その変わり、平日にも休みありますから、その時どうっすか?」
「今は?」
「は?」
「今じゃダメなの?主人も夜まで帰ってこないから・・・」
「あ、俺はいいっすけど・・・」
さすがに後輩は勤務中にそんな事をすると僕に怒られると思ったのだろう、そう言いながら僕の顔を見た。
「安川さんなら怒らないわよ・・・ね?」
確かに僕には怒る権利はない。
もう何度もここへ来ては勤務中に、この人妻と快楽を貪りあっていたのだから・・・。
「なんかわかんないっすけど、いいんすか?先輩!」
「あ、ああ・・・早く・・・済ませろよ・・・」
だから僕は彼にそう言うのが精一杯だった。
※※※
「奥さん・・・おっぱいキレイっすね~」
後輩が人妻の座るソファの隣へ移動して、上半身の衣類を捲っても、僕は彼らの様子を向かい合うソファで黙って見ているだけだった。
彼女は僕が毎月ここへ通って来て、勤務時間中にSEXをしていた事を言わなかった。
それは後輩の手前、僕の立場を慮ってのことだろうと思う。
だけど、これ以上余計な口を挟むと何を言われるか解らないし、かと言って、一足先にここから出て行くと言うのも・・・自分がいない所で何を言われるのか解らない不安がある。
だから僕は、もうとっくに冷めきったコーヒーを口にしながら、後輩が人妻の身体を触りまくるのを黙ってみている事しか出来なかったのだ。
「先輩、マジいいっすか?俺、我慢できないっすよ」
「ああ、課長には黙っててやるから・・・さっさとしろよ」
「せ、先輩・・・いい人っすね~」
―チュッ・・チュっ・・・
僕がそう言った事で安心したのか、彼は剥き出しになった人妻の乳首にいきなり吸い付いた。
「あんっ・・・いきなり・・・そんな」
「何言ってんすか、もう乳首ビンビンっすよ」
「やだ・・・もう」
――レロっ・・チュっ・・チュゥっ
「はっ・・・はぁはぁ・・・」
徐々に彼女の呼吸が乱れてきた。
僕が彼女の乳首を舐めるのと、彼がそうするのとに大きな違いがあるとは思えないのに、なんだか今日の彼女はいつもよりも淫猥な顔をしているように見える。
「この分だと・・・下の方はどうっすかね」
乳首に吸い付いたまま、反対側の乳首をクリクリと弄っていた右手を彼女のスカートの中に滑り込ませながら彼が言った。
「あっ・・あぁぁ・・・」
途端に糸を引くような彼女の声。
「奥さん・・・こりゃパンツ脱がないとマズくないっすか?濡れ濡れっすよ?」
「・・・・ぬ、脱がせて・・・」
「うおっ、エロエロっすね奥さん・・・もしかして旦那さんとご無沙汰なんすか?」
「そんなこと・・・」
会話しながら、いつの間にか彼女のショーツを脱がし、ソファの下に投げ捨てる後輩。
一連の動きは鮮やかで、僕のようにノロノロと手間取ったりしない所に「女慣れしている」様子が垣間見える。
―クチュ・・・クチュクチュっ
それから、間髪入れずに彼女の秘部を指で愛撫する音が聞こえる。
「奥さん、スカート捲っていいっすか?先輩にも見せてあげましょうよ」
「・・・・・・」
言い終わるや否や、彼女が了承もしていないのにスカートを大きく捲る彼。
正面のソファに座る僕には、ヌラヌラと妖しく光る、彼女の秘部が丸見えになった。
その秘部の上方にある、クリトリスを素早く擦る彼の指・・・その指の動きに合わせるようにビクビクと小さく震えながら歓喜の声をあげる彼女。
「あっ・・・ん・・・そ、そこ・・・気持ちいい・・・っ」
「そうっすか?でも、こっちも気持ちいいっすよ?」
そう言うと彼は、やおら中指を突き立てて、一気に彼女の蜜壺へその指を捻じ込んだ。
「はっ・・・うぅ・・・ん」
呻きながら、逃げるように身体を捩る人妻。
それを逃すまいとしっかりと後輩が身体を支えて乳房に吸い付いているから、彼女は捩った身体を元に戻すしかない。
「ほら・・・ここなんかどうっすか?」
「あっあっあっ・・・ん・・す、すごい・・・」
「すごい・・・どうなんすか?」
「すごい・・・気持ちいい!」
「そうっすか、よかったっす」
―グチョグチョ・・グチッ
右手の角度に変化を付けながら、彼女の蜜壺の中を捏ね回す彼の手。
やがて、その手の角度が一定の位置で固定された。
「奥さん・・・ここがツボみたいっすね」
それから彼は一言そう言って、彼女の膣壁の一点に的絞って勢いよく指を動かし始めた。
「あっん・・・だ、ダメ・・・ダメ・・・な、なんか・・・それはダメっ」
大きく両脚を開いて彼の指を迎え入れているくせに、彼女は突然そう言いながら腰を上へずらして逃げようとする。
「あれ?・・・奥さんもしかして初めてっすか?潮吹くの・・・」
「あっあっあっ・・あぁぁっ!!」
潮吹き・・・AVなんかでは見た事があった。
女優の股間で勢いよく腕を動かす男優・・・その股間からビシャビシャと飛び散る液体・・・だが、そんな体験を自分でした事はなかったし、勿論、この人妻との行為でもそんな事は一度もなかった。
―コクコクコク・・・
彼女は彼の問いかけに何度も小さく頷いて答えた。
「そうっすか、じゃあ経験しましょうよ・・・潮吹き・・・ね?奥さん・・」
そう言いながら、更に腕を大きく動かして、彼女の膣壁を激しく擦り始める後輩。
「あっ!あっ!だ、ダメ・・・な、なんかくるっ・・・なんか・・・なんか・・・ひっ!!」
(う・・わ・・・)
彼女の股間から、サラサラとした液体がピュっと一筋に飛んだ。
それから「ひっ、ひっ」と言いながら痙攣する彼女の股間から断続的に同じ液体が吐き出される。ソファは変色する程にびしょ濡れだし、フローリングのキレイな床にも水滴があちこちに飛び散っているのが見える。
僕は初めて、女性が「潮を噴く」と言うのを生で鑑賞したのだ。
「はぁ・・あ・・あ・・・・」
すべての液体を噴射し終えても、まだ小さく痙攣しながら後輩の身体にしなだれる人妻・・・あんな風になった彼女の姿は見た事がない。
もはや、この後輩の性技が僕よりも優れている事は疑いようもない事実だった。
「奥さん・・・入れて欲しくないっすか?」
グッタリとした彼女に後輩が言った。
「・・・・・」
彼女は無言のままだ。
口を利く余力もないのだろうか。
だが、その実、コクリと小さく頷いたのを僕は見逃さなかった。
「先輩・・いいっすよね、やっちゃっても・・・奥さんも入れて欲しいみたいだし」
最初から僕に許可なんて求める気はないのだろう。
彼はそれだけ言うと、僕の返答を待たずにさっさと自分のズボンと下着を脱いで、猛り狂った男根を解放した。
「お、大きい・・・」
ポツリと彼女が呟いた。
確かに彼の男根は大きかった。
僕のモノとは比較するのが申し訳ないほどのサイズ・・・それに、これを見て人妻である彼女が「大きい」と言って驚いたのだから、それは彼女の夫よりも随分とサイズが大きかったに違いない。
「奥さん・・・舐めて欲しいっす」
彼が一言言うと、彼女は何かに憑りつかれたかのようにフラフラと口を男根に近づける。
「んっ・・・むぅふっ・・・んっ・・・く、口に・・・入りきらないわ・・・」
「いいっすよ、いけるトコまでで・・・自分、根本まで咥えてもらった事一度もないっすから・・・気になんないっすよ」
――ジュルっ・・・んぽっ・・・レロレロっ
それでも彼女は目の前の、おそらく初めてであろう巨根を出来る限り口内に収めようと試みたり、イヤらしく舌を回転させながら茎を舐め廻したりと試行錯誤している。
「んはぁ・・・はぁはぁ・・・」
後輩のモノは屹立してはいるものの、彼自身は涼しげな表情をして、人妻のフェラチオ姿を見下ろしている。
僕などは初めて彼女に口で奉仕された時には、恥ずかしいほどに身悶えてしまったのに、経験豊富な彼はそうならないようだ。
「奥さん、そろそろいいっすよ、あんまりお客さんにチンポしゃぶらせとく訳にもいかないっすから」
冗談のつもりだろうか、彼はそう言いながら彼女の頭を股間から引き離した。
「さて、入れてもいいっすか?俺、コンドームとか持ってないっすけど、病気なんかじゃないっすから」
「な、中に出すのは困るの・・・」
「心配ないっすよ。さすがにお客様にそんな事は出来ないっす。きちんと外に出しますから」
「そ、それなら・・・いいわ。そのまま・・・来て」
「了解っす」
―ヌチュゥ・・・
「あっ・・・あぁっ!す、すごい・・・」
「まだ半分も入ってないっすよ」
「そ、そんな・・・まだ!?これ以上は・・・あっ・・あぁぁ!ひぃ!」
―ヌチュチュチュっ
「全部入ったっす!どうっすか?俺のチンポ」
「あ、ああぁ・・・こんな大きいの初めて・・・あぁぁ・・・すごい奥まで・・・」
「だいたい初めての相手は同じこと言うっすよ」
ソファに仰向けに寝転がり、窮屈そうに両脚を広げる人妻。
先輩である僕に尻を向けて、そこへ男根を突き入れる後輩の男。
彼がYシャツを着たままだから、その裾に隠れて汚い尻は見えないが、そうでなければ不愉快な景色を見せられる事になっていただろう。
―グチュ、グチュ・・・
そんな激しい動きではなくても、大きさの成せる技なのか、彼女は大きく口を開けて息苦しそうに喘ぐ。
「あぁ・・あぁ・・あぁ・・・」
僕が相手の時には可愛らしい喘ぎ声を聞かせてくれる奥さん・・・今日は男根が深く出入りする度に、低い声で呻くだけ・・・。
「奥さん・・・ここじゃ窮屈っすね。どっかベッドとかないっすか?」
「あ、あぁ・・・に、2階・・・2階に・・・」
「じゃ、そこ行きましょっか?」
後輩はそう言うと、ヒョイと彼女の身体を持ち上げた。
彼のモノは彼女の中に深々と突き刺さったまま。
決して大男ではない後輩、しかし、普段は気が付かなかったが、いわゆる細マッチョと言うべき彼の身体は筋肉質で、女性1人の身体など造作もなく持ち上げた。
「先輩、すんませんけど戸開けてもらえます?」
それでも彼女をきちんと持ち上げておくには両手を離す訳にはいかない。
彼は僕の方へ向き直ると、悪びれもせずにそう言った。
―カチャリ
居間の戸を開ける。
「あ、あぁ・・っ、こ、こんなの・・恥ずかしい・・・」
「大丈夫っすよ」
彼は人妻を抱えたままで歩き出した。
彼女は落ちないようにと、彼の首に手を廻してはいるが、両脚はだらしなく開いたまま抱えあげられて、おまけに一番恥ずかしい部分には勃起した男根が刺さったまま・・・。
そんな姿のままで、普段は夫も行き来しているであろう階段をズンズンと昇って行く。
「寝室って、どの部屋っすか?」
「そ、そこ・・その・・・突き当りが・・・あ」
「先輩、すんません、その部屋・・・戸開けてもらえます?」
また大人しく寝室の戸を開ける僕。
そこには見慣れたベッドが置いてある。
普段、僕と彼女が情事に及ぶときにも、最近はこの寝室を使っていたのだ。
―ドサっ
後輩はそのベッドにとても他人には見せられないような姿で階段を昇ってきた人妻を投げ捨てるように置いた。
「ふ~、さすがに階段を昇るのはキツかったっすよ。奥さん、すいませんけど、ちょっと休ませて欲しいんで、上になってもらえます?」
「あ、あぁ・・・はい・・・」
図々しく他人のベッドに仰向けに横たわりながら彼が言った。
しかし彼女はその図々しさを何とも思わないのか、小さく返答すると、当然のように彼の巨根の上に跨り、それを自分の蜜壺にあてがう・・・。
―ヌチュっ
「あ、あぁぁっ!」
それから、全く躊躇いもせずに、それを根本まで呑み込む彼女の淫猥な下の口・・・僕は寝室の戸の前で所在なく立ったままで、その光景を眺めていた。
「あ、ひぃ・・・ひっ」
悲鳴のような喘ぎ声をあげながら、狂ったようにベッドのスプリングを使って上下する彼女の身体。
「お、奥さん、エロいっすね・・・」
「ひっ・・・い・・あんっ・・・あぁ・・ひぃ」
最早、後輩が話しかけても返答しなくなってきた。
「先輩、この奥さん、超エロいっすよ。先輩もやりませんか?ほら・・・今なら咥えますってこの女」
「あ、いや・・でも」
僕は色々な感情が入り交って、そこに参加するかどうか迷った。
まずは彼の巨根に引け目を感じる事。
それに、元々は僕が先に関係した人妻なのに、まるで後輩の所有物を借りるかのような形になってしまう事。
そして嫉妬・・・。
「奥さ~ん、先輩のチンポもしゃぶってくださいよ。出来ますよね?」
「ひっ・・・あぁぁっ・・・あ」
「奥さんってば・・・奥さ~ん!」
それでも狂ったように後輩の上で腰を振って乱れる彼女に、仕方なく彼は彼女の身体を抑えて、一旦自分の男根を引き抜いた。
「はぁはぁ・・・あぁ・・・ぬ、抜かない・・・で」
「奥さん、先輩のチンポもしゃぶって欲しいんすけど、お願いできます?」
それから、彼女にそう言いながら、身体を裏返して四つん這いにする。
「い、入れて・・・早く・・・」
「先輩のチンポしゃぶってくれる?」
「しゃ、しゃぶる・・・しゃぶるからぁ・・・早くぅ・・・あひっ!」
「しゃぶる」と彼女が約束すると同時に、今度は四つん這いの姿勢で後ろから貫かれる彼女・・・。
「先輩、チンポ口の前に持ってったら、マジしゃぶりますってこの女」
プツンと僕の頭の中で何かが音を立てて切れた・・・。
プライドとか嫉妬とか、そう言う上級感情は一切なくなった。
残ったのは欲望のみ・・・。
僕はスラックスのベルトを急いで緩めると、素早く下半身だけ裸になって、とっくに怒張していた男根を彼女の口元に差し出した。
「あっんあっあっあっ・・・はむぅ・・むぅむぅ・・」
目の前に差し出された僕の男根を、当然のように舌を絡ませるようにして飲み込む彼女。
さっきまでの絶叫に近い喘ぎが、くぐもった声に変わる。
「先輩もビンビンじゃないっすか」
「・・・・・」
「この女、マジエロいっすね。営業に来てこんなおいしい思いできると思わなかったっすよ」
「・・・・・」
―パンパンパンっ
「ふむぅ・・・むぅむぅ・・んむぅ」
後輩が突く度に肉同士のブツかる音がして、彼女の口内には彼女自身が想定しているよりも深く僕の男根が突き刺さる。
「むはぁ・・・はぁはぁ・・・」
やがてそれが息苦しくなったのか、彼女は僕のモノを一度口から離した。
そして、唾液でヌラヌラになった口元のままで僕を見上げる・・・。
「あ、や、やす・・・安川・・・さん・・・あぁぁっ!・・・す、すごい・・・わた、わたし・・こ、こわれるっ!こわれちゃうぅ!」
彼女は上目使いにそう言うが、その表情は決して僕に助けを乞うようには見えなかった。
むしろ快感を訴える彼女のその姿。
―がぼっ
「んむぅぅぅっ!」
僕は彼女の頭を両手で掴むと、快感の為に半開きになっていた口へ男根を無理やり捻じ込んだ。
そしてそのまま、彼女の口を性器のようにみたてて腰を前後に振り続ける。
―パンパンパンっ!
「んごっ・・・んむぅ・・・むぅむぅ!」
「せ、先輩、たまないっすね、俺もう出そうっすよ」
「お、俺も・・・もうやばいよ」
「奥さん、中はやばいって言ってたっすよね?」
「むぅ・・んっ・・むぅぅ」
「あ、先輩のチンポ咥えてるから返事出来ないみたいっすね」
―チュポっ
僕は仕方なく、一旦彼女の口から自分のモノを引き抜く。
「んはぁ・・はぁ・・・あっあっ!・・・な、中・・中は・・・ダメ・・ダメだけど・・・ダメだけど・・・あぁぁぁ!中に欲しいぃぃっ・・出してぇ、中に出してぇ!んむぅぅ」
僕はそれだけ聞くと、再び彼女の口内に男根を捻じ込んだ。
四つん這いのまま上下の口を男達に塞がれる人妻・・・。
「ダメっすよ、妊娠なんかされたら面倒くさいっすもん」
「むぅ・・むぅぅむぅ」
何か言いたげに喘ぐ彼女だったが、僕はもう彼女の口から男根を引き抜かなかった。
射精感が近づいていて、そんな余裕もなかったのだ。
「お、おお・・・だ、出すぞ・・・出すぞっ」
僕は彼女の頭を抑えつけたまま、思い切り腰を振った。
「う・・・ううぅっ!!」
それから、喉の奥まで男根を突っ込んで彼女の口内に白濁液をドクドクと流し込む…。
「んんっ、ぷふぅ…」
そうしてすべての白濁液を出し終えると、ようやく彼女の口を解放してやった。
「あっ・・あぁぁぁっ!」
口が解放されると、すぐに大きく喘ぎ始める彼女。
その口内には何も残っていないから、僕が大量に流し込んだ精液は、すべて胃の中に落としたに違いない。
「お、俺もイキそうっす、お、お・・・すげぇ締め付けっすね・・・」
―パンパンパンパンっ!
今日一番の激しさで腰を打ち付ける後輩。
一見すると苦痛の表情と見間違えそうな顔をして、四つん這いのままで上半身を大きく反らせる人妻・・・口角から流れ落ちる薄白い涎・・・。
「ひぃひぃ・・・あ、あひぃ!」
その口からはメスの悲鳴が絶え間なく漏れ聞こえる。
「い、イクっ!!」
「あぁぁぁひぃっ!!」
後輩が一際パンパンッと強く腰を打ち付けた後で男根を抜いた。
すぐさまそれを自分で扱くと、巨根の先から白く濁った液体が飛び散って彼女の背中や尻・・・細くクビれた腰を汚す・・・。
「奥さん・・・良かったっすよ、奥さんはどうっすか?」
彼女の身体を汚した大量の白濁液を拭こうともせずに後輩が彼女に問いかけた。
「奥さん・・・奥さん?・・・ありゃ、ダメだこりゃ」
そのセリフに人妻を見る僕。
彼女はピクピクと小さく身体を痙攣させている。
目は半分開いているのだが、唇も半開きでそこからダラリと涎が流れている。
「お、おい・・・これ、やばくないのか?」
僕はそんな女性の姿を見た事はなかったから、顔から血の気が引いた。
「大丈夫っすよ、半失神状態っすね、思いっきりやったらこんな風になる女、いません?」
(そ、そんな女いねぇよ・・・)
そう言おうと思って僕は言うのを止めた。
「調子の良い時は相手を失神させる」そう彼が彼女に対して自慢していたのを思い出したからだ。
(こいつは、これまでにもこういう体験をしてるんだろうな)
―パンッ・・・
後輩が彼女の頬を軽く数回叩くと、彼の言ったように彼女は目を開き、いつもの表情に戻った。
「あ、わたし・・・あれ?」
「奥さん、軽く失神してたっすよ」
後輩はダラリとした大きな男根を隠そうともせずに彼女の前に立つとそう言った。
「あ、そ、そう・・・なんだ・・・」
「失神したの初めてっすか?」
「うん・・・初めて・・・失神したのも初めてだけど・・・こんな凄いSEXも」
「良かったっすか?」
「ええ、すごく・・・良かったわ」
「良ければ来月からも水届けに来たときに相手するっすよ?」
「ふふ・・・そう、お願い・・しちゃおうかな」
「先輩、そう言う事なんで、来月から1人で大丈夫っすから、安心しました?」
「あ、ああ・・・」
「ふふ・・・安川さんも・・・今までありがとう、後任の彼も良い人そうで嬉しいわ」
僕は彼女にそう言われても、何も返答できずに、ただ足腰がまだ立たない様子の精液に塗れた人妻の身体を眺めているだけだった。
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