「し、しかし・・・今日は散歩に行ってくると妻に言ってきただけだから、早く帰らないと・・・」
「帰りにパチンコに寄ったとでも言えば良いじゃないですか・・・」
|豊川 真帆《とよかわ まほ》は、私に向かってそう言った。
「いや、私はパチンコはやらんのですよ」
「ともかく・・・私をこんな風にしたのは|神田《かんだ》さん・・・あなたなんですから・・・責任とってくださいね」
「せ、責任・・・」
先日、町内会の買い出しに彼女とホームセンターへ出かけた後で、卑猥な雰囲気になった私と真帆は、夫の留守を良い事に彼女達夫婦の寝室へ上がり込んで事に及んだ。
SEXレスだと言う真帆を自由に出来るかもしれない・・・私としてはそんな軽い気持ちだったが、彼女はSEXそのものの快感を思い出すと同時に「近所のご主人と不倫している」と言う背徳感に魅せられて、すっかり私との情事にのめり込んでいた。
「で、その後、ご主人とはどうなんです?」
私はすでにシャワーを済ませて臨戦態勢になっている彼女へ訊ねた。
「夫とは・・・あれからもSEXはありません。でも良いんです、私には神田さんがいますもの・・・」
どうやら彼女は「夫との性生活を取り戻す」と言う当初の目的をすっかり忘れてしまったようで、当然のようにそう言った。
「神田さん・・・早く・・・お脱ぎになって」
「あ、いや、しかし私はまだシャワーもお借りしていない・・・」
彼女との情事は、彼女の夫が日曜日に出かけた後で私が彼らの寝室へやってくる・・・と言う形だった。
最初は居間でお茶など出された後で、|厳《おごそ》かに行為に及んでいたが、今ではすっかりお茶も出されずにシャワー室へ直行するようになっていた。
だが、今日はそのシャワーすらする事なく寝室に連れてこられた。
「もう・・・我慢できないわ。シャワーなんて良いから・・・ね?」
「しかし・・・夕べ入浴したきりですよ、私は」
「そんなの構わないわ・・・」
真帆はそう言うと、私のジーンズに手をかけて、あっと言う間に下半身を丸裸にしてしまった。
「あぁ・・・素敵・・・」
いくら50歳になった神田でも一回り以上も年下の人妻がバスタオル一枚で、その身体を隠している姿を目の当たりにすれば自然と男根は屹立していた。
彼女はそれを右手で握ったかと思うと、すぐに舐め始める・・・。
――ペチョ・・・レロっ・・・
「んっ・・・むっ・・・んっ」
「奥さん・・・シャワーくらいさせてください、汚いですよ」
「汚くなんかないですよ・・・あぁ・・・この匂い・・・味・・・おいしい・・・」
――ジュルっ・・・ジュプっ
真帆はそう言いながら、私の男根にしゃぶりついてくる。
最初の頃の貞淑な印象はどこへ行ってしまったのか、目の前の彼女はただ単に男を欲するメスと化してしまっている。
「うっ・・・おっ・・・奥さん・・・そんなにされたら・・・」
「あんっ・・出しちゃダメですよ・・・まだ」
「お、奥さんっ」
私は彼女の繰り出すフェラチオテクニックに堪らなくなって、上半身の衣類も脱ぎ去ると、彼女の身体を隠すバスタオルを剥ぎ取り乱暴にベッドに押し倒した。
私は私自身が彼女に教え込んだフェラチオに興奮したのだ。
「あぁ・・・早く・・・犯してぇ」
ほんの少し前までの彼女からは想像も出来ないような淫乱なセリフ・・・。
こんな言い回しも私が彼女のご主人を喜ばせようと|躾《しつ》けたものだ。
初めて私が真帆と関係を持った時には、私に両脚を広げられて恥じらいを見せていた彼女・・・しかし、今日の彼女は自ら両脚を開いて私を誘う。
「真帆のここ・・・舐めてくださる?」
そうして彼女は敏感な部分を右手の指2本でパクリと開いて私にそうねだる。
「ああ、いいとも・・・真帆はスケベだなぁ、そんなに舐めて欲しいのかい?」
彼女のご主人を喜ばせる為・・・とは言え、それは裏を返せば私の好みでもあった。
すなわち、こんな姿を見せる彼女は私の理想のSEXパートナーだったのだ。
だから、私もすぐに興奮を隠せなくなって、いつものように彼女をいじめる。
――ジュルっ、ピチャっ、ピチャピチャピチャ・・・
舌の付け根が筋肉痛になるくらいに激しく上下左右に蠢かせて、私は彼女のクリトリスとその周辺を丹念に舐め廻す。
「あっ・・・あっ・・・あぁっ・・いいっ・・・神田さん・・・そこ・・」
繰り返した情事のお陰で、私は彼女がどうされると気持ち良いのか十分に知っていたから、遠慮する事なく最初から私の知る彼女の性感帯を攻撃する。
彼女の股間に顔を伏せたままでチラリと見上げると、自分で両方の乳房を弄び、時折人差し指で自分の乳首を刺激する彼女の姿・・・私はその手をどけると、顔は股間に伏せたままで両手を乳房に伸ばして、彼女が自分でしていたのと同じように刺激する。
「あ・・・ひ・・・ぃ・・・」
彼女は手持無沙汰になった両手で自分の両脚を抱え上げてくの字に折り曲げる・・・そうするとさらに秘部が私の前で露わになって、もう痛々しいほどに硬くなっているクリトリスはクリンっと皮が捲れて剥き出しになった。
――チロチロチロっ・・・
舌先を硬くして先っぽでそこをスピーディに刺激してやると彼女はもっと激しく喘ぎだす。
「ひっ・・・はぁっ・・んっ・・・い、いいっ・・・そこ・・そこっ・・・気持ちいいっ」
考えてみれば、まだ34歳の人妻にSEXレスは辛いだろう。
これがSEXの良さを十分に体験していない若者ならばSEXレスである事などは問題じゃないかもしれない。
だが、彼女はSEXの快感も十分に体験してきた人妻なのだ。
身体に快感だけを教え込まれて放っておかれる・・・それは耐え難い事だったはずだ。
それでも元々貞操観念のしっかりしている真帆は、SEXレスという状況に耐え続けていた。
それがあの日・・・私が彼女の身体に火を放ってしまった事で、とても自分自身では鎮火できない勢いにまで燃え盛ってしまったのだろう。
(責任は・・・あるだろうな、確かに・・・)
私は彼女を責める舌と手は休めずにそう思った。
正直なところ50歳を迎えた私には、妻と彼女の2人の女を満足させ続ける事は体力的に容易ではなかった。
だが「責任がある」そう思うと、私は彼女の誘いを断れなかったし、40代の妻を抱くよりも若い彼女を抱く方が楽しいのも事実だった。
私は、彼女の乳房を弄んでいた手を離した。
それから、すぐさま右手の中指を彼女のグチョグチョに濡れそぼった秘部に差し込む。
「あひぃ・・・っ・・・」
完全にメスになった彼女の悲鳴にも似た歓喜の声が、寝室に響き渡る。
――ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・
彼女のクリトリスには舌を残したまま、指を激しく出し入れしてやる。
「あ、あぁ・・・っ・・・そう、それ・・・それがいいのぉ・・・」
真帆はそんな事を言いながら、気分を高めて行く。
「あっ、あっ、あっ・・・か、神田さん・・・い、イク・・・イクぅ・・・神田さんの指でいっちゃうっ・・あ、あ、あ、あぁぁぁっ!!」
それから一際甲高い声を上げると、ビクビクと痙攣しながら「うっ」と呻いて果てた。
いつものことだ。
彼女は私の舌と指の奉仕で、こうして1回果てる。
どうやらこの攻撃が彼女には一番効果的なようだ。
だが、勿論これだけでは終わらない。
果てた後の余韻もそこそこに彼女は身体を起こして私にこう言うのだ。
「神田さん・・・もう、入れて・・・お願い・・・犯してぇ」
私はとっくに硬くなった自分のモノをゴロリと寝転がる彼女の秘部にあてがう。
――ヌルっ
あてがっただけなのに、まるで私の意思とは関係なく一気に彼女の体内に飲み込まれていく私のモノ・・・。
「あっ・・・あぁ・・っ・・・ん、は、入ってきたぁ・・・神田さんの硬いのが・・・あっ」
――ヌチュ・・・ヌチュ・・・
私は彼女の反応を見ながら、ゆっくりと抽送し始める。
だが、そのゆっくりとした動きに焦れて彼女はすぐに言う。
「も、もっと・・・もっと激しく出し入れして・・・神田さん・・・もっと」
そう言う女にしたのは私だ。
そしてそんな女が私は好きだ。
「ああ、いいとも・・・」
――ヌッチュ、ヌッチュ、ヌッチュ
一言だけ返答すると、すぐに激しい抽送運動を始める。
「あっ、あっ、あっ・・・あっ・・あっ・・・」
彼女の声が細切れになってきたら、そろそろ体位を入れ替える合図だ。
彼女は本当はバックから突かれるのを好む。
だが、私ばかりが動くのでは50歳の身体には応える・・・。
「奥さん・・・上になってください」
私は正常位が辛くなってくると彼女に必ずそう言うのだ。
「あ、あぁ・・は、はい・・・」
彼女は素早くヒラリと身体を起こす。
若いとは素晴らしい事だ。
それから、まるで私に圧し掛かるようにして再び騎乗位で腰を振りだす。
「あっん、あっん、あっんっ・・」
摩擦で皮膚が破れるのではないかと言うくらいに激しく腰を前後に振り立てる彼女。
その度にダブルベッドがギシギシと軋む。
ここ最近、特に軋む音が大きいのは気のせいだろうか。
彼女達夫婦には夜の生活がないと言うのに、私との激しい行為が原因でベッドが軋むようになってきたのではないか。
――ギッ、ギシッ・・・
それでも真帆は腰の動きを止めない。
まるで跳ねるように私の上で快感を貪る彼女・・・豊かな乳房がその度にユサユサと揺れて私を視覚でも楽しませてくれる。
「あ、お、奥さん・・・」
だが、その激しい動きを続けられては私は一たまりもなかった。
「こ、今度は私が・・・」
私はそう言うと、彼女が一番好む、後背位に移行した。
――パンっパンッパンッ
今度はベッドの軋む音よりも、肉同士のブツかる音が激しく聞こえる。
「あっ・・・あっあっあっ・・・ふ、深いぃ・・・すごく・・・あぁっ」
そしてやはり、どの体位よりも気持ち良さそうに啼く彼女。
「も、もっと突いて・・・もっと・・・もっとぉ!」
昼間っからそんな事を言いながら喘ぐ人妻。
万一、今夫が帰ってきたら、彼女のあまりの変貌ぶりに卒倒してしまうに違いない。
いや、その前に私が彼に殴り飛ばされるだろうか。
「い、いいっ・・・いいっ・・・き、気持ちいいっ・・・もっと・・・」
私はすでに汗だくで、体力の限界も近かったが「もっと」と言いながら喘ぐ彼女を満足させようと、最後の体力を振り絞って腰を打ち付ける。
「だ、ダメ・・・ま、またイク・・イキそう・・・い、イク、イク、イク・・・イクぅっ!!」
その甲斐あってか、彼女は四つん這いのままで背筋をピンと伸ばすと、再び身体全体をビクつかせて2度目の絶頂を迎えた。
私はそれを見届けると、クタリとしたままの彼女の身体を強引に裏返す。
そうして力が抜けて少し重みを感じる彼女の両脚を持つと、最初と同じように正常位で男根を捻じ込む。
最後は私が彼女の身体を使って満足させてもらう番だ。
最初は反応も鈍く「勝手に私のアソコを使ってください」と言わんばかりだった彼女も、ものの数分で再び襲い掛かる快感に喘ぎだす。
だが、この頃にはもう私は彼女の「もっと」と言う要求に応える余力はない。
「奥さん・・・っ・・だ、出しますよっ・・・」
私は彼女の口内にいつも精液を注ぎ込んで、この背徳行為を終わりにする事に決めていた。
初めての時には躊躇った彼女も、今では私が「出しますよ」と一言言うと、頼みもしないのに大きく口を開け、舌まで突き出して私のモノを迎え入れる準備をしながら待っている。
「うっ・・・い、イクっ・・・!」
私は急いで彼女の秘部から自分のモノを抜くと、持っていた彼女の脚を投げ捨てるようにして上半身へ向けて移動する。
途中、彼女の白い肌や美しい乳房を白濁液で少し汚しつつ、私のモノは彼女の口元へ到達する。
「うっ、うっ・・・うっ・・・」
そうして口を開けて待っている真帆の口内へ男根を捻じ込むと同時に、すべての欲望をそこへ放出する。
――ゴクっ・・・ゴクっ
彼女は口内に溜まった私の精液を、躊躇いなく胃に落とし込む。
それから、唇の端に少しついている精液を指ですくい取りながら言う。
「今日もウチの主人・・・ゴルフの後は接待だって言ってましたから・・・」
私は真帆のそんな誘い文句を聞きながら、自分の妻ともう随分と長い事、夜の営みをしていないな・・・そう思っていた。
≪
前へ /
次へ ≫
Information