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凛 騎 応 変!

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□ ご近所の秘め事(完結) □

…銭湯のお仕事…

「そろそろ潮時《しおどき》か・・・」

私は人気の無い番台で1人つぶやいた。

もう30年以上もここで銭湯を営んできた。
最初の頃はこの辺りには一戸建ての家なんてまばらで古いアパートが建ち並んでいたものだ。
アパートの住人達は質素な生活を営んでいたし、この銭湯にも良くひとっ風呂浴びに来てくれたものだ。

それが、風呂もないアパートには誰も住まなくなってきて、古いアパートは一つ、また一つと取り壊されていった。

今時のスーパー銭湯なんかと違って、こんな昔ながらの銭湯などはもう流行らないのだろう。

やがてアパートが取り壊された更地は分譲されて、新築のきれいな家が凄い勢いで建ち始めると、益々銭湯には誰も来なくなった。

今日だって、もう閉店の夜9時になったと言うのに、丸一日かけて来てくれたお客さんは、たったの6人だけ。
私ももう還暦を迎えた事だし、いっそ店をたたんで年金暮らしを始めようか・・・。

そんな事を考えながら、閉店準備にとりかかろうとした時、1人の若い男が入ってきた。

「すいません!もう閉店ですか?」
「ええ、ウチは9時までなんで・・・どうかしましたか?」
「実は、今日この近くに引っ越して来たんですけど、初日からボイラーの調子が悪くてお風呂に入れないんですよ。引っ越し作業で埃まみれだって言うのに・・・」
「ああ、そう言う事なら、お待ちしてますからゆっくり入浴されると良いですよ。私は女湯の方から片づけてますから」
「あ、いや、実はもう1人いまして・・・おい!お風呂入っても良いってさ!」

男は店の外に向かって、大きな声で誰かにそう言った。

「本当・・?良かった・・・」

そう言って入ってきたのは男と然程年齢の違わない若い女だった。手にはどこかで慌てて買ってきたのだろう、真新しい入浴用具一式を持っている。

「ああ、お二人様でしたか」
「そうなんです・・・。構いませんか?」
「失礼ですがね、お二人はご夫婦でらっしゃいますか?」
「はい。まだ結婚して3か月ほどしか経っていませんけど」

若い男はそう言った。

「そうですか。それなら奥さんもご主人と男湯の方へお入りください。ご夫婦なら構わんでしょう?」
「ああ、それで構いませんよ。なぁ?いいだろ?」

若い男は後ろに隠れるように立っている妻へそう言った。

「でも・・・男湯に入るなんて・・・」
「なに、店はもう閉めますから、誰も入って来やしませんよ。まぁ開けてても入って来やしませんがね」

私は半ば自虐的に2人に向かって言った。

「でも、万一誰か入ってきたら・・・」

それでも彼女は男湯に入る事に躊躇っているようだ。

「じゃあ、こうしましょう。私は男湯の方から片づけてますから、お二人で女湯の方へ入ると良い・・・それなら奥さんも安心でしょう?」
「それなら・・・」
「いやぁ、すいませんね。助かります」
「いやいや、ゆっくりと入って行って下さい。そのかわりボイラーが直っても時々は入浴しに来てくださいね」
「勿論。僕、銭湯って好きなんですよね」
「それは良かった。ごひいきにお願いします」

こうして私は、少し仕事終わりが遅くなるなとは思ったが、今日の7人目と8人目のお客を迎え入れた。



※※※



「ん?・・・」

男湯の床をブラシで磨いていた私は、ボイラー室から作動音が聞こえない事に気が付いた。
ボイラー機器がトラブルを起こすのは初めてではなかったが、とてもじゃないが新しく入れ替えるほどに儲かってはいない。
私は何年も今の機器を騙しだまし使用してきたのだ。

「お客さ~ん!お湯加減はどうですか~!」

私は仕切り越しに女湯にいる2人へ声をかけた。

「ああ!ちょうど良い湯加減ですよ!」

どうやらボイラーがストップしてから、そんなに時間は経っていないようだ。
あの2人が入浴し終えるくらいまでは、湯も冷めはしないだろう。

「お客さん!私、ちょっと裏のボイラー室に行かなきゃならないんで、ゆっくりしていってください!」
「解りました!どうもありがとうございます!」

私は彼らに一声かけると、一度店の外へ出た。
ボイラー室へは女湯にある扉から入るか、一旦外へ出て外部の扉から入るしかない。
普段は女湯の方から入るのだが、今は若い奥さんが入浴しているし、私は一応遠慮したのだ。

「ああ、またか・・・」

私はポツリと呟いた。
バルブが緩んでポタポタとオイルが漏れているボイラー。
しかし、この程度なら自分で応急処置を出来ない事もなさそうだ。

「大きい風呂って、やっぱ気持ち良いや!」

女湯からは元気の良い男の声が聞こえる。
まだもう少しここに居ても大丈夫だろう。
私は隅っこに置いてあった工具を取り出すと応急処置を始めた。

「なぁ、こっち来いよ・・・」
「やだ、こんな所で・・・やめてよ」

女湯からはそんな声が聞こえている。
私が外へ出て行ったので、まさかボイラー室が女湯と繋がっているなんて思っていないのだろう。

「若いってのは羨ましいな」

私は誰に言うでもなくポツリと言った。

「いいじゃないか・・・ちょっと、ここ、触ってくれよ」
「ちょ、ちょっと・・・なんで大きくしてるの?銭湯だよ?ここ」
「だって、なんか女湯なんかに入っているとさ、普段はここに裸の女がたくさん居るのかなぁと思って・・・そしたら、こんなになっちゃったよ」
「もう!変態っ!」

「ふふっ・・・」

私はボイラー室で声を殺して小さく笑った。
彼の夢を壊すようで申し訳ないが、残念ながらその女湯が若い女性でいっぱいだったのは、もう随分と昔の話だ。
こんな古びた銭湯に来てくれるのは爺さんか婆さんと相場が決まっている。
それを思うと何だか可笑しくなってしまったのだ。

「ちょっと、収まりつかないから・・・頼むよ」

だが、そんな事を知らない彼は若い性欲を持て余して、一緒に入浴している妻にそう言った。

その言葉の意味が解らないほど私も老け込んではいないつもりだから、多少はドキリとしたが、どうしてもと言うのならそのままそこで妻に処理してもらうと良い・・・私はここで知らないふりをしていてあげるから。

私はイヤらしい気持ちよりもむしろ微笑ましい気持ちでそう思った。

「こんな所で何言ってるのよ!おじさんに見られちゃうよ!」
「大丈夫だって!さっき外に出て行ったじゃないか。戻ってきたら止めれば良いんだよ」
「いつ戻ってくるか解らないでしょう?」
「大丈夫だよ。外の扉が開くときに大きな音がするだろう?」

確かに、古びた銭湯の外扉は建てつけも悪く、静かに入ろうったってそうはいかない。
良く観察しているものだ。

だけど、こちらの・・・この女湯とボイラーの間にある扉は、サビがひどくて最近新しくしたばかりだ。

(こちら側から入って行ったら驚くだろうな)

私はそんな事を思いながら、それでもまだイヤらしい気持ちにはならずに大人しくしていた。

「早く・・・おじさんが帰ってきたら止めていいからさ・・・ね?」
「もう・・・ちょっとだけだよ?おじさんが来たら教えてよ?」
「解ってるって、早く!」

どうやら夫婦の間の話し合いはまとまったようだ。
女湯からは奥さんの声が消え、代わりに久しく私が耳にしていなかった女性が男性のモノへ口を使って奉仕する時の独特な音が聞こえ始めた。

――チュポっ・・・ジュルっ

浴室の中で、その音はエコーがかかって卑猥に響いた。

(最近の若者は大胆だな・・・)

自分の若い頃の事を思うとそう思う。

「ああ、気持ちいい・・・もっと激しくしてくれよ」
「んっ、んっ、んむっ・・・」
「そ、そうだ・・・上手だよ」

浴室から男の気持ち良さそうな声が聞こえる。
私は彼の声を聞いているうちに、考えてはいけない事を考え始めていた。

(覗いてみようか・・・)

すぐそこの扉を少し開けば女湯の様子が覗ける。
勿論、そんな事をしてはいけないのは解っているが、私は彼の声を聞いているうちに微笑ましい気持ちがイヤらしい気持ちに変わってしまったのだ。

扉のノブに手をかける。

(バレるだろうか・・・)

いや、バレたって大丈夫だ。
ここは私の銭湯で、私はボイラー室へ行くと彼らに言った。
そうしてボイラー室から中へ入ろうと扉に手をかけているだけなのだ。

見付かって困るのは彼らの方だ。

――カチャ・・・

その思いが私にドアノブを廻させた。
小さな音がしたが、彼らはそれに気が付いていないようだ。

少しずつ湯煙に目が慣れてきた。
男は浴槽の端に腰掛け、奥さんは湯船の中に跪き、夫の股間に顔を伏せている。
私はその光景を奥さんの斜め後ろから覗く形だ。

男は気持ち良さそうな顔をして、妻が自分のモノへ口で奉仕している様子を眺めているが、少し顔をあげれば私が覗いている事に気が付くかもしれない・・・そんな位置関係だ。

「気持ちいいよ。もっと下の方も舐めて・・・」
「んむぅ・・・うぅ・・・ん~っ」

最近の若い娘も凄いものだ。
いくら人妻とは言え、あの奥さんはせいぜい24、5歳だろう。
あんな何も知らないような顔をしているのに、あの姿はどうだ。

男根を握ったまま、夫の股間を下から見上げるようにして、棒の付け根やその下の袋の部分まで丹念に舐め廻す姿・・・とても私の妻が若い頃には出来なかった事だ。

「まだ?早く・・・おじさん戻ってきちゃうよ」
「もう・・・ちょっとだから」
「ね、おウチ帰ってから続きしてあげるから・・ホントにもうヤバいよ」
「もうすぐ出るからさ・・・頼むよ」
「でも・・・」
「じゃあ、入れようよ」
「え?」
「そのまま俺の上に跨ってくれよ、その方が早くイクからさ」
「い、イヤよ!そんなの・・・」
「いいから・・・ほら・・・立って」

女は口で拒否しながらも、夫を早く果てさせたい一心からか、腕を掴まれておずおずと立ち上がった。

「ほら、跨って・・・」

それから、浴槽の縁に腰掛けたままの夫の股間に跨るようにして、静かに腰を沈める。

――クチュっ・・・

お湯の音か、それとも奥さんのアソコが既に濡れていたのかは知らないが、2人はスムースに一つになれたようだ。

「あ、はぁ・・・っ」

腰を沈めると同時に女の口からは大きな吐息が漏れる。

「う、うう・・・濡れてるじゃないか・・興奮したの?」
「違うもん・・・興奮なんか・・・あっ・・・あぁ・・・」
「でもヌルヌルだよ?イヤらしいなぁ」
「そ、そんな事言わないで・・・早く・・・」
「解ったよ」

男が妻の尻を両手で掴んだ。
柔らかそうな尻肉を鷲掴みにして、そのまま彼女の尻を自分の股間の上で揺する。

「あっ、あっ・・・・あっ・・あぁっ」
「はぁはぁはぁ・・・」

ここが銭湯だがらか、それとも普段から2人の行為がそうなのか、比較的静かにその行為は進んでいく・・・。

「早くっ・・・早くっ・・だ、出して!」
「わ、解ってる・・・よ」

最初は夫の両手で揺すられていた妻の白い尻も、徐々に彼女の意思によって激しく前後に揺すられるようになってきたのが、ここからでも解る。

夫を早く果てさせたいが為にそうしているのか、快感を求めて勝手に腰が動いてしまうのか・・・。

「あっ、あっ、あっ・・・あぁ・・っ・・んっ!」
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」

徐々に女の喘ぎ声が大きくなってきた所を見ると、どうやら後者のようだと思う。

「も、もっと腰を動かして・・・そうしたら・・すぐに・・・おっ、おお」

夫の求めに応じて、妻が益々激しく腰を振り始めた。

――バシャっ・・・バシャっ

それに呼応するように湯船の湯が波立って波紋を描く。
やがて男は対面して座る妻を強く抱きしめた。
妻はそれでも腰だけを激しく・・・イヤらしく前後に振り続ける。

「い、イク・・・出すよっ!!」
「あっ…あっ・・・・あっ・・・う、うんっ・・・うんっ・・出してっ・・出してっ!」

それから、数分としないうちに男が射精感を訴えた。
激しく腰を振り続けたせいで息の乱れた妻が、それを促す・・・。

「うっ・・・ううっ!!おぉ・・・っ」

夫は妻を抱きしめたままで、身体をビクビクと震わせた。
それと同時に妻の激しい腰の前後は止まり、代わりにイヤらしく円を描くようにゆっくりと蠢く・・・。

「はぁはぁ・・・な、中に出しちゃった・・よ」
「ふふ・・・今日妊娠したら、その子は銭湯で作られた事になっちゃうね」

妻はそんな事を言いながら夫の上から避けた。

(こんな事があるなら、もう少し銭湯を続けてみようかな・・・)

私はそんな事を思いながら、細く開けたボイラー室の扉をそっと閉めた。



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Date:2012/01/15
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