「あんっ、あんっ…イクぅ~!!!」
美紅の部屋の小さなテレビには、大袈裟に喘ぎ声をあげる裸体の女が映っていた。
僕が借りてきたアダルトDVDだ。
僕の隣に体育座りをしたまま、|身動《みじろ》ぎもせずに画面を凝視する美紅。
彼女は僕を喜ばせる為に性技の研究に余念がなく、いつもネットでアダルト系のサイトを覗いているようだが、アダルトDVDを見るのは初めてだと言った。
僕がこんなものを美紅の部屋に持ってきたのには訳があった。
僕らは今日、普段お互いがどんな風にオナニーしているかを見せ合う約束になっていた。
正直、彼女の前でオナニーをする事など恥ずかしくて死にそうだ。
僕は少しでも場の空気を淫靡なものにして、その恥ずかしい行為を正当化できないものかと試みていたのだ。
最初は、借りてきたDVDを見ながら互いにオナニーしてみたらどうかと持ちかけたが、それは嫌だと美紅は言った。
2人でいるのに、アダルトDVDとは言え、僕が他の女の事を考えながら行為に耽るのは嫌だと、可愛い事を言う美紅。
だが、そんな可愛らしい事を言う美紅は僕のオナニーを見たがっている。
女性経験の浅い僕にとって、美紅がさせてくれる行為はいつも僕を興奮させてくれたが、今回はちょっと気が進まない…そんな気分だった。
それでも、今日、ここに大人しくやってきたのは、僕がオナニーを見せる事で美紅も僕にオナニーを見せてくれる事になっているからだ。
彼女は恥ずかしくないのだろうか。
そう思って、横にチョコンと座っている美紅の横顔を覗き込むが、その興味は完全にアダルトDVDに奪われていて、僕の視線にすら気が付いていないようだった。
「ね…こ~言うの見てたら、木下君のも、おっきくなるの?…やっぱり…」
美紅は画面から目も離さずにそう尋ねてきた。
「そりゃ…ね。生理現象だもの…仕方ないよ」
僕は、美紅が「私以外の女の裸を見て勃起しないで」とでも言い出すんじゃないかと思いながらそう答えた。
だが、美紅はそんな事は言わなかった。
言わなかったが、その代りに僕のモノをズボンの上から触る…。
「ホントだ…硬くなってる」
当たり前だろうと突っ込みを入れたいのは山々だが、無邪気に性的好奇心をさらけ出す彼女の姿が可愛くて何も言えない。
「ふ~ん…」
意味ありげに言う美紅。
「な、なに?」
それが気になって僕は美紅にそう尋ねた。
「いや、あ~言うのが好きなんだな~木下君…と思って…」
美紅はそう言ってテレビ画面の方を指さした。
画面では、さっきまでの男女の激しい絡みが終了して、男優が女優の顔面に大量の精液をぶちまけていた。
「い、いや…そう言う訳じゃないよ…あんな事したいと思ってないしっ…」
僕は慌てて言う。
「ほんと~?…」
悪戯な表情でそう言いながら美紅は僕の顔を下から覗き込むように見た。
「ホントだって…」
「ふ~ん…別に…してもいいのに…あれと同じこと…」
美紅は尚も僕の目を見ながらそう言う。
「え?…なに…が?」
「だから…木下君の…顔にかけられても平気だよって…言ってるの」
僕は何か言おうと口をパクつかせたが、言葉が出ない。
こんなに可愛い美紅の顔に、僕の汚らしい精液を浴びせる…そんな事、考えた事もなかった。
僕が何も言えずにいると美紅は言った。
「でも、それは今度ね…今日は木下君の1人でする所、見せてもらうんだから…」
実は、今日、僕がアダルトDVDを借りてきて一緒に見始めてからも、オナニーを相互に見せ合う事については話題に上っていなかった。
もしかしたら、バカみたいに意識しているのは自分だけで、美紅はそんな事をとっくに忘れているんじゃないか…そうも思っていた。
しかし、美紅は忘れていなかったようで、念を押すように僕に言う。
「忘れてたの?…先週約束したでしょ?…見せてくれるって…」
「あ、いや…覚えてるよ…覚えてるけど…さ…」
「なら、良いけど…」
美紅はそう言って、テレビのリモコンを手に取ってテレビを消した。
「じゃあ、さっそく…どうぞっ…」
美紅は、歌番組の司会者よろしく、そう言って僕に手の平を差出して、紹介するような仕草をして笑った。
「どうぞ…ったって…そんなさ…」
「何?…」
「いや、恥ずかしいだろ…やっぱり…そんな姿…」
「どうして?…もう全部見せ合ってるんだから恥ずかしくないよ…」
「それとこれとは別って言うか…じゃあ、美紅も裸になってよ…」
僕は、Tシャツすら脱ぐ事が出来ないままで美紅にそう抗議した…しかし…、
美紅は、まだ日の光が差し込む中だと言うのに、上着を脱ぎ…スカートも脱ぎ…上下揃いの黄色い可愛らしい下着のブラジャーも脱ぎ捨てて、ショーツ一枚の姿になった。
それを呆気にとられて黙って見学する僕。
「ほらぁ…木下君も~…脱いで…」
情けない事に美紅に服を脱ぐように促される僕。
忘れられないように言っておくが、つい先日まで美紅は処女だったのだ。
確かに、最初のころから処女にしては思い切りが良いと言うか…そう言う感じはあった。
しかし、多少の恥じらいは見せていたし、まさかこんなに清純な見た目の美紅に「服を脱げ」と命じられる日がくるなんて思ってもいなかった。
しかし、ここで躊躇えば男が廃る…僕は思い切って衣服を脱いで、美紅よりも思い切りの良い所を見せようと、トランクスすら脱ぎ捨てて、全くの全裸になってからベッドに腰掛けた。
「あれ?…おっきくなってないよ?」
僕のモノを見て、あれれ?と言う顔でそう言う美紅。
僕のモノは「これから美紅にオナニーを見せるのだ」と思うと緊張と恥ずかしさで縮みかけていた。
「ねぇ…まず最初はどうするの?…」
美紅がそう言った。
だが、その声は今までのイタズラな感じではなく、少し興奮しているようだ…。
「まずって言っても…1人でする時は最初から大きくなってるから…」
「そう…なんだ…」
「うん…大きくなっちゃうからする訳でさ…」
「ふ~ん…そっか~」
美紅はしばらく、どうしたものか…と思案に耽っていた様子だったが、それが終わると僕のモノにそ~っと手を伸ばして、柔らかいままのそれを握った。
「ふにゃふにゃだ~…」
そう言いながらも、美紅は白くて小さな手で僕のモノを何となくモゾモゾと扱くような動きを見せた。
その小さな手から与えられる快感…それは、緊張など瞬く間に吹き飛ばし、ものの1分足らずで、僕のモノを硬くした。
「おっきくなったね…」
美紅はそう言って、自分の手を離し、そのままベッドの下に体育座りをして僕の方を見上げた。
そのまま黙る美紅…。
彼女が何を期待しているのかは解っていた。
(後には引けない…)
そう思った僕は意を決して自分のモノを右手で握った。
それから、ゆっくりと握った手を上下させ始める。
いつもと同じ感覚なのだろうが、美紅の視線を感じている分、おかしな興奮を感じる。
美紅は、最初のまま…体育座りの姿勢で僕の股間を凝視している。
そんな美紅もショーツ以外は何も身に着けていないから、豊かな乳房が体育座りをする膝でムニュっと押しつぶされている様が見える。
「み、美紅も…見せてくれるって言ったじゃん…」
僕は恥ずかしさを堪えて言った。
僕だけでなく、彼女も一緒にオナニーしてくれるのであれば、恥ずかしさも少しマシになるだろう。
「あ、うん…同時に…するの?」
美紅はどうやら、先に僕の行為を見てから、後で自分の行為を見せてくれるつもりだったようで、そう言った。
「うん…美紅も見せてよ…」
美紅の行為を見るのは良いが、その前に自分だけがオナニーで果てる…と言うのはかなりの抵抗感があった僕は、美紅にそうお願いした。
「解った…」
美紅は、そう言うと体育座りの脚を少し開いて、ショーツの上から秘部をなぞり始めた。
少しなぞっただけで、ショーツの股間に筋が浮き上がる。
「美紅も…脱いでよ…」
僕はそう言って、美紅も全裸になるように促した。
「うん…」
淫靡な気持ちになっているのか、声のトーンが低い…。
しかし、美紅は僕の言いつけを守って、少しお尻を浮かせてショーツを脱いだ。
この位置からでは、彼女の秘部がどうなっているのか解らない…。
くちゅっ…
「あっ…ん…」
だが、卑猥な音と美紅の可愛らしい声が、彼女のそこがどうなっているのか解らせてくれる。
「普段も、そんな風に座った格好でするの?」
僕はゆっくりと自分のモノを扱きながら言った。
美紅はフルフルと首を振る。
「じゃあ、どうやって?」
「ベッドに…寝て…」
美紅は、自分の股間を右手の中指で擦りながらそう言った。
それから、
「木下君は?…そうやって…座ってするの?」
そう尋ね返す。
「座ってする事もあるけど…やっぱり寝てする事の方が多いかな…」
僕も正直に答える。
「じゃ、寝てしよ…」
美紅はそう言うと、一旦行為を止めて、僕が座っているベッドにコロリと横になった。
「木下君も…」
「うん…」
僕も美紅の隣に横になる。
美紅の部屋のシングルベッドは、2人で横になるには少し窮屈だった。
その上、僕は少し脚を開けば良いが、彼女が行為に及ぶためには脚を大きく開かなければならないので、尚更狭い…。
「狭いね…」
僕はそう言って美紅を見たが、彼女と目が合う事はなかった。
美紅の目線は、僕の股間へ突き刺さっていたからだ。
「すごい…ね…」
美紅は言った。
「何が?…」
「そんな風にするんだ…なんか…すごいエッチだね…」
「美紅だって…そんな風に自分の股を擦って…エッチだよ…」
そんな会話をしながらも互いに手を止めない2人。
美紅は徐々に興奮しているようで、自分の指の動きで熱い吐息を漏らし始める…。
「ね…もっと、近くで見てもいい?」
僕は言った。
こうして2人並んでオナニーに耽っていると、僕のモノは突起しているので、美紅からは僕がどのようにしているのか丸見えだ。
しかし、僕は違う。
このまま並んで寝転がっていては、美紅が自分の秘部にどのように指を這わせているのか全く見えないまま…ただモゾモゾと彼女の手が股間で蠢いているのが見えるだけだった。
「いいけど…どうやって…」
僕は、身体を起こすと、美紅と頭の位置をアベコベにして再び身体を横たえた。
これなら美紅の股間が良く見える。
「やだ…近すぎるよ…恥ずかしい…」
そう言いながらも股間に這わせた指を止めない美紅。
彼女は中指一本で、クリトリスを弾くように擦っていた。
「すげ…イヤらしい…」
僕は思わず言った。
「木下君だって…何か出てるよ…先から…」
美紅はそう言い返してくる。
忘れていた。
こうして頭の位置をアベコベにすると、僕は美紅の秘部がよく見える。
だが、それは彼女にしても同じことで、少し頭を横に向ければ、すぐ近くに僕のモノがあるのだ。
「ね?…これ…なに?…」
美紅は無邪気に聞いてくる。
「これは…その…気持ちいいと出てくるんだよ…」
「へ~っ…透明なんだね…男の人のは白いと思ってた…」
「それは…何でだろ…」
女性が濡れるのと同じメカニズムなのかな…そう思ったが、そんな事まで解らないよ…。
「美紅のも…透明で…ヌルヌルしてるね…」
「うん…」
さすがに目の前で冷静に自分の秘部を観察されるのは恥ずかしいのか、美紅の声に恥ずかしさがこもる。
「美紅はそうやって、擦りながらイクの…?…いつも…」
「いつもは…」
ここまで割とテンポ良く進んできた会話が突然濁る。
「どした…?…」
「いつもは…入れるの…」
美紅が恥ずかしそうにそう言った。
「入れる…?…何を?…」
僕は、まさか美紅が大人のおもちゃでも持っているのかと思って目を丸くする。
「あっ、でも…入れなくても、イクこともある…」
今更慌ててそう言う美紅。
だが、僕の興味は、美紅が「入れる」物にすっかり奪われていた。
「何を入れるの?」
僕は重ねて聞く。
「それは…その…」
答え難そうな美紅。
「何か…アダルトグッズ的なもの…とか?」
僕は、まさかと思いながらもそう尋ねてみた。
ブンブンと首を振る美紅。
「じゃ…何?…何を入れるの?…」
僕がしつこく尋ねると美紅はノロノロと身体を起こした。
それから、黙ったままで洗面台の方へ行って戻ってきた。
僕は戻ってきた美紅が手に持っている物を見て、なるほどと思う。
携帯用の制汗スプレー…ちょうど男根が勃起したくらいの大きさのそれを手に持っていたのだ。
「それ…入れるの…?」
さすがに顔を真っ赤にして頷く美紅。
「いつも…入れてるの…?」
「いつもって訳じゃないけど…時々…」
「いつから?…」
「高校の時から…」
僕は、美紅と初めてSEXをした時のことを思い出していた。
挿入した時に、一瞬だけ痛そうな顔をした後、すぐに感じ始めた事を…。
(そう言う事だったのか…)
「高校の時とか…出血した事なかった…?…」
「そんな事…無かったと思うけど…」
彼女は出血しない体質だったのか、それとも少しは出血したが気が付かなかったのか。
もしかすると、美紅の処女喪失は、あのスプレー缶だったのかも…。
そんな事を考えていると、途端に興奮度が増してきた。
この可愛らしい顔をした娘が…まさか高校生の時からあんな物を自分の性器に突き立てていたなんて…。
「入れてみせて…」
僕は驚きの感情は出来るだけ表に出さないように言った。
「うん…でも…恥ずかしいな…」
「もう全部を見てるんだから恥ずかしくないって…美紅が言ったんだよ」
僕がそう言うと美紅はその缶を持ったまま、諦めて再びベッドに…頭を僕とアベコベにして寝転がった。
僕は一旦、自分のモノを扱く手を止めて、美紅の一挙手一投足に注目した。
ゆっくりとスプレー缶の下の方から美紅の中に収まっていくスプレー缶…僕は最初丸みを帯びた形状をしている上の方から挿入するのだと思っていたが、そうではなかった。
「そっち側から入れるんだ…」
「うん…だって…中でキャップが外れたりしたら困るでしょ…」
なるほどと思う。
美紅のこんな言動からも、この方法でのオナニーに慣れている事が解る。
「あっ…あぁぁ…はぁ…っ」
ヌ~っと美紅の中に缶が収まると同時に彼女の口から喘ぎ声が漏れた。
美紅はそれを半分ほどの所まで入れてからグリグリと中をかき回すような仕草を見せた。
(す、すげぇ…)
ただでさえ、女の子のオナニーを見る事なんか生まれて初めてだ。
それが、いきなり棒状のスプレー缶を秘部に入れている姿を見せつけられている…。
おまけに、目の前でその行為に耽っているのは、クラス中の誰もが清純可憐だと疑わない美紅なのだから…僕は堪らなかった。
僕は、美紅より先に果ててしまわないように右手をコントロールしていたが、それもそろそろ限界に近づいてきていた。
こんな姿を見せられては、理性とは違った部分で勝手に右手の動きを速めてしまうのだ…。
「あっ…あっ…あぁ…あっ」
美紅も気持ち良さそうに声をあげている。
「み、美紅…俺…出るっ…」
もうダメだった。
股間にスプレー缶を突き刺して果てる彼女の姿を見ながら出したいと思っていたが、それを待てそうにもなかったのだ。
美紅は、自分の股間からスプレー缶を抜いた。
そして、すべての動きを停止して、僕の股間を凝視している。
「う…っ…イク・・よっ…」
僕は少し横向きで美紅の陰部を見ながら扱いていたが、その瞬間に備えて真上に直って仰向けになった。そうしないと美紅の寝具を精液で汚してしまう。
ビュッ…ビュッ…
そうしておいてから、僕は何度かに分けて精液を発射した。
美紅が僕の股間を凝視しているのが解るから、僕はあえて同じ所へ目を向ける事ができずに、最後の最後まで天井だけを見つめていた。
「…ビュビュって…すごい…勢い…」
驚きと興奮の入り混じった声で美紅がそう感想を述べ、それからおもむろにティッシュを手にとって精液で汚れた僕のモノと、その周囲をキレイに拭き取ってくれる。
「なんか…興奮してきた…かも…」
美紅は僕の射精する姿を見て興奮したようだった。
本当は、あのスプレー缶を突っ込んだままで果てる美紅の姿が見たかった。
だが、彼女はすぐにでも僕のモノを入れたい…そんな調子で僕の唇に自分の唇を重ねて来たから、僕はその先を見る事もせずに、しばらく彼女の身体を愛撫した後で美紅と一つになった・・・。
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