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凛 騎 応 変!

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□ ネトラレ実現日記~第6章 新たな興奮を探して~ □

~新たな企み~

翌朝目覚めた時、僕は少しバツが悪かったけれど、綾乃は既にいつもの彼女に戻っていた。勿論、昨晩、あれだけ激しく乱れた事を忘れた訳ではないだろう。

彼女がいつも通りに振る舞うのは、恥ずかしさの裏返しだったに違いなかった。

彼女がそうしている事で、僕は彼女を怒らせてはいないと言う事を知り少し安心した。

オモチャで攻める事や拘束した事はともかく、興奮に任せて、最後の方は随分と酷い事を口にしたと思う。

僕はその事を彼女が怒っているんじゃないかと心配していたのだ。

(ちょっと悪かったな・・・)

それでも、彼女が怒っているいないにかかわらず、僕は1人で反省していた。
しかし、だからと言って、この倒錯した性遊戯を終わらせるつもりは毛頭ない。むしろ、彼女が激しく乱れながら「他の男とセックスする」と口走った事で、次はどんなシチュエーションを作り上げようかと考え始めてすらいたのだ。

いや、考え始めていた・・・と言うのは正確ではない。
僕の頭の中には、おぼろげに「次の行為」が浮かんでいたのだから。



※※※



それから、何日も経たないある日、僕は綾乃と子供が眠ってしまった後で、最近買い換えたばかりの新しいノートパソコンを起ち上げた。

それから、あるサイトにアクセスする。

僕が迷わずにアクセスしたそのサイトは、僕と同じような性癖を持つ人が起ち上げた、掲示板付きのサイトだった。

僕は掲示板の上から順に、読み続けて行く。

《都内限定で次の日曜日にお会いできるご夫婦を探しています》
《大阪市内でお会いできるご夫婦、カップルを探しています》

掲示板にはそんな書き込みが続く。

いわゆるスワッピング・・・その相手を探す掲示板だった。

僕は綾乃以外の女性を抱く事に対して、そんなに興味はなかったから、パートナーを交換して行為に及ぶ、スワッピングと言う行為そのものはどうでも良かった。

何故、こんなサイトにアクセスしたのか。

それは、この掲示板には夫婦やカップルを募集する書き込み以上に、単独で夫婦やカップルの行為に参加したいと言う男性の書き込みが多かったからだった。

妻をバイブで攻撃しながら、僕は改めて、彼女が汚されたり、彼女が僕以外の男に奉仕する姿に興奮するのだと確信していた。

勿論、妻があんなに乱れる姿を見せる事はあまりないから、興奮はした。

だけど、その最中ですら「手足を拘束された、こんな恥ずかしい姿を他の男の前で晒したら・・・」そんな風に考えていた。

もう僕は、心底そういう人間になっていて、夫婦生活を続けるためには夫婦以外の力を借りなければいけなくなっていたのだ。

僕らの住む地域は、それなりに大都市だったから、掲示板への書き込みで、地理的に問題なさそうな相手はたくさんいた。

しかし、相手が誰でも良い訳ではなかった。

まず、僕の目の前で綾乃を抱いてくれる事。これは絶対条件だ。
それに、綾乃のお眼鏡に叶う事。いくら、以前よりも説得しやすくなっているとは言え、あまりにも不潔な相手だったりすれば彼女も嫌だろう。

それから、こうした行為に慣れている男性が良かった。僕の知らない全くの他人・・・そうした相手に抱かれる綾乃を僕は見たい。
けれども、これまでの男性は、みんな僕か綾乃の知っている相手だった。だから、今回の場合に限っては、僕らは「初心者」と言うことになる。
そう考えた場合に、最初の相手として選択するのは、慣れている男性が最適だと思った。

最後に、優先順位としては高くはないが、出来れば立派な男性が良かった。立派な・・・とは言っても、例えば医者や弁護士のような立派な職業についているとか、顔立ちがめちゃくちゃにカッコよいとか、そう言う事ではない。

男性として・・・つまり有体に言えば、モノが立派な男性が良いと言う事だ。
相手が、そういう男性だと、僕の嫉妬心はさらに掻き立てられるであろうと思っての事だった。

バイブの時にも思った事だが、あまりにも妻に新しい快感を与えすぎて、僕とのセックスじゃ物足りなくなられても困ると言う気持ちはあった。
だけど、僕では与えられない快感・・・それを他人に与えられて悶える綾乃を見てみたいと言う気持ちが、そんな不安を掻き消していた。

(あ、この人・・・割と近くに住んでるみたいだな・・・)

僕は毎日のようにその掲示板をチェックして、これはと思う男性を2~3人、ピックアップした。



※※※



「綾乃・・・ちょっと寝室に来てくれるかな」
「ん?今?」
「いや、後で良い」
「じゃあ、孝太が寝たら行くね」
「うん」

綾乃は、約束通りに孝太が眠ってから寝室へ上がってきた。上がってくる前にシャワーを済ませてきたようだから、もしかするとセックスに誘われたと思っていたのかもしれない。それはそれで良いのだが、今日は別な目的があった。

「ちょっと、コレ見て欲しいんだけど」

僕はパソコンのモニターを指差しながら言った。

「なに?」
「コレ・・・読んでくれる?」
「・・・うん」

黙って掲示板に目を通す彼女。
そう時間を置かずに、彼女の顔色が明らかに変わっていった。

《○○市内、もしくはその近郊でお誘い頂けるご夫婦を探しています。当方、30代、中肉中背で持ちモノは普通よりも大きめだと言われる事が多いです。良ければメールをお待ちしています》

「どう?」
「どうって・・・」
「この人にメールしてみようと思うんだけど」
「・・・ぇ」

小さく声をあげて驚く彼女。

「コレって・・・だって・・・持ちモノって・・・え?」
「持ちモノはチンコって事だよ、普通より大きいって言われる事が多いって書いてあるね」
「この人と・・・エッチしろって・・・言う事?」
「うん・・・ダメかな」
「だって、こんな会った事もない人となんて、そんな・・・」

彼女がこういう反応を見せる事は予想済みだ。綾乃は僕のせいで変態的な行為をさせられているけれど、本当は至って真面目な普通の主婦なのだ。

「写真も貰ってあるよ、ちょっと待ってね」

彼女のこう言う反応も見越して、僕は彼と何度かメールをやり取りして、目線だけ入れた顔写真を入手していた。

「ほら、目元はモザイクで解らないけど、結構男前に見えない?」

僕が入手している写真はコレだけではなかった。彼はご丁寧にも、自分の勃起したモノの画像も添付していた。それに《NG行為があれば先に仰ってください。奥様が嫌がるような事は絶対に致しません。勿論、お会いしてお気に召さなければ、その時点で無かった事にしてくださっても構いません。日時や場所はご指定してくださって構いませんが、場所にお困りになるようであれば、心当たりが何か所かありますのでご連絡ください》と文章が添えてあった。

(慣れているな・・・)

その対応や、文面を見て、僕はそう直感した。
モノの画像は綾乃には刺激が強すぎるんじゃないかと考えて、彼女には見せなかったけれど、確かに、こうした行為に慣れた夫婦なんかだと、容姿なんかよりもそっちが重要な場合もあるかもしれない。

「ね?全体の雰囲気はこの写真でも解るでしょ?悪くないよね?」

僕は綾乃に同意を求める。

「清潔そうには見えるけど・・・」
「でしょ?」
「それに、実際に会ってみて気に入らなかったら止めにして良いってメールに書いてあったしさ」
「そんな失礼な事・・・出来ないよ」

自分が抱かれる相手だと言うのに、会ってみて気に入らないからといって中止にするような失礼な事は出来ないと言う綾乃。
こういうところが彼女の真面目な所でもあり、天然なところだ。
その言葉を裏返せば、失礼だから、会ってみて気に入らなくても、セックスはさせてあげる・・・そう言っているのと同じなのだから。

「じゃあ、待ち合わせ場所を決めて、少し離れた所から見てみようよ、それで気に入らなかったら帰ればいいしさ」
「でも・・・だって・・・」

彼女は、断る理由を探しているようだった。だけど、それを言えない様子の綾乃。
先日の行為で「他の男とセックスする」と約束した事を覚えているに違いなかった。

(真面目って言うかなんて言うか・・・)

全くもって生真面目だ。
と言うか、綾乃には悪いけれど「バカ正直」と言う言葉がピタリとくる。

どんなに約束してしまっても、こんな変態的な行為は無条件に断るのが普通なはずだ。だけど「約束した」と言う事に縛られて、ハッキリと断れない彼女。
僕は綾乃のこんな所も好きなのだが、時々心配になる事もある。

「じゃあ、来週の日曜日・・・孝太をお義母さんに預けるって事で・・・良いね?」
「あ、でも、月曜日は学校だから・・・それは・・・」
「夕方には迎えにいけば良いさ」
「え?・・・だって・・・昼間に会うの?」
「そうだけど?」
「それは・・・」
「なんで?おかしい?」
「だって・・・昼間からそんな事・・・」
「そんな事って?」
「だ、だから・・・明るいうちから・・・そんな・・・エッチな事・・・」

会えば犯られる。
その事を自覚しているらしい綾乃。

「大丈夫さ、カーテンを引いて、部屋の中を暗くすれば良いよ」
「でも・・・カーテンくらいじゃ・・・まだ明るいよ」
「ああいうホテルは遮光されているし、そもそも窓自体部屋の中に無いかもよ?」
「ああいうホテルって・・・?」

僕は既に、駐車場から直行できるラブホテルを調べてあった。支払いの時に人と接するが、それも小さな小窓越しで、駐車場から真っ直ぐ部屋に上がる事が出来るから、何人で利用しても解らない。
その代り、ちょっと古びたホテルではあるが・・・この際、仕方がない。

僕はその事を綾乃に簡単に説明した。

「そんなホテルが・・・あるんだ」
「うん、ネットで調べたんだ」
「そう・・・」
「来週の午後あたりで良い?」
「・・・・・」
「綾乃?」
「・・・あ、うん・・・いや、あの・・・」
「どうしたの?」
「どうしてもダメかな・・・」
「何が?」
「だから、その・・・どうしても、その・・・知らない人とエッチしないと・・・ダメかな・・・」
「イヤ?」
「・・・うん」
「知らない人が相手だから?」
「それもあるけど・・・なんか怖いもん・・・」
「怖い?何が?」
「だって・・・もし、写真の人が物凄い怖い人だったら・・・」
「メールや写真の感じではそんな風には見えないけどなぁ」
「見た目だけじゃ解らないでしょ?」
「そりゃあ、そうだけど、でも、2人がエッチしている間は、俺がずっと近くに居るよ。それでも怖い?」
「・・・・・」

相手が知らない人だと言う事に怖がる綾乃。しかし、これすらも、今までの彼女の反応を見れば進歩だ。

何故なら、綾乃はまだ一度も「孝介以外の男性とエッチをするのがイヤ」だとは言っていない。「知らない相手とするのが怖い」と言っているだけで「他の男とするのがイヤ」とは言っていないのだ。

とは言え、このままでは計画が頓挫してしまう。

しかし、こういう場合にどう返答するかも僕は考えて会った。それはヤキモチ妬きの綾乃を揺さぶるにはもってこいの返答だ。

「スワッピングって知ってる?」
「スワ・・・何?」
「スワッピング」
「ううん」

本当に知らないのかどうかはともかくとして、綾乃は首を振った。

「カップルや夫婦が相手を交換してエッチをする事なんだけどさ」
「ふ~ん」
「本当は、今回の相手にも奥さんが居てね?そのスワッピングをしないかって言う話だったんだ」
「えっ?それってどう言う・・・」
「だから、綾乃はその写真の彼と、俺は彼の奥さんとエッチをするって事さ」
「そっ、そんなのイヤだぁ」

泣き出しそうな表情を見せて、僕の腕を掴む綾乃。僕は少し心が痛んだ。なぜなら、この話は真っ赤なウソだからだ。

「だろ?俺だって綾乃以外の女性とそんな事、別にしたいと思わないしさ、それに、お互いに交換するとなると、綾乃とその男性を2人きりにする事になっちゃうし」
「そんなの嫌だ・・・やだよぅ」
「だから、それは断ろうと思ってるんだ。知らない男と綾乃を2人きりにするなんて心配だからね」
「ホント?ホントに断る?」

少し涙目になりながら僕を見上げる彼女。益々良心が痛む。

「うん、俺は綾乃がエッチをしている所を見たいだけで、自分が他の女とエッチな事をしたいなんて思わないよ」
「そっか・・・良かった」

ホッと胸を撫で下ろす綾乃。

「ね、だから、俺は傍で見てるだけ。ただそれだけだから・・・それなら良いよね?勿論、万一、相手の男が嫌な野郎だったら、すぐに綾乃を助け出して帰るよ、安心だろ?」
「でも・・・うん・・・そっか・・・うん・・・それなら怖くない」
「よしっ、じゃあ、来週の午後で先方にメールしておくから、綾乃はお義母さんの都合を聞いておいてね」
「あ、はい・・・」

嘘まで交えて綾乃を丸めこんだ。自分がとんでもないペテン野郎だと言う事は自覚している。警察のお世話にならないって言うだけで、そこらの振り込め詐欺犯とやっている事は大差ないとすら思う。

でも、それでも、もう僕はダメなのだ。

倒錯した欲望に完全に支配されていて、良くない事だと頭では理解していても止められない。
それはまるで麻薬に手を出した哀れな男の末路のようですらあった。



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Date:2016/11/08
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